こんばんは。


タイトル通り

良い陣痛を呼ぶ秘訣とは?<その1:妊婦さんにお勧めのマッサージ> の続きです。


前回のお話でよい陣痛を呼ぶ秘訣は元助産師のりっかさんのブログ にもあるように


1)陣痛の合間にリラックスすること

2)少しずつ長く息を吐くこと


というお話をさせていただきました。


1)については前回コツをお伝えしたので次は 2)についてなのですが、


具体的なやり方をお伝えする前にまず、呼吸法を練習する前に知っておいてほしいこと=コツをお伝えします。


それは、「練習しなくてもみんなすでに呼吸している」ということです。


例えばこのブログを見ながらも「息を止めている訳ではない」ですよね??


呼吸って別に練習をしなくても、生まれてから死ぬまでずっと繰り返しやっているのです。


だから、よくクラスでも「私、呼吸できないんです!」とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、そんなこと絶対にあり得ないのです。


呼吸をしていなければ妊娠はおろか、自分が生きているはずがないですから。


そして、赤ちゃんが無事という子とは、赤ちゃんが酸欠にならないだけの呼吸を、ママはすでにしているということなのです。


だから、練習してみて上手くいかなくても、「ちゃんと生きていけるだけの呼吸はしているのだから大丈夫!」と思える「強さ」を持っていてほしいと思います。


ちなみにこれから練習する呼吸は「腹式呼吸」なのですが、これはみなさんが寝ているときに自然に行っている呼吸です。呼吸の練習というのは本当は「すでに自覚しないでできていることを、自覚する練習」、筋トレではなく、脳トレなのです。


しかも自分一人でやっている訳ではありません。


基本的には呼吸は「勝手に体に入ってきてくれて、体の調子を整えて、勝手に出ていってくれる」とてもありがたいもの、ものすごく都合のよい「恋人」のようなものです。


いつもそばにいてくれて、必要なことを頼まなくてもやってくれる空気のような恋人…というか呼吸で入ってくるのは空気でした(笑


だから恋人とお付き合いするときのような気持ちで「呼吸と仲良くする」「呼吸の波に自分を合わせる」という気持ちを持つと、感覚がつかみやすいと思います。


恋人だから追え逃げるし、アプローチしなければ気づいてもらえません。


根を詰めずに、でも仲良くなりたいと思って、肩肘張らずにゆったりデートを楽しむ。そんな気持ちで呼吸の練習をしていただけたらと思います。


呼吸をつかさどる筋肉は「半不随意筋(はんふずいいきん)」といって、「基本的には自分では動かすことができないけれど、動かそうと思えば自分で動かせる筋肉」です。


車で言うと、オートマとマニュアルの切り替えができるという状態。


マニュアルの方が当然高性能ですが、難しければいつでもオートマに戻ればいいだけです。


もし分娩中に「普通に」呼吸ができていれば、とてもすごいことです。でも、もし「呼吸しなければ」という気持ちが強すぎて空回りした時に「オートマに戻ろう」という冷静な判断ができるかどうか、「自分でやらなきゃ!」という必要のないプライドを捨てられるかどうか。


呼吸そのものの練習も大切ですが、呼吸の練習を通して、そういった自分の心と向き合う練習をしてほしいと思います。


これが本当の意味での「強さ」や「美しさ」に繋がると思います。



色々書きましたが、結局何を言いたいかというと、「頑張って練習する必要はない!!!!」のです。


ママにとって呼吸(腹式呼吸)は赤ちゃんをおなかの筋肉で抱きしめたり、緩めたりする「赤ちゃんと繋がるとっても幸せな行為」です。


この幸せな行為が「苦行」にならないように練習の前にお伝えしておきたかったのです。


※続きはこちら→良い陣痛を呼ぶ秘訣とは? <その3:妊婦さんにお勧めの呼吸法>