講演を聞いて、僕は思った。
先生は一切ボロを出さなかった。というより僕と考え方が似ているとさえ思った。
この時の正直な感想は「先生、なかなかわかってるじゃん」だった。

 終了後に長く会員をやっているであろう70才くらいのおじさんを紹介された。
「いかがでしたか?」その人はにこにこしながらそう聞いてきた。
「いやあ、思ったよりも面白かったです。妻に無理やり連れてこられたのでどんなものかと思ってたんですが。」
「そうですか、それは良かった。」とおじさんは嬉しそうである。

 先生の提唱する「魂の学」の基本はこうだ。魂は永遠の生命を持っている。人間は心のさらに奥に魂を持っている。というよりも肉体はこの世での魂の乗り船、つまり人間の体と心は魂がこの世で経験を積みいわば修業を積んでその境地を上げるために必要なものなのだということ。そして、人は死んでも魂は死なない。
魂は何度もこの世に転生して修業を続けるという。

 僕は驚いた。僕がつねづね考えていたことと同じ考えだったからだ。
これはよく話に聞くインチキ新興宗教とは次元が違うと思った。

 というよりこれは宗教なのだろうか、何かほかの呼び方が必要なのでは?
そう思ったりした。