老麺はたまにエサをやってお世話しなくてはいけない。
私の老麺はウワサでは600年ほど。
分かっているだけでも100年近く受け継がれてきたものだ。
種継ぎをすると増えるので、何か作ろうと思う。
家が饅頭屋ならともかく、一般家庭ではもてあます存在だ。
この「肉饅頭」という響きがナマナマしい。
元々は人間の頭の代用品だった事をうっすら感じさせる。
私のように、色々レシピで肉まんだけを50回以上作るような挌闘家クラス(注:オタクレベル)になると
レシピの半分の量で作る
という事をいとも簡単に考えられるようになる。
既に体重が3キロも増えた、つい最近だったのだが。
老麺ちょっぴり。
薄力粉に対して水が半分。
かなり固めで練るのが大変。
250gの粉に対して100mlの水では少なすぎる。
ホームベーカリーも悲鳴をあげそうだ。ましてや手捏ね。
勝手に水を足す。
オーブンの発酵機能で2時間。
イーストとは違うので、全く膨らまず不安になる。
ここで、BPとカンスイを加える。
このカンスイ。
こんなハードルが高すぎる物質だが、富沢商店に普通に売っていた。
高かったら諦めもつくのだが、わずか200円。
一回ガチャをやったと思って、買ってみた。
粉なので濃度が全くわからず、ネットを見ながら適当に、粉1gを100mlの水に溶かして一晩放置した。
使う量は、わずか2ml
このために200円を散財した。
残ったカンスイ、どうしよう。。。。
ところが、このわずかなカンスイを入れただけで、捏ねる手触りが感動モノになる。
肉まん友の会の皆さんに、希望があればお配りしたい。
荒れ狂っていた猛獣が、何かのアイテムで急に味方になった、そんな感じだ。
成形し、二次発酵させる。
全く膨らまない。
それでも蒸してみる。
完成。
美味しくて、食べるのが止まらない。
何となく中華麺の香りがする。これがカンスイ。
わずかなBPと老麺で、これだけ膨らむ。
茂手木さんのこのレシピは、醤油が入っていない事。
紹興酒がかなり多め。
白菜が入っているので、あっさりおいしい。
何個でもいけそうだ。
この「餡」のレシピはおすすめです。