こんにちは。


「瞑想とは」シリーズ の最後に瞑想のバリエーションについてご紹介します。


「瞑想」というと正座やあぐらで長時間座って…というイメージがありますが、「座っていること」「じっとしていること」にこだわらなくても実は大丈夫、瞑想しているときの脳波(アルファ波、シータ波)が出ている状態を作る方法は、他にも色々あるのです。


だから、「じっとしているのが苦手」「座っていると足がしびれて…」などという理由で、瞑想の恩恵を受けることをあきらめる必要はまったくありません。


バリエーション1:ボーっとしてしまうタイミングを狙う


まず、私たちはみな眠る直前と、完全に目が覚める直前には必ず瞑想時と同じ脳波になっています。


だから、寝る前や起きた直後の「ぼーっ」とした状態を楽しむだけでもOKなのです。


私もよくやりますが、「朝起きて、トイレに入ってボーっとする」というようなことが実は瞑想と同じなのです。


堅苦しく考えず、ボーっと過ごす時間ができたときに「その時間を大切にする」という気持ちを持つところから始めるとよいのではないでしょうか。


「あ、またぼーっとしちゃった」「ぼーっとしゃだめ!」などと思わずに、ぼーっとすることがあったら、「ああ、私は今瞑想していたんだなぁ」と思えばいいし、事情が許す限りでそのまましばらく「ぼーっとする時間」を楽しめばよいかと思います。


うちの娘たちもよく、ボーっとしていることがあります。こういうときに親としては歯がゆい感じがすることもあるかもしれませんが、「ああ、この子は今瞑想して、リフレッシュしているんだなぁ」と思ってあげてほしいなぁと思います。


うちの上の子(高1)なぞは、「今からちょっとボーっとするから邪魔しないでね」とよく言ってきます。「いつもいつもぼーっとしてるじゃない!」と思いつつも、こういう時間が必要だと自分でちゃんとわかっているんだなぁとも思います。


バリエーション2:寝る前の絵本


1と同じような感じですが、「寝る前に絵本を読んであげているときに、子どもがうとうとしている」なんていうのも瞑想状態に入っています。


「ちゃんと話を聞いてないなぁ」とか逆に「さっさと寝ないのかなぁ」ということではなくて、このぼーっとした時間が、とても貴重なのです。絵本を読んであげているママやパパは、もしぼーっとされたら「私の声に癒されているんだなぁ」と自信を持っていただけたらと思います。


バリエーション3:歩く、走る、自転車に乗る、遠泳…


経験がある人もたくさんいらっしゃると思いますが、歩く、走る、自転車をこぐ、長時間ゆったり泳ぐ…といった、「一定のリズムを刻み続けるようなこと」をすると、瞑想状態に入りやすいです。


だから、小さなお子様やじっと座っているのが苦手な人、体を動かすことが好きな人は散歩や自転車、ジョギングなどを「瞑想タイム」ととらえると良いかと思います。


よく、企業のトップの方が「歩きながら考える」とおっしゃっているのをよく聞きます。またキッズヨガのクラスでは「歩きながらの瞑想」は当たり前のように行われています。


慣れてしまえば短時間で瞑想状態に入れますが、慣れないうちは15分位は黙々と歩いたり自転車をこいだりする必要があるかと思います。


ちなみに、「ママチャリで子どもを乗せて買い物に行く」という状態では恐らく瞑想状態には入りにくいです。「無心」で「ひたすらペダルをこぎ続ける」といったことが必要です。


バリエーション4:音楽を聴く、電車に乗る


3でもお話しましたが「一定のリズムを刻み続ける」というところがポイントなので、ゆったりとした音楽や、電車の揺れを上手に利用すると、瞑想状態に入りやすくなります。


座って行う通常の瞑想でも、呼吸に意識を向けたり、マントラ(呪文)を唱えたりすることがよくありますが、これは「一定のリズムを刻むもの(呼吸やマントラ)と同調する」ためのテクニックでもあります。


座っていることにこだわらず、自分に合った方法をぜひ見つけてくださいね。