風くんの曲「満ちてゆく」

本当いいよね、この曲