「東電の不祥事」、「フランスの提案を拒否」-REUTERS通信 など2本 | 福島原発に関するフランスメディアの記事の要約、日本語訳

福島原発に関するフランスメディアの記事の要約、日本語訳

双方とも原発大国でありながら、福島の原発事故に対して日本メディアと論調が違うフランスメディア。その中から毎日いくつか記事をピックアップして、日本語での要約を掲載。

皆さんにとってはおはようございますでしょうか、今日は良いニュースに溢れる一日であることを祈っています。

今回は東電が不祥事を起こしていたという記事と、福島の現状をまとめつつ、フランス側の援助を日本が断ったという旨が記載されている記事の2本です。




フランスREUTERS通信
3月21日付

La Tepco n'a pas effectué des contrôles prévus à Fukushima 
http://fr.news.yahoo.com/4/20110321/tts-japon-nucleaire-inspection-ca02f96.html

福島原発に関するフランスメディアの記事の要約、日本語訳

<要約>
・東電が2月27日に
原子力安全・保安院に提出した報告書によると、東電は福島第一原発の33のチェック項目を怠っていた。

・そのチェック項目の中には、第1号機の(冷却装置の)発電機、および変圧器も含まれていた。

・今回の事故において、大量の放射能の排出の要因の一つが、冷却システムの電源の故障である。

・この報告を受けて
原子力安全・保安院は、6月20日までに40年を迎える福島第一原発の新しい点検プログラムを提出するように命令。

・3月2日に東電がホームページ上に掲載した声明によると、これらの点検の回避は設備の作動に問題ないとしていた。

・今回の事故により、
原子力安全・保安院への批判が集まっている。21日に取材を受けた原子力安全・保安院の西山英彦審議官は、「今回の件は知らなかった」と話した。



LE MONDE紙 ウェブ版
3月21日20時31分(フランス時間)付
Nouvelles inquiétudes à Fukushima après un dégagement de fumées
http://www.lemonde.fr/planete/article/2011/03/21/nouvelle-inquietude-a-fukushima-apres-un-degagement-de-fumees_1496577_3244.html

福島原発に関するフランスメディアの記事の要約、日本語訳

 
 <要約>
状況に改善の兆しが見られつつあると思われたところ、新たの問題が発生した。3月21日、二つの原子炉から煙が噴出した。それにより冷却装置復活のため献身的に働いていた作業員たちは、避難することとなった。

・東電は「15時55分に第3号機から灰色、そして後に黒の煙が上がったと報告を受けた。それにより作業員を避難させた」と発表した。これについてフランスASN・国家原子力安全委員会は「18時ごろには煙は収まったが、それと同時に、18時20分ごろに2号機から白い蒸気が漏れ出した。今のところ、これらの原因は不明」と声明を出した。

・第3号機は心配な状態にある。3号機は、MOX燃料というプルトニウムとウラニウムの融合物(普通の核燃料よりも冷却が困難で、放射能排出量も多い)を使用している上に、先週の爆発により大きく破損している。

・6つあるうち4の原子炉に電源を復旧させることに成功した。しかし未だ回線等のチェック状態にある。それと並行して放水車などによる冷却が継続されていたが、発煙にとより中止された。

・「フランスが現状打開のために原発事故専用の解決ロボットを提供することを提案したが、日本側に適していないと断られてしまった」
フランスASN・国家原子力安全委員会は説明した。

・東京など首都圏の国民は、北からの風による放射物質の到来の恐怖と、隣通しにある。月曜日の雨は放射能の蔓延の可能性を増すばかりだ。

・日本政府は健康への害はないとしたが、念のために汚染された牛乳や菜っ葉類などの流通を規制した。

・さらに22日の早朝に、東電は原発周辺の海から規定より126.7倍の濃度のヨード131と、24.8倍もの濃度のセシウム134が検出されたと発表した。


以上です。この日本が拒否したフランス側のロボットの存在が気になるので、明日それがどのようなものなのかを説明した記事を探してみて、見つかったらアップしたいと思います!

それでは僕は寝ます、おやすみなさい。