環境問題について、どうお考えですか?
できること、何か実践されていらっしゃいますか?
私は、自分のことを、「環境問題、そこそこがんばっている人」だと思っていました。
できる限り公共交通機関を使うし、何ならダイエットも兼ねて自転車にも乗ります(ただし天気のいい日に限る)。
ゴミの分別も、結構がんばっているつもりです。
電気も、ちょっと暗めが好みだということもあって、そんなに煌々とつけたりはしません。
さて、そんな私が、ラスベガスのスフィアに行ってきました。
ホテルの窓から見えたスフィアです。
模様がどんどん変わって行くので、見ていてとても楽しかったです。
ちなみに、スフィアには、どのような印象をお持ちでいらっしゃいますか?
私はTikTokもインスタもやっていないのですが、こどもたち曰く、よく流れてきていたそうです。
行きたいと言い出したのも息子でした。
「へぇー、そういうのがあるんだー、じゃあ行ってみる?」と心惹かれたのは、
「ソアリンの上位互換みたいな感じなんだって」という一言のためです。
ソアリン大好き!
初めて乗ったのが、カリフォルニアディズニーだったのですが、ものすごく感動したのを覚えています。
カリフォルニアでもまだ新しかったのか、終わった時、拍手と歓声が上がりました。
ソアリン、あんなにすごいのに、その上位互換ってどういうことよ?
行った方の感想も、YouTubeなどで少し観てみたのですが、みなさん「すごかった!!」と口を揃えておっしゃいます。
中には、「人生観変わるねー」とまでおっしゃる方も。
そんなものがあるならぜひ行ってみたいと思いました。
プログラムは、Postcard from Earth です。
スフィアに向かってウキウキ歩いています。
ホテルからは毎日見ていましたが、近くまで来ると、「大きいねぇ〜!!」
いろいろ入り口があるようなのですが、よくわからずに流されていくと建物に入れました。
ゲートを通る前に荷物検査があります。
たくさんの荷物や、大きな荷物は持ち込めません。
娘は今回の旅行で、なぜかことごとくセキュリティチェックで引っかかり、行き帰りの飛行機でも別ルートになってしまっていたのですが、
ここでもしっかり引っかかっていました。
なぜあんなに入念に検査されているのでしょう。。。
毎回ということは、何か「こういう人はチェックした方がいい」といったよくあるチェック項目に引っかかっていたのだろうか、と思ったりしますが、
ただの女子中学生がどんな危険性を懸念されているのか、検討もつきません。
何もしていないのだから、何も心配しなくていいはずなのですが、
見えない所に連れて行かれてしまうと、ものすごく心臓に悪いです。
ここでは荷物だけチェックされて、
「尖ったもの持ってる?って聞かれた気がする・・・」
と言っていました。
尖ったもので何かしそうに見えるのでしょうか・・・。
中はこんな感じです。
私たちはこの、プロペラが回っていて、その部分に映像が浮かび上がるように見える展示の立体感?奥行き?に感激しました。
あの、よく紹介されているロボットは、思っていたよりも普通にロボットというか、
そんなに未来感は感じなくて、「あ、そうなんだ」という感じでした。
こどもたちもあまり興味を示さなくて、しっかり見たわけではないので、ちゃんと話をしたりしたらすごかったのかもしれません。
そうこうしていると、上映時間が近づいてくるので、ドームシアターに移動します。
どんなに素敵な映像なんだろうと、3人ともワクワクドキドキです。
中に入ると、結構な急斜面です。
物を落としたら大惨事になりそうで、軽く恐怖を感じます。
私たちは、ざっくり言うと、真ん中のブロックの、通路を挟んですぐ横の席にしました。
記憶が曖昧で申し訳ないのですが、「大体6万円くらいかなー」と思ったので、一人2万円くらいで、
計算のできない私は1ドル150円で計算したと思うので、139ドルとかだったのかな・・・?
139ドルか、149ドルか、169ドルだった気がします。。。
とりあえず、チケット、日本で早めに買っておいてよかったです。
その頃は多分、1ドル150円ちょっとで、旅行中も1ドル150円で計算していたのですが、実際は164円でした。
164円で計算するのはとても無理なので、今度からは200円で計算して、後で「思ったより安い!」と思おうと思います。
上映は唐突に始まります。
そして、最初から驚きます。
あれ、人だ・・・。
未来のアダムとイブ的な、一対の人間・・・?
(これは最後の方の、装置を外した状態です)
ここから、私の限りある英語力をもってしての理解を前提としているので、
「あんまり英語できない人がスフィアに行くと、こうなるんだな」という一例としてお読みいただけますと幸いです。
この、別の星にたどり着いた一組の男女、
地球の記憶を取り戻そうとしているようです。
この地球の映像は素晴らしいです。
文句なしに素晴らしいです。
ソアリンは映像が白っぽいと思うのですが、
こちらはとにかくハッキリ鮮明!
そして間違いない、大画面。
臨場感がすごいです。
私が好きだったのは、建物の映像です。
ソアリンにもあるような、大自然の映像ももちろん素敵だったのですが、
そういった映像は、視覚的な臨場感があるとはいえ、温度や匂いで、「こんな氷の所がこんなあったかいわけない」など、「あくまで映像」と無意識に判断してしまうような気がします。
(ソアリンの匂い、いいですよね!
スフィアは、近くの方々の香水のいい匂いでした。
風向きでいろんな方のいい匂いがします。)
建物の映像は、あり得そうな温度感で、本当にその場にいると錯覚してしまいそうになります。
これで、「あー、すごかった!」で終われるのかと思っていたのですが、
雲行きが怪しくなります。
文字通り雲行きが怪しい。
雷が鳴り響き、次の瞬間、破壊された地球の痛々しい映像が映し出されます。
「こんなことしたよね」
「あんなこともしたよね」
「そのせいで、地球、こんな風になっちゃったね」
「もう住めないじゃん」
「別の星に行こう」
で、やってきたのがこの男女(ということなのだと思う)。
最後は、その新たな星で、魔法の種みたいなのを落とすと、そこからものすごい勢いで緑が広がって、
新たな星の歴史が幕を開ける・・・!
という感じで終わるのですが、
終わって、
拍手喝采!!!
にはなりにくい・・・!
「すごかったねぇー・・・」
「うん、映像、綺麗だったねー・・・」
と言い合う私たち。
「でも、なんか怒られてる気分になったね・・・」
ラスベガスは、あまり環境にいい街ではありません。
夜通し電気はキラッキラにつけっぱなしだし、
どうやって来たの?と聞かれれば、大抵の人は飛行機だったり、自家用車だったりで、大量の二酸化炭素を放出しながら来ているんだと思います。
環境問題へのアプローチの仕方は一つではありません。
我慢するだけが解決の方法ではなく、新しい技術の開発に投資したり、いろいろな方法が考えられるのだと思います。
でも、それでも、やっぱり後ろめたい。。。
あの大画面ど迫力で環境問題に警鐘を鳴らされると、普段がんばっていたゴミの分別など、一瞬で吹き飛ばされてしまいます。
そして、グレタさんのお顔が浮かびます。
ヨットと徒歩で来ればよかった。。。
何というか、そこそこやってるつもりになっていましたが、
もうちょっとがんばれないか、少しずつ見直してみたいと思った、
スフィアからの帰り道でした(なのでちょっとしょんぼり)。
ある意味、人生観が変わったと言えるのかもしれません。