『胡蝶蘭の育て方！』

具体的には、まず苗をトレーに入れます。一つのトレーには6つの苗を入れます。その後、トレーをベンチに置いて3列に並べます。胡蝶蘭の栽培はガラスでできたハウスの中で行います。時期によって育て方と温度調整も違います。苗の時期は、５日に１回散水をして、温度は19度くらいにします。開花の時期は、３日に１回散水をして、温度は22度くらいにします。ガラスハウスの中は黒い網の遮光の屋根があり、その下にはビニールの屋根が２つあります。昼は日差しが強いため、外部遮光、内部遮光、そしてガラスの屋根を閉めます。夕方の4時半になったら、日差しが弱くなるので、外部遮光、内部遮光ともに開けます。雨の日は曇りだから、遮光とビニールは全部開け電気をつけます。植えてから3.5ヶ月ほどで咲き始めます。胡蝶蘭の長さを考えながら6輪〜7輪を合わせて、それをトレーに入れます。すると、10輪くらいの胡蝶蘭が仕立てられます。胡蝶蘭をきれいに曲げます。それから胡蝶蘭を一鉢ずつビニールに入れて、一箱に一鉢入れます。最後に出荷です！

[ホアさんは、日本語の勉強に対し真剣に取り組むとても真面目な好青年です。担当して2年ほどになりますが、授業をお休みしたのは体調を崩した時の１回のみです。宿題も毎回きちんと提出してくれています。今回の作文は、仕事が忙しい中作文を引き受けてくれましたので、授業中に一緒に話し合いながら文を作り、後日ホアさんがそれらの文を上手にまとめ上げ、ノートに作文を書いてくれました。ベトナムの大学院では植物を専攻していたこともあり、現在、エンジニアとして胡蝶蘭栽培の仕事をしています。その話を聞いた時、私は「大学院で勉強したことが活かせる仕事に就けて良かった！」と思っていましたが、よくよく話を聞いてみると、実際はほぼ肉体労働をしている、勤務時間が契約内容と違う、職場の人間関係があまり良好ではない、などの問題点がありました。今、知り合いの弁護士さんと相談しながら、転職を考えているそうです。転職するためには日本語会話力の向上は必須とのことで、ホアさんの希望で現在週２回会話の授業をしています。授業の中では、日本語の発音、イントネーションも時々チェックしています。日本語の発音はベトナム人にとって大変難しいものですが、週２回の授業をコツコツ続けていけば力がつき、将来の転職にも役立つことでしょう。楽しく会話の勉強ができるようにテキストだけではなくいろいろ工夫しながらこれからも授業を続けていければ、と思っています。ホアさんはこれからもずっと日本で働き続けたいそうなので、そのためにも、転職がうまくいき、人間関係に恵まれた環境で、やり甲斐のある仕事に就けることを心から願っています。（文法担当JLPT試験後会話指導O）]

今年7月のJLPTの日の写真会場の熊本大学前で

ホアさんの会社では、白とピンクの胡蝶蘭だけ栽培、出荷しています。

オリジナルの作文です。

ホアさんの作文