40代「髪は女の命」について検討中 その2 です。
40代ともなると、大人の階段を結構上の方まで登ってきているので、
何もしなくてもうるうるツヤツヤな10代とは訳が違います。
大学院時代にお世話になった先生が、
「歳を取ったらね、清潔感が大切だね」
とおっしゃっていました。
その先生はいつも、ジャケットもシャツもパリッとされていて、本当に素敵で。
もちろん髪も、必ずピシッとセットされていらっしゃいました。
お若い頃にイェール大学をご卒業されていらっしゃいましたが、
留学当時、アメリカはまだ人種による差別が当然とされていた時代で、
本当にお手洗いが白人と有色人種で分けられていることもあったそうです。
先生がどちらに入るか選ばなければならない時、その場がとても張り詰めた空気になったそうです。
そして先生が有色人種の方に入ろうとすると、アメリカ人の白人のご学友から、
「君はそっちじゃなくていい、こちらに入るべきだよ!」
と言われたそうです。
ですが、
「僕はそうは思わない、と言ったんだ。
日本人は、肌の色で分けるのなら有色人種で、私は日本人であることに誇りを持っているよ、
だから全く構わないんだよ、とね」
海外に行くと、何となく自分の外見が心配になります。
人は中身だ、とは思っていますが、
私自身も、「この人は安全な人か」を判断する時、まずどうしても、見た目で判断してしまいます。
私も、判断されているのでしょう。
最初に外見から得られる情報は、とても大きい。
もちろん、同じものを見ても、そこからどのような印象を受けるかは、ベースとなっている文化の違いなどによって様々なのでしょうが、
とりあえず清潔にしておいて悪いことはないだろうと思い、
とにもかくにも清潔感、何はともあれ清潔感、です。
先生の授業で学ぶべきことは、もっと他のことだったと思うのですが、
私が先生から授けていただいた教えの中で、最も強く心に刻まれたのが、
「歳を取ったら、清潔感を大切にする」です。
申し訳ございません。。。
髪について言うと、
ずっと、「髪を観察するぞ!」と思って見ていたわけではないので、あくまで感覚程度なのですが、
今回、ラスベガスとカリフォルニアディズニーでは、女性のロングヘアの比率がとても高いように感じました。
ショートは、ご年配の女性の方以外ほとんどお見かけせず、ボブも時々・・・といったくらいで、
「今まで気にしたことなかったけど、こんなにみんなロングなの?」とびっくりしてしまったほどです。
でも、今回は私もロングヘアなので、馴染める自信があります!
もちろん、「どこにいようと、これが私のスタイルよ!」と前面に出していくのはとても素敵だと思うのですが、
私はヘアスタイルの好みについてそこまでの信念は持っておらず、
(だからフラフラと試行錯誤することになります)
殊海外では、変なやつだと思われないことを最優先にしているので、
あちら様から見て、できる限り変じゃないことを目指します。
以前、何かの動画で、アメリカ人の男性が、
「なんで日本人の女の人は、前髪を作るの?あれ、ヘルメットみたいだよね」
とおっしゃっているのを観てから、
伸ばしきれていない前髪をできる限りサイドに流してみたりしてあがきます。
(これについては、『なぜ外国人女性は前髪を作らないのか』という本がありまして、
かねがね読んでみたいと思っているのですが、図書館で借りようにも何十人待ちという状態で、
未だ読むことができていません。
これを読めば、私の前髪にまつわる悩みも吹き飛ぶのかもしれないと思うと、買ってでも読むべきなのかもしれません。)
水が硬水の所だと、髪の状態がてきめんに悪くなります。
黒髪ロングヘアがバサバサしていると、清潔感からは全力で離れていきます。
リアル貞子まっしぐらです。
日本には貞子がいっぱい歩いてると思われたら一大事です。
日本の名誉に少しでも傷をつけないために、面倒ですが、数種類のヘアケア用品を携えて、
ラスベガスのジップラインに行ってきました。
スロットジラ。
スロットマシンの口のところから、ジップラインで降りていきます。
こちらは、座った体勢です。
地上23メートルからジャンプ。
さらにその上のゲートが開いて、そこからも降りることができるのですが、
そちらはスーパーマンスタイル。
高さは、地上35メートル。
