ほとんど家事育児にノータッチな夫は、

私を信頼し、私のするほとんど全てのことを尊重してくれるので、意見を差し挟んだりすることはまずありませんが、

ほんの数回だけ、疑問を呈されたことがあります。

 

まず、投資する株式の銘柄について。

これは全く意見が合わないようで、私の意見は一切反映させてもらえていないと思います。

私は内心「ほらね、買っておけばさー」と思ったりもしますが、

私はただの素人で、ちょっと聞き齧ったことをミーハー根性で言っているだけなので、結果論で言っても仕方ないことだしね、と思っています。

 

そして、投資の話より先に、初めて夫が私に意見を言ったというか、懇願してきたのが、

新居の家具についてでした。

私はナチュラルテイストの白い家具が大好きで、特にこちらのMOMO NATURALさんのCIELEのシリーズが大好きです。

 

 

チェストとDESK+MIRROR、わが家にもあります。

本棚も、私の物はもう少し低いタイプなのですが、今も使っています。

こんな感じで、家中の家具について揃えていこうかと思っていたのですが、

夫に「本当に、本当に申し訳ないけど、リビングだけは、もうちょっと落ち着けるものにしてもらえないかな・・・?」

と振り絞るようにして言われました。

なんでも、自分が似合わなすぎて、落ち着かないんだそうです。

それで、リビングはもう少し落ち着いた感じにすることにしました。

 

 

(前の家のリビングの様子が写った写真があまりなかったので、

 「ママはお料理しなくていい日」の写真です。

 小学生の頃は、時々、生活くらぶのミールキットを使って、こどもたちが食事を作ってくれました。

 ビーフシチューが小さい丼の器に入れられていますが、とてもおいしかったです。) 

 

そして、口を出したという程ではないのですが、

中学受験の時、こちらから何か言わない限り何も言わない夫に、一度だけ、娘の様子を聞かれたことがあります。

中学受験塾はどこもそうなのでしょうか、娘の通っていたSAPIXは、正月特訓が終わるとまもなく卒塾になり、

そこからは、1月校の受験や、2月校に向けての最後の調整やら、各自で受験に向かっていくことになります。

基本的に塾でしか勉強しなかった娘、

感染症予防のために小学校もお休みさせていただいて、

「整える」

と言って、うちでひたすらゲーム三昧していました。

勉強は一切せず、淡々とゲームをしています。

息子の受験も含めて、5年間ほぼほぼノータッチだった夫でしたが、

受験間際は、私に何かあった場合、夫でも対応してもらえるように、段取りなど共有してもらっていたので、

「えー・・・っと、あれは、あれで、いいんだよね・・・?」

と心配そうに聞かれました。

「うん、整えてるんだってー」

と答えると、

「なんか、『二月の勝者』と違うな・・・」

と呟いていました。

(『二月の勝者』は中学受験がテーマになっているマンガで、

 お受験と大学受験しか経験していない夫なりに、勉強して理解してくれようとしていたのだと思うのですが、

 現実はマンガとは違ったようです。)

 

 

 

そして最後に、夫が唯一何度も私に言ってきたのが、食事のマナーです。

私はこどもたちがかなり小さい頃から自分で食べさせるようにしていて、

毎食、こぼすのを前提に、こどもたちの椅子の下に新聞紙を敷いて食事をしていました。

年子のこどもたちをワンオペで育てていたら、一人一人面倒を見るのは難しいし、私も食事ができません。

事故さえなければ、多少汚れたりしてもいいから、それよりはみんなで笑顔で楽しく食事がしたいと思っていました。

でも、時々食事を共にする夫は、その惨状に驚いてしまうようで、

こどもたちに、もっと丁寧に食べるように、何度も注意します。

「どうして言わないの?」

と聞かれたので、

「こどもたちに教えないといけないことの一つだとは思うけど、今じゃないと思ってるかな…。

 優先順位を考えた時に、今すぐ伝えないといけないのは、あのこたち自身と周りの子が傷つかないようにすることだから、

 それができるようになったら、そういう、「できたらいいね」ってことも伝えていこうと思うけど、そういうのはまだ先かな」

と話しました。

 

