前回からの続きです。
娘がとっても楽しみにしていた、ドロイド・デポ、
間違いなく今回のカリフォルニアディズニーでの目玉の一つです。
息子ほどではないものの、娘も私よりは遥かにミニマリスト寄りなので、あまり物は欲しがりませんが、
その娘が、一も二もなく「やりたい!!」と言うからには、本当に自分のオリジナルドロイドが作りたかったのだと思います。
だいぶざっくりですが、
ベルトコンベア?で流れてくる部品から、好みの部品を選び取ります。
どうしよう〜、どれもかわいい〜。
選べたら、作業台へ移動、組み立てます。
電動ドライバーも使います。
ここでも、小さい部品を選びます。
組み立て完了!
キャストさんが、赤いボックスに入れてくださり、
「アクティベートするから、赤いボタン押してね」と言われます。
ボタンを押すと・・・
光った!動いた!!
マイドロイドの完成です!
箱に入れていただいて、リモコンの使い方を教わって、
帰りは機内持ち込み手荷物として、一緒に帰ってきました。
やったー
めでたし、めでたし⭐️
これでは、「どこがミニマリストなの?」と思われることと思いますので、
ドロイド・デポに入った所まで、
時を戻そう(ぺこぱ大好きです)
ドロイド・デポへは、楽しみすぎて気持ちがはやり、予約時間より少し早く到着してしまいましたが、
すぐに案内していただけました。
すると、息をつく暇もなく、
「 R2-D2にする?BB-8にする?」
と聞かれます。
えっ、今決めるの?
ここで?
今?(2回目)
えーーーーーーーどうする?
えーーーーーーーどっちもかわいいーーーーーーー💦
BB-8とか、5の途中までしか観てないから、名前聞いたことあるくらいで何だかよくわからないけど、
でも雪だるまみたいでかわいいーーーー💦
何か決め手になることはないかと、
「これは両方とも動くのですか?」
とか聞いてみるも、
「ええ、両方ともリモコンで動かせます」
と返されてしまい、
えーーーーーーー、BB−8、動くの!?
R2-D2がかわいいのは間違いないとして、
この聞いたことしかないBB-8、こんな雪だるまみたいな形で、立ってるだけですごいと思うのに、動くの!?
もう選べない。
これはもう、両方作るしかないんじゃないかな・・・!
と思いつつも、娘に「どうする・・・?」と問いかけてみると、
「んーーーーー、悩むーーーーー💦けど、やっぱりR2-D2にする!」
一つに決めてきた・・・!!!
「え、いいの!?大丈夫!!?💦」
と重ねて聞くも、
「うん、やっぱり映画で観ててかわいいし、元々R2-D2を作ろうと思ってたし、初志貫徹で!
2つは持って帰るのも大変だしね」
そ、そうなんだ・・・
うん、そうなんだけど・・・
娘、R2-D2を作ることに決めて、とてもうれしそうです。
しかし、作るドロイドが決まっても、これで終わりではありません。
今度は、
「ドロイドだけにする?それとも、こっちのセットもいる?」
セットにすると、ドロイド本体に加え、
ドロイド専用のバックパックと音声チップが付属品として付いてきます。
専用・・・ですと・・・!?
専用、なら、買わないと、ねぇ、専用なんだもん・・・
そして、一応、検討するためにと、
「このチップは、どんな音が出るんですか?」
などと聞いたのが間違いでした。
チップは、2〜30種類あったと思うのですが、
キャストさん、一つ一つを指差しながら、
「ピーーーーー!」
「ブーーーーー!」
「ピロピロー」
「ガーーーー」
「キュウゥーーン」
「以下略・・・」
全種類モノマネで再現して下さいました。
これはもう、完全に買うしかない。
いらないとか言える流れじゃない。
でも、おそるおそる娘の方を見ると、まだ悩んでいます。
ここまできて悩めるのか・・・!
仕方なく、
「これは、この中からいくつか選ぶのですか?」
などと聞いたのも間違いでした。
「全部ついています」
カンカンカンカーーーーン!
私の頭の中では、試合終了のゴングが鳴り響いています。
だって、全部ついてくるんですよ?
