かれこれ1ヶ月以上前の出来事ですが、かつて共にプレイしたJuston Wood(QB)と再会しました。
彼は2005年のコヨーテズ解散後、AF1のNewYork Dragonsというチームに所属し、今年から同AF1のPhiladelphia Soulというチームに参加しています。
Soulは歌手のボン・ジョビがチームのオーナーだということで有名で、そのせいかリーグの中でも何かと取り上げられるチームのうちのひとつです。
おかげでテレビ中継のカードに組み込まれることも多々あり、僕がシカゴに来てから何回かSoulのゲームをテレビ観戦したことがありました。
Soulはリーグ屈指の好QB Tony Graziani がオフェンスを率いていましたが前々節に肩を故障し、戦線離脱を余儀なくされていました。
ここで控えQBとしてベンチを温めていたJustonが満を持して登板です。
彼もまたAF1の舞台を志し、af2から這い上がってきた男の一人です。控えプレイヤーとしてチャンスを伺い続けてやっと檜舞台に立つ同志の姿を見て僕は何とも言えない気持ちでした。
そんなJustonが先発の座を掴んでから早2週間。Soulが我らがRUSHの対戦相手としてシカゴにやってきました。
ラッシュは僕が見る限りではパスディフェンスはリーグNo.1です。数字で見てもターンノーバー数はリーグトップ。
そこにJustonがどう立ち向かうのかかなり興味深いゲームでした。
序盤からJustonは強気でパスを投げ込み、かなりきわどい場面でも強引にパスを決めラッシュディフェンスを崩しにかかっていました。
ラッシュも相変わらず多彩なカバーでSoulオフェンスに攻めどころを与えず両者アップセットの様相です。
元チームメイトとしての贔屓目からすると、リーグNo.1のディフェンスを相手にルーキー同然のJustonが予想以上に肉薄しているといった印象でした。
スコア自体も4Qまで取って取られてのアップセットでしたが、最後の最後というところでJustonがラッシュのDS#21D Robに痛恨のインターセプトを喫してしまい、敢えなくゲームセット。
ラッシュが勝利を収めました。
試合後にJustonと話をする機会があり、色々と昔話やお互いの近況報告などをしつつ最後は「プレイオフでまた会おう」と言って別れました。
かつて同じ釜の飯を喰らった戦友が、憧れの舞台で活躍する姿は他の好選手が見せるナイスプレイとは違って凄く「リアル」でした。
彼のここまでの道のりを想像すると自分ももっと精進せねばと強く思いました。
「自分次第」を再確認。明日からまたもがきます。


Jwood
先日、ルームメイトのNICKに誘われてCIFL の試合を観戦してきました。

searscenter

CIFLとはインドアフットボールの独立リーグのうちのひとつで、アリーナフットボールと同様に室内で行われるちょっと特殊なフットボールです。
こういった独立リーグがアメリカには数多く存在するということは聞いていたのですが、なかなか日本にいてもアメリカにいても情報が得づらく、知る機会はそうありませんでした。
NICKのいとこが今回の試合に出るという事と、いつも行っているジムの近くで試合が行われるという事でこのたび運良く試合観戦ができました。

cifl_game

おおまかなルールをアリーナフットボールと比べてみるとこんな感じです。
・フィールドのサイズ
AFL→通常のフットボールの1/4
CIFL→通常のフットボールの1/4

・プレイ人数
AFL→8人
CIFL→7人

・フォワードモーション
AFL→あり
CIFL→あり

・4th Down パント
AFL→なし
CIFL→なし?

・ゴールポスト
AFL・通常のフットボールの半分。両サイドにリバウンドネットが貼ってあり、TFP以外であればここに当たって跳ね返ったボールはインプレイ。
CIFL・通常のフットボールの半分。リバウンドネットはなし。天井からU字型のゴールポストが吊るしてある。

cifl_goalpost

・チーム数
AFL・19(af2:31)
CIFL・14


実際に試合を見てみると、プレイする人数とゴールポスト以外はほとんどアリーナフットボールと同じで、室内ならではの音響(プレイの切れ間にかかる音楽、MC、ホームチームをチアアップする音楽など)、照明、ファンサービス(各種イベント)、チアリーダー等はかなりアリーナフットボールに類似していました。
アリーナフットボールのほうが観客を取り込んだイベントを試合の随所に盛り込んでおり、イベントとしての演出の質はAFLのほうが高いかなと思います。
唯一目新しいものといえば小さな気球がアリーナ内を飛び回り、クーポン券のようなものを客席に散布している光景でした。

