こんにちは。
前回 は幸せな繋がり方のコツを学ぶには「音楽」をイメージして考えるとわかりやすいというお話をしました。
例えば家族で合唱をする場合で考えると、家族みんなで幸せにハモる(調和する)には
◎一人ひとりが自分のパートをしっかりやること、
◎周りと合わせること
の両方が大切だということをお話しました。ではどうやって、両立するのでしょう??
これを実現するためにまず必要なこと。それはとっても簡単。
「音を聴く」ということです。
ただ単に、周りの音を聴くのではなくて、自分の音をしっかりと聴くことです。自分が周りに対して、どのくらいの大きさの声を出しているのか?音程はどうなのか?タイミングは?リズムは?
自分の音をよく聴く=自分のやりたいこと、考えていることをよく観察する、ということを意味します。「観察」といっても目で見るわけではありません。自分の心が何を考えているのかを感じるということです。
ヨガではこれを「内観(ないかん)」と言います。
自分はどんな音をだしているのか?
どんな音が得意なのか?
どんな音が苦手なのか?
どんな音を出しているときに幸せだと感じるのか?…
まず自分の気持ちに問いかけてみましょう。
最初は自分がどんな音を出しているのか(自分が何をしたいのか)がわからない人も多いと思います。私もそうでした。私って何がしたいの?何が得意なの??全然わからなかったです。
でも、わかろうという努力をしないでいると、本当にずっとわからないままなのです。
では、どういう努力をすればいいのか?自分の音を聴くためには、とりあえずなんでもいいから音を出してみることが絶対に必要です。歌と同じ、歌えるようになりたいと思ったら、音を出さなければ練習にならないのです。
「上手く歌えるかどうかわからないから」といって、歌わずに楽譜を眺めていても歌えるようにはなりません。とにかく何でもいいから声を出してみて、その声をよく聴く。ただそれだけでいいのです。
声を出すことをやめさえしなければ、自分が好きな音やリズムがわかってきます。音を出して、その音を聴いているうちにわかるのです。
多分、逆はないと思います。少なくとも頭で何かを考えているだけでは音は聴こえてきません。そして音がなければハモれないのです。
全ての人が自分の音(=自分が何を考えているか)を知ろうとする必要がある、などとは言いません。でも自分が何をしたいのかがわからずに毎日を過ごすのはとてもさみしいことではないかと私は思います。自分が何をしたいのかわからないまま人と繋がっても流されるだけで楽しくないですし、そもそも人も集まってきません。
「こういうことをやりたい!」と一生懸命言っている人に共感して人は集まるのです。
せっかく人として生まれてきたからには「自分が何をすれば幸せなのか?」を知りたいし「幸せになれることをして楽しみたい」と私は思います。そして、せっかくママになれたわけですから、家族が奏でる音をよく聴いて、一番その人らしさが生きる音の出し方を見つけるお手伝いをさせてもらいたいと思っています。
だから、頭で考えることをやめて、何でもいいからまず「音を出す」。そして、出しっぱなしではなくて「よく聴く」。これをただ繰り返すことを続けたいと思います。
そして当然ながら周りの音もよく聴きます。
この人はどんな音を出すのか?
どんな音が得意なのか?
どんな音が苦手なのか??
どんな音を出しているときに幸せだと感じるのか?…
よく聴けば、どう合わせればお互いが生きるのかがつかめるはずです。
まずは勇気をもって音を出してみること。そしてその音に耳を傾けること。周りの音もよく聴くこと。
音を出す勇気がなくなっている人がいたら「音を出していいんだよ」ということをぜひ伝えてあげてほしいと思います。そのためにもまずは下手でもいいからとりあえず歌うこと。そしてよく聴くことだと思います。
実はヨガのポーズをやっているときにもこれを常に意識しています。
ポーズを行いながら、「気持ちがいいかな?」「痛いところはないかな?」「呼吸はどうかな?」…。とりあえずポーズをやってみること、そしてポーズを行っているときの自分の状態を耳を傾けて聴くこと。興味のある方はぜひ体を動かすヨガもチャレンジしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。