このチップをR2-D2に入れたら、R2-D2、めっちゃいろいろしゃべりますよ?
さすがに・・・と思って娘を見ると、
「これがないとしゃべらないの?」
なるほど、そうきたか。
伺ってみると、
「いえ、元々の音声があります」
とのこと。
これが決め手となったようで、
「じゃあ、セットはいいかな。
外に持ち運ばないからリュックいらないし、もうしゃべるなら、そんなに種類なくてもいいから…」
申し訳なさそうにはしていましたが、はっきりとお断り。
あれだけ音声を再現していただいたのにお断りするのは、と申し訳ない気持ちでいっぱいになったのですが、
キャストさんが、「フンフン、オーーーケーーーイ」とサラッと流してくださったのが救いでした。
プロだ・・・プロってすごい・・・。
比較考察
まず、お母さんの「両方買おう」の発想、平成バブルの影響を感じます。
世代的には、このお母さん自身はバブルは直接経験されてはいないと思われますが、名残といいますか、
「多ければ多いほどゴージャスでハッピー」の考え方が色濃く出た時代を過ごされ、その影響を受けてしまっていることは間違いないでしょう。
初めは一つしか作るつもりなどなかったのに、なぜ急に2つ作ろうとしてしまうのか。
また、例えば4種類、いや、3種類の中から一つ選ぶ、だったら選べるのに、
なぜ2つから1つを選ぶとなると、急に「両方で・・・」となってしまうのか。
このお母さんは、最初から一つしか種類がなかったら、不満に思っていたのでしょうか?
そんなことはなさそうです。
選択肢によって結論が変わるのは、決断の軸が、自分自身ではなく外部に乗っ取られてしまっている可能性が高いので、よくよく注意する必要があります。
その点娘さんは、今の「かわいい、欲しい」の気持ちに流されることなく、
持って帰る手段含め、きちんと先を見て判断することができています。
元々の自分の気持ちを見つめ直しつつ、現在の自分自身も満足できるラインを見極めることができているのはお見事です。
次に、「専用、なら、買うしかない」という考え方について。
「専用」には要注意です。
なぜ専用である必要があるのか。
持ち運ぶだけなら、今あるもので代用できるのではないか。
また、「そもそも持ち運ぶのか」ということを考えることができている娘さん、ここでもお見事です。
専用バックパックに入れてしまっておくとか…?と考えてしまったお母さん、
しまっておくつもりなら、そもそもドロイドを作るのをやめましょう。
最後に、お母さんの「断れる流れじゃない」という考え方について。
人情としては非常に理解できます。
「NOと言えない日本人」を自認していらっしゃるみなさま、お優しい方なのだと思います。
では、そこをどうやって乗り越えるのか。
こうした場合には、売る方の立場、提案する側の立場になって考えてみることをおすすめします。
売る方の立場になって考えてみれば、短期的に見れば、買ってもらえないよりは買ってもらえた方がうれしいと思います。
ただ、売れればいいというわけではない。
その結果、喜んでもらう必要があります。
嫌々買われて、後で「ほんとはいらなかったのに、あの人のせいで・・・」と思われたいわけではないのではないでしょうか。
もちろん、「使ってもらったらわかりますから、とりあえず騙されたと思って!」というケースもあるとは思いますが、
それにより引き起こされるマイナスを考えたら、売る方からしてみても、本来望んだ売り方ではない、かなりリスキーなやり方なのではないかと思います。
と自分に言い聞かせると、断るハードルが少し下がる気がします。
娘さんに関しては、小さいの頃の方がハッキリと「イヤッ!」と言う子だったようなので、
やんわりと申し訳なさそうに断る術を身につけている所に成長を感じますね。
ちなみに、
作り終わってから、ようやくゆっくりドロイド・デポの中をゆっくり見ることができたのですが、
バックパックや音声チップが単体で売っていて、
「え〜、単体でも買えるんだって〜❤️
音声チップ、入れるとこ2箇所あった??じゃあ2個買う??」
と言ったら、
「ん〜、いいかな」
と笑顔で断られました。
娘はこうして、日々私からの誘いを断ることによって、お断り耐性をより頑強なものとしています。