ジップラインの長さも違って、座る方はスーパーマンスタイルの半分くらいの距離でゴールでした。
息子は、行く前からスーパーマンスタイルがいいと言っており、
一方娘は、スーパーマンは無理だと言うので、
どうしたものかなーと思っていたのですが、
チケットカウンターで「16歳なんですけど、一人で大丈夫ですか?」と聞いた所、大丈夫とのことだったので、
息子には一人でスーパーマンになってもらいました。
(座り姿勢とスーパーマンはそもそもの入り口が違うのですが、中では柵越しに、いるのが見えました)
飛ぶ時は、全ての荷物を渡されたバッグに入れるので、写真も撮れません。
ゴープロがレンタルできたので、息子にはそれで動画を撮ってきてもらいました。
並んで少しずつ進んでいくと、まずは写真撮影です。
後でこんな感じの合成写真になります。
15種類くらいの背景と合成してもらえますが、娘がいらないと言うので、私たちはお断りしてしまいました。
息子の合成写真は、ゴープロで息子が撮ったもののデータと一緒に入っていました。
背景が静止画のものだけではなく、動画のものもありました。
ちょっとおもしろかったので、
こういうのもあるのかー、それなら私たちもゴープロ借りてもよかったかなーと後になって思いましたが、
乗る前は、「こわいよー💦ゴープロ!?無理無理無理無理」という状態で余裕ゼロだったのを忘れているので、そんなことが思えるのです。
写真を撮って、もう少し進んだら、装備をつけます。
ベスト?ベルト?などなどをつけてもらうのですが、
「ほんと、ほんとに、ほんとに、よろしくお願いします・・・!」と縋る思いです。
私は標準的日本人女性なので、海外では小柄になります。
他の人より大幅な調整が必要なようで、スタッフさんが大変そうです。
「だいぶキツくしめないとね・・・」
とつぶやかれてしまい、
「すいません・・・ありがとうございます・・・ほんとよろしくお願いします・・・!」
と、小刻みに震えながらお願いします。
ちなみに、荷物も、ここで自分のお尻のあたりにぶら下げられていたようなのですが、
もう気が動転していて、
「荷物がないっ!!」と慌てていたら、
「後ろについてるよ」と笑われてしまいました。
ここまできたら、いよいよ飛ぶ順番待ちです。
腕時計で心拍数を見ると、ものすごい心拍数です。
なぜだか無性に叫びたくなります。
座る方は、飛び降り口にゲートがなくて、ずっとフルオープンなので、下の景色が見えるのです。
でも、もう、ここまで来たら観念するしかありません。
順番が来たので、発射台に移動、
ワイヤーに繋いでもらいます。
すると、スタッフの方に、また、
「You’re so petit.」(小さいね)(←私目線です)
と言われてしまいました。
そうなんです、すみません…💧
小さくてね、いろいろお手数お掛けしてしまうと思うんですけど、何卒よろしくお願いします…。
と更に小さくなると、
「……No,no,no,
You’re so pretty. アー、ゴージャス!」
…ゴージャス……ですと…!?
40代になって、どんな大人になりたいか考えた時、
憧れるのはゴージャス!
海外の映画とかで、ゴージャスと言われてるシーンを観ては、
「いいなー、いいなー、私もゴージャスって言われてみたいけど、多分一生ないんだろうなー
だってゴージャスだよ?そりゃ無理だー!」
と思っていた、あのゴージャス!!
これが飛び降りる数分前じゃなかったら、
「もう一回言っていただいてもいいですか?」
と思う所ですが、とにかくいっぱいいっぱいだったので、お礼を言うので精一杯💦
でも、髪、伸ばしててよかった気がする!
髪パワーのおかげな気がする!!
お世辞だってわかってる!
しかも、プリティをフランス語のプティと勘違いしてたせいだったとしても、
1ゴージャスいただきましたー!!!
私はこの1ゴージャスを胸に、
日本人女性として、世界のゴージャスをたとえ一回でも獲得できたことに、誇りを持って生きていきます…!!!
「ところで、
Are you Chinese?」
そうか、日本人には見えなかったか…
不思議な不思議な髪の力。
70代の父も未だに試行錯誤しているのを見ていると、
(伸ばしてちいちゃいポニーにしたり、結構攻めていますが、案の定不評で諦めたりしています)
私もあんな歳までこうやっていくのかな…と空恐ろしくなります。