こんにちは。
突然ですが、「自分の子どもに対して腹が立つところ」をみていくと、自分自身を観る(=内観)につながると思うので、
きょうはそういうことを書いてみようと思います。
私がよく上の子に対して腹を立てるのはどういうときかというと、子どもがこういうセリフを言うときです。
「これはダメってわかっていたのについやっちゃった」
「こうすればいいってわかっていたのにやらなかった」
「今やろうと思っていたのに…」
出前の遅いそば屋か!!!
ってやつです。
この類のセリフには昔から「カチン!」と来るのですが、ここ数年でちょっと心境が変わったので、その辺のお話をしたいと思います。
こういうセリフを聞いたとき、昔はこう思っていました。
「これはダメってわかっていたのについやっちゃった」
↓↓↓
「じゃあなんでやったのよ」
「こうすればいいってわかっていたのにやらなかった」
↓↓↓
「じゃあなんでやらなかったのよ」
以下省略。
でも、ヨガをやりはじめてから私の反応が変わりました。
「これはダメってわかっていたのについやっちゃった」
↓↓↓
「じゃあなんでやったのよ」
↓↓↓
「それって、心の底ではダメってわかっていなかったのよ。言い訳しないで素直に認めなさい!」
以下同じノリなので省略。
この私の変化を、私自身は「あたしもちょっと大人になったなぁ」と受け止めているのですが、どうでしょうかね???
昔の私は娘の行動を責めているだけです。
多分娘自身も多分「なんでそんなことをやってしまったか?」なんて、聞かれてもわからないと思います。
思ってもいないことを「つい言ってしまう」って、大人でもありますよね?ケンカの時とか、こういうことを言うと相手は傷つくとわかっていることを「つい」言ってしまう。私もこんなのばっかりです。
でもこれ、「つい」言ってしまうことだから、言ってしまったことを責めても今更どうにもなりません。責めた相手が困るだけで、何も進歩がない、ということにようやく私も気が付いた、というところです。
で、責めるのではなくどうしたらいいのかな?と考えているうちに、大切なことに気が付きました。
それは、
「ついやってしまうこと」=「心の奥底で、やりたいと思っていたこと」
だということです。
普段は理性があるから心の表面に出てきていないだけで、心の奥(潜在意識)で知らない間にいつも考えていて、何かの拍子で理性が外れたときにひょっこり現れる。
だから「つい」なんだということです。
「ついやってしまうこと」=「本当の自分の気持ち」
「つい」やってしまうことって「とんでもなく嫌なこと」だったりするので、認めたくないのですが、ここを認めないと、先に進めないのかな?と思います。だからまず、この事実をきちんと認めるように子どもに言うようになりました。
「ついやってしまうことの中に本心があるのよ!」
「自分の気持ちは自分が一番分かっているなんて思うなよ!」
きちんと認めるというのは「わかっていたのに」という言い訳をしない、ということです。
「わかっていたのに」って前置きをつけるということは、「本当は私はできる子なのよ」ということをアピールして、自分を守ろうとしている、要するに「保身」が強いのだと思います。
自分を守らなければ生きていけませんが、保身が強すぎると、かわいくないかなと。
だから子どもには「自分の気持ちを自分で100%わかるのは無理」ということを「とりあえずちゃんと認めなさい!」と伝えたいなぁと思っています。
ちなみにどうしてヨガをやるようになったことで、こういうことに気が付いたのかというと、多分ヨガを通して、自分の体や心が「自然」だということに気づいたからだと思います。
「自然」=お天気と同じ。
予測はできても100%ではないし、自分でコントロールするのは無理、でも仲良く寄り添うことはできる。そして、予測ができないからこそ、おもしろくてすばらしい。
ヨガを通して自分の心と体に常に向き合う練習をしてみてやっと気づきました。
まあ、私が30年以上かけてやっと気がついたことを中学生に言っても仕方がないのかもしれませんが、彼女が大人になってからでも「あのときママはこういうことを言っていたのか」なんて思ってくれたら嬉しいなぁと思います。
私の親もこういう風に思いながら、ガミガミ言っていたんでしょうね。
ちなみに、「じゃあなんでやったのよ」と子どもを責めていたころの私は、「わかってたのに…」と子どもが言うたびに、本当に「カチン!」ときていたのですが、実は今は昔に比べたら、結構冷静です。大人になったなぁ。。。
親って、こうやって子どもにいろいろ教えてもらって少しずつ「親」にしていただいているのだと思います。子どもが何かやらかすたびに、本当は感謝するべきなんでしょうね。
まだまだ修行中なので、そんな仙人みたいなことはできませんが、子どもが大きくなるまでに、少しでもそういういところに近づけたら楽しいでしょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。