 

 

自分自身と周りの人が傷つかないようにするために、今すぐ教えなければならないこと。

例えば、

「歩いてる時に急に方向を変えたら、後ろから来た自転車さんとぶつかっちゃうかもしれないよ、だからよく見てから動いてね」

「交差点で信号を待っている時に二人でふざけていて、もしよろけて道路にはみ出したら、轢かれちゃうかもしれないからやめようね」

「ハサミをかしっこするときは、閉じた状態で切る方を持って渡すか、一旦机の上に置いてね」

これらは、私が一瞬でも手を離したら、大きな事故に繋がってしまうものですが、

私の手が二本しかない以上、一瞬たりとも手を離さないということは難しく、どうしても早いうちから本人たちにできるようになってほしいことでした。

また、食事に関してで言ったら、

「食べ物にはそれぞれ役割があって、元気でいるためには、できるだけバランスよく食べようね」

「これはみんな、農家の人とかが大切に育ててくれたものなんだよ」

無理矢理口に詰め込むわけにはいかない以上、たのしく自分で食べてほしいので、これも大切です。

 「ごはんを食べる前にも手を洗おうね。目には見えないけど、バイキンっていうのがいるかもしれないんだよ」

誰か一人でも病気になると、ワンオペ育児家庭は地獄絵図と化しますので、感染症対策は最重要課題の一つと言っても過言ではありません。

 

余裕があるのなら、教えられるに越したことはありませんが、実際そこまでの余裕はないし、

食事のマナーよりも先に教えなければならないことが山ほどある、というのが、私の感覚でした。

 

(栄養についてあまりに教えすぎたのか、娘は、

「たんぱくしつはおにくとかたまごでとるから、おさかなはやめておく」

などと言うようになってしまい、

「でも、他にもこんな栄養が…」と言うと、

「それがたべられるほかのたべものにする」と返され、ちょっと困りました。)

 

(バイキンについては、目に見えないのにいる、という所に感心したようで、

 若干潔癖気味に育ちすぎてしまったような気がして、今はむしろそちらが心配です。

 もうちょっと逞しくてもよかったかな・・・?)

 

 

 

 

そうやって、なんとかかんとか過ごしていたワンオペ育児生活、

大変だったのは、お裁縫です。

ミシンを見せるとこどもたちがやりたがるので、全く作業が進みません。

昼間、こどもたちがいない隙にやれれば理想的なのですが、なんだかんだとバタバタしてしまって、

夜中にこどもたちが寝静まってからやることもしばしばでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしていると、体調を崩します。

 

「ママ、ねてていいよ」

と、やさしくトントンしてくれる息子。

 

「ありがと、ちょっと休ませてもらうね。

 うつっちゃうと困るから、もう大丈夫よ。

 何かあったらすぐ起こしてね。」

と言うと、心配そうにドアを閉めながら、

 

 

「まま、おてて、じょうずにあらえなかったんだねぇ…」

 

 

えっ、そうなるの!?

いや、洗ってたよ!洗ってたもん!!!

あなたたちにあれだけ言っておいて、ママが洗わないわけないじゃない!

 

 

「ん〜、じゃあ、どうしておかぜさんひいちゃったんだろうねぇ…」

 

 

おてて、ちゃんとあらわないと…

と心配そうにそっとドアを閉めて、トテトテトテ…と離れていきました。

 

 

 

 

今度息子が風邪を引いたら、同じこと言っちゃる・・・!と思ったのですが、

いざ引くとかわいそうで、未だに仕返しできていません。

 

 

 

追記

自宅のすぐそばに、材料を持っていくと、注文通りに作ってくれるお裁縫のお店があるということを、

息子が4年生の時に、同じマンションのママから教えてもらいました・・・。

その頃になると、こどもたちが遊んでいる横で作業をしても大丈夫になっていたので、

もうちょっと早く知りたかったです・・・。