夫がほぼ単身赴任の状態で、
20日ぶりくらいに帰ってきても起きていられる状態ではないことがほとんどだったので、
こどもたちはよく夫の存在を見失い、
夫が在宅しているにも関わらず、「パパ、次いつ来るの?」と聞いたり、
(私:あ、パパ今お部屋にいるけど、寝てるから起こさんといてあげて〜)
夫がいない時に、「パパに聞いてくるね!」と夫の部屋に走って行ったり、
(私:パパ、2日くらい前にお仕事行ったよ〜)
ということがよくありました。
そういう環境で、年子の二人のこどもたちをほぼワンオペで育てていたので、
「どうしたらそんなことできるの!?」とよく聞かれたのですが、
多分私が適当な性格の専業主婦で、
こどもたちが、わりと穏やかなこどもたちだったからなんだろうな、と思っています。
そんな私たちの在り方がよく表れた出来事があります。
その日は、私の友人と、4人でディズニーシーに行きました。
と言っても、ディズニーランドの位置を考えると現地集合がベストだったので、現地で待ち合わせです。
たのしかったなぁ。
さて、目一杯遊んで、帰る時間です。
友人をうちに連れ帰ろうと、こどもたち、ちょっとがんばっていましたが、そこもまあまあ聞き分け良く、
「またうちに遊びに来てね」「また一緒にお出掛けしようね」
と別れました。
友人と別れ、私たちは車で来ていたので、駐車場へ。
ですが、車に乗ろうにも、停めていたはずの場所に車がありません。
ディズニーといえども、駐車場は灯りも少なく、暗い中歩き疲れてクタクタなこどもたちを連れてウロウロと車を探しますが、
停めたと思しき場所やその周辺には、全くわが家の車が見当たりません。
30分ほど探したでしょうか。
小さな体で、疲れているだろうに、文句一つ言わず、「この辺りじゃない?」などと一緒に探してくれるこどもたち。
かなりの範囲を探しましたが、どうやっても見つからず、「まさか盗難・・・!?」と嫌な考えもよぎります。
いよいよ見つからないので、車を探すことは諦めて、係員さんを探すことにしました。
ようやく出会えた係員さん、
「すみません、停めたはずの場所に車がなくて・・・」とお伝えすると、
元気よく、
「今日は何時頃ご来園ですかー?」
と返ってきました。
(えっと、来園・・・は、約束の時間がこの時間だったから・・・)このくらいの時間です・・・。
「そのくらいのお時間ですと、こちらの区画になりますねー!」
めっさ遠い・・・_| ̄|○
そんなん、どんだけ探しても、見つかるわけないやん・・・
全然違うとこ探してたよ・・・
こんな時でも、「ママ、車を停めた場所は、ちゃんと覚えてないといけないんだよ?」と教え諭してくれる、とてもやさしいこどもたちです。
こどもたち、こんな感じなので、何でも言うことを聞いてくれそうな感じなのですが、
そんなことはありません。
「反抗期、来た?」と言う話になった時、私はいつも、
「うちは、生まれた時から反抗期だから・・・」と答えています。
二人とも、声を荒げたりはしません。
話はよく聞いてくれます。
しかし、聞いた上で、
息子「うん、ママはそういう考えなんだね。でも、ぼくはこういう考えなんだ。」
娘 「・・・・・・・いいの」
不採用です。
ただ、採用されることもあるので、正確に言うと、反抗期ではないのかもしれません。
幼稚園の先生にも、「理由を説明するとわかってくれることがほとんどですねー」と言われました。
平仮名をいつ勉強するかについて、息子と揉めたことがあります。
「そろそろひらがな勉強しておこうよー。幼稚園でもみんな書けるんでしょう?書けると便利だよ??」
と言うと、
「んー、まだいいかな」
と言います。
「でも、絶対小学校でやるんだし、早めにやっておいた方がよくない?」
と言ったら、
「いや、行けるところまで行ってみる」
何のために・・・?
この識字率100%の日本で、何のために、文字を使わずにどこまで行けるか試してるの・・・?
思えばこの息子、2歳になってもほとんど言葉を発しませんでした。
話したのは、「まま」くらいです。
それでも、こちらの言うことは理解しているようで、意思の疎通には何の不自由もなかったので、
私は2歳を過ぎてもほとんど言葉を喋らないと言うことに全く気づいていませんでした。
きちんとしたお母さんなら、育児本などで成長の段階を確認し、「あれ?大丈夫かな?」となる所なのだと思いますが、
適当な私は、いつか話すんだろう、くらいの認識しか持たず、
夫も、「え、オレ、ひらがな書けないやつ見たことないよ?絶対できるようになるでしょ」と言う人なので、
こういう所こそ、私がワンオペで何とかなった理由なのかもしれません。
結局、話し始めたら、ほぼ最初から2語文で話しました。
平仮名を学習しないまま、こどもちゃれんじをただのおもちゃとして活用した息子。
小学校入学時、担任の先生から、
「みなさん、平仮名、カタカナについては、大体読み書きできる状態でご入学されるお子さんがほとんどだと思うのですが、
これから、一つずつやっていくので、ご心配なさらないでくださいね」
と言っていただきましたが、ものすごく心配になりました。
小学校の先生をしている友人に「どうしよう、みんな終わってるって言われた!!」と泣きついたほどです。
案の定、息子は小学校中学年くらいまで、このハンデを引きずることになります。
ただでさえ遅れているのに、漢字についても、行ける所まで行ってみようとしたためです。
そして先日、高校生になった息子に、
「ねー、そろそろさー、受験勉強とかしておいた方がいいよー?あとで絶対時間足りないって思うんだからさー」
と言うと、
まるでものすごく無粋なことをしてしまった人を見るかのような目で私を見つめ、
それでも許してあげるね、といった憐れみのこもった微笑みを浮かべながら、
「ママ、それは大きなお節介だよ(全く困った人だね、ふふ)」
と返されました。
今度はどこまで行くつもりなんだろう。。。