cifl_baloon

これはフットボール以外でも室内スポーツではなかなかいい客寄せツールになるんじゃないかと思います。(スポンサーのロゴとかでっかくつけたりして。)
イベントの質という点ではAFLとaf2の間でも差があって、やはりAFLの試合はaf2に比べてお金をかけてる感じがして華やかです。(af2はaf2でわりとローカルでアットホームな感じがしてそれはそれでいい感じです。)
観客の動員数で見ると、af2の試合とそれほど変わらないほどでした。(今回の1試合に限ってということなので実際はよくわかりませんが。)
少なくとも日本の社会人リーグのレギュラーシーズンよりかは観客数は多いです。
肝心のゲームのレベルに関してですが、全体的に見ても、個々の選手の能力的に見てもaf2のほうが高かったです。
当然、中には能力の高い選手が何人かいて、そういった連中の個人技で試合が湧く場面もありましたが、アサインメントスポーツとして洗練されているといった印象は残念ながら受けませんでした。
この点に関してはAFLとaf2を見比べた際にもおそらく同様の観点から違いを感じることができるかと思います。
AFLはaf2や他の独立リーグに比べて、選手の個人能力以上に組織としての完成度が非常に高い印象を受けます。
アサインメントを要求する側(コーチ)、される側(選手)それぞれがゲームに対して非常に高い理解を持っています。
話を戻すとホームのChicago SlaughterがアウェイのKalamazoo Xplosionを51-47で退け勝利を収めました。







感想としては、試合のレベルこそ少し見劣りはするものの、ちゃんと丁寧にファンサービスを行ってそれなりに根強いファンもついていて独立リーグとはいえあなどれないなと感じました。
よくアメリカの飲食店は日本に比べて接客マナーが悪いと言われていますが、スポーツに関しては全く逆に思います。
あらゆる工夫を凝らしてお客さんを楽しませて好循環を生み出すという概念や行為がこういったアメリカのマイナースポーツを支えているのかなと今回のゲームを見て思いました。
スポーツも味だけじゃなくて接客で勝負しないといけないんですね。
金曜日の練習後に2005年のaf2シーズンを共に過ごしたVaiから一通のテキストメッセージを貰いました。
「アイオワで今晩試合があるから見に来い。近いから」といった旨の内容で非常に簡潔なメッセージでした。
Vaiはハワイ出身の子だくさんアリーナフットボーラーで、今年はaf2西地区の"EVERETT HAWKS"というチームに所属しています。
Vaiはハワイ人特有のホスピタリティマインドを強く持つ男で、「フレズノ時代にお世話になった人」上位ランカーのうちの一人です。
"HAWKS"は現在1勝6敗となかなか成績が振るわないようですが、なんとか勝ち星をあげるべくこの日アゥエイゲームのためアイオワに乗り込んできたようです。
またこのチームは昨年3月に日本選抜チーム"SAMURAI WARRIORS"とのプレシーズンマッチを行っています。
と、そういった旨の誘いを受けたため、ラッシュのチームメイトにアイオワが一体どれくらい遠いのかをヒアリングしてみました。
結果有力情報は得られませんでしたが、それでも翌日の夕方までは時間が空いていたので一人ドライブに挑戦することにしました。
ネットで一応行き方を調べたもののプリンターがないため、それらを手書きでノートに書き写しいざ出発。

map2

手書きの地図が役に立ったかは別としてなんとか3時間半の運転で目的地に到着しました。
"WILL CALL"というチケット引き換え所で子供たちの余興。



なかなかなもんでしたがそれ以上に感動したのがWILL CALLの封筒に僕の名前がフルネームで正しく書かれていた事でした。
ちゃんと名字も覚えててくれたんだね。
早速客席にいくと両チームともにウォーミングアップ中でした。





