家族みんなが

まだ眠りについている休日の朝7時。

 

むくっと起き出し

就寝前に予約で回しておいた洗濯物を

ランドリーバスケットにバサッとうつし

洗濯物を干してしまおう、と気合十分。

 

「すごーいパパ!

もう洗濯ぜんぶ干したの!?」

そんなことをパジャマ姿で

言う妻の声が聞こえてきそうだ。

 

いいね、俺。

そうだ、終わったら

美味しい珈琲でもいれよう。

 

やかんに水を入れ、ご機嫌な音楽を

(BGMは、昨年他界した

スーパーギターヒーローVan Halen♪)

Bluetoothイヤホンで聴きながら、

干すこと約10分(2曲分)

 

もうノリノリ、洗濯を干し終って部屋に戻ると、

よもやよもや!

水が部屋中にあふれているではないか。

 

やばい!

ひねったままの蛇口から

やかんを通り越して

床に注ぎ続けている

大量の水。ミズ。ウォーター。

 

家じゅうのバスタオルを

出動させて、床を拭き拭き。

一体なにをやっているのだ、おれ!

 

もっと丁寧な仕事をしろよ、おれ。

調子に乗るな、おれ。

電化製品が壊れるではないか、おれ。

 

かなりの失態に、朝から唖然としながら

もし息子が同じような失敗をしでかしたら、

自分はなんと言っていだだろうか、と思いを巡らした。

 

息子をめちゃくめちゃ叱ってしまったかもしれない。

「不注意だ!」

「何をかんがえている?」

「もっと丁寧にやれ」etc。

 

こういう風に怒られて

「そうか、ぼくって不注意だったんだ!」

とは思わないだろう。

 

これらの言葉に、意味はない。

その場で責めても、

きっと何もいいことはないですね。

嫌な時間の重ね塗り。

 

以下のコピーを念仏のように唱えながら、

苦い珈琲をすすった朝なのでした。

 

「人は誰でもミスをする。 」

by メルセデス・ベンツ日本