日本手話と日本語対応手話(手指日本語)について | 法学部生の綴る言語学な日々


手話についてあまり知らない人は、
日本手話と日本語対応手話の違いについて分からない人が多いと思います。


言語学的に言えば、

日本手話はれっきとしたクレオール言語で、日本語とは違う文法体系を持った1言語です。

それに対して、
日本語対応手話は日本語です。つまり、日本語の語順で、日本語文法に従って、その通りに手指を繰り出すというものですね。だから、手指日本語と呼ぶこともあります。難聴者や中途失調者の人は、日本語を元々使ってたりするので、日本語対応手話のほうが文法も同じで学びやすいという利点があります。


よく日本語を喋りながら、手を動かしている人がいますが、あれは99%の確率で日本語対応手話ですね。日本手話は日本語と文法が違うので、同時にやるのは難しいです。それに、日本手話は、NMS(非手指動作)を使うので、例えば口形ですね。口形でテンス(時制)やアスペクト(相)を表したりするので、喋りながらで無理です。


↑この本を読めば、日本手話についてよく分かると思います。


私もまだまだ日本手話については勉強中なので、確かなことは言えませんが、最低でも日本手話と日本語対応手話があるということは知っていたほうがいいと思います。



私は言語学の観点から、非音声言語文法について興味があり、また勉強したいと思っています。私の大学では日本手話の講座もあるようなので、いずれ取りたいです。


日本語対応手話についての参考書や勉強会はたくさんあるのに、日本手話について学べるところが少ないと思います。これは問題で、日本手話に対する理解を広めるために、もっと参考書とかを出すべきですね。



↑上記の本に書いてありましたが、日本語対応手話を学んだ後に、日本手話を学ぶのは大変だそうです。


日本手話は、日本語とは違う言語なので、手話の単語と日本語の単語の意味が完全に一致するわけじゃないんですね。指す意味範囲が異なるということです。



私も日本手話の地位向上のために、努力して行きたいと思います‼︎


参考図書

↑色々探したのですが、日本手話の文法に関する参考書はこれぐらいしか見つかりませんでした。図書館で私は借りたのですが、正直これだけでは勉強できそうにないです。
また他に良い本があれば教えてくださいm(__)m