治療に必要な4本柱とその資質
こんにちは。
私は、看護師兼アーユルヴェーダのセラピストをしていますが、
まず、そもそも、アーユルヴェーダって何?
という方も多いと思います。
そこで、これから少しずつ、アーユルヴェーダについてお伝えしていきたいと思います。
アーユルヴェーダは、5,000年以上前からインドやスリランカで、
口承(口伝え)で代々、親から子へ受け継がれてきた古代からの伝統医学です。
WHOも認める三大医学の一つで、インドやスリランカでは、医療として多くの方の健康を支えています。
アーユルヴェーダという名前は、
アーユス(生命、寿命)+ヴェーダ(聖典、教え、学問、科学)=生命の科学
を意味している造語です。
アーユルヴェーダの目的は、
健康な人の健康を守り、
病気の人の病気を治すこと。
そして、病気(異常な状態)とは、体を構成している要素や、それらを動かしているエネルギーがアンバランスな状態のこと。
と定義しています。
逆に、体を構成している要素が整い、それらを動かすエネルギーもバランスよく、老廃物の排泄も順調で、精神や魂がクリアで、正常に機能していることを、健康といいます。
そして、アンバランスになった身体の構成要素や、それらを動かしているエネルギーのバランスを取り戻すために、
医者などの優秀な四本柱(医者、治療薬、看護人、患者)を用いることを治療といいます。
この四本柱(医者、治療薬、看護人、患者)が、それぞれに必要な4つの資質を備えていれば、病気を治すことができる。といいます。
さて、それぞれに必要な資質とは、どういう内容でしょう?
まず、四本柱で一番重要なのは、医者です。
なぜなら、知識を持ち、治療のプロセスを見通して、ほかの人たちを指導し、処方する医者が中心的立場になるからです。
それでは、医者に求められる4つの資質の内容を見てみましょう。
1.優秀な理論的知識
2.経験豊富
3.器用(治療技術)
4.潔癖
これらが、医者に必要な4つの資質と言われています。
次に、治療薬の4つの資質です。
1.豊富に入手できる
2.効き目がある
3.薬剤の形状が多様である
4.不純物がない
これらが、治療薬に必要な4つの資質と言われています。
次は、看護人の4つの資質です。
1.看護の知識
2.器用(看護技術)
3.誠実
4.潔癖
これらが、看護人の4つの資質と言われます。
最後に、患者本人の4つの資質です。
1.記憶力が良い
2.指示を守る
3.物怖じしない
4.病気に関するすべての情報を知らせる
これらが、患者本人に必要な4つの資質と言われます。
いかがでしょうか?
このように、アーユルヴェーダでは、かなり具体的に、生命について、その幸福や寿命について、
体や病気の成り立ちとその治療について、治療薬や治療法、食事や生活の仕方など伝えています。
これから少しずつお伝えしていこうと思います。