このチームにはVaiのほかにRickyとMarvinとLamonteが所属していていずれも僕の元チームメイトです。
MarvinとLamonteは故障中のため遠征には参加していないようでしたが2年ぶりの戦友との再会は本当に胸いっぱいの思いでした。
実は数週間前にもう一人かつての戦友との再会を果たしており、それもまた感慨深いものでした。それはそれでまた後日日記に記したいと思います。
アップ中の選手の中からVaiを見つけ出し声をかけると「こっちこい」とフィールドの中に招き入れてくれました。
勝手に入って大丈夫かな?という心配をよそにVaiはさらに「こっちこい」といってHAWKSのロッカールームの中に入れてくれました。
何故か一緒になってHAWKSの試合前のハドルに参加してしまい、さすがに動揺を隠せませんでしたが、昨年HAWKSに所属していた恒平さんの名前を出してみたら割とみんな歓迎ムードで接してくれました。
さて、試合のほうはというと終始バックス陣の能力差でホームのQuad Cityがリードする展開で後半なんとか1TD差までHAWKSが追い上げたもののQuad Cityの順当勝ちといったところでした。





試合が終わったのが10時頃でもう遅いという事で試合後のミールをちゃっかり頂き、そのままHAWKSのステイ先のホテルに泊めてもらう事にしました。
完全に僕は部外者でしたがみんなかなりいい感じで接してくれました。Vaiに至っては「明日の運転に備えろ」といって自分は床で寝て僕にベッドを譲ってくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
夜は当然のごとく町に繰り出して小旅行を満喫して翌日帰路につきました。
af2とAFL。仲間と絆。いろいろと思うところ有りでした。


Team Vai

※左から2番目がVai。一番右がRicky。
この3月から僕が所属しているシカゴラッシュについて紹介します。
AFL(アリーナフットボールリーグ)American Conference / Central Division に所属する2001に設立されたチームで、AllStateArenaを本拠地としています。
昨年はワイルドカードからプレイオフを勝ち進み、オーランドプレデターを決勝で破り優勝を果たしたチームです。強豪です。
チームを指揮するマイク・ホーヘンジーヘッドコーチは用具係のヘンドとともにラッシュ創立当初からのメンバーです。
オフェンスはリーグ屈指の好レシーバー #3ボビー・シッピオといつもジャージの袖からTシャツがはみ出ているQB#10マット・ドラージオのホットラインを擁し、今期も好調です。
またFBには昨シーズンの最優秀選手かつPS2ソフト「EA Sports Arena Football -Road of the Glory-」のパッケージを飾った#44ボブ・マクミランという選手がいます。ちなみに彼は今年37歳を迎えます。
ディフェンスはリーグNo,1のJLB#23アルフォンゾ(通称:ZO)を筆頭にパスディフェンスに関しては相当いけてます。
ハイモーションというアリーナフットボール独特のレシーバーのルートをカバーするDSというポジションには#37ジェレミーがいますが彼もまたリーグ屈指のアスリートです。
ジェレミーは白人なのですが、彼は僕が今までもっていた「黒人が運動能力最高」という概念を壊してくれました。
また彼はアスリートであると同時にかなりのハードワーカーです。こいつといっしょにジムに行くと心身共に相当な刺激を受けます。
キッカーはダン・フランツという男でこれまた優秀な選手です。
ちなみにチーム名の「ラッシュ」は英語表記が「RUSH」で"急ぐ"、"押し寄せる"、"突進する"、"突撃"などの意味があるようですがアメリカ人から言わせてもいまいち変わったチーム名だそうです。
今期も8勝2敗と絶好調です。

つづく

avengers
さて、シカゴ(郊外)での生活も1ヶ月以上経ち何かと軌道に乗ってきました。
今年の3月になんとかビザが取れて、僕はまたアリーナフットボール挑戦の日々に舞い戻ってきました。
今回は前回所属していたマイナーリーグのaf2ではなく、念願叶って1部リーグであるAFLのチームに参加しています。
多くの方にご指導とご協力を頂き、なんとかここまでくることができました。
お力添え頂いた方々のためにもなんとかして次の扉(試合出場)をこじ開けたいと思います。
やっと夢の舞台のスタートラインに立つ事ができましたが、ここから先は進むも進まぬも全て自分次第。
易しい道ではないですが自分を信じて最後まで必死に喰らいついていきたいと思います。

ということで、またいろんな事を日記にしてアップしていこうと思いますので宜しくお願いします。


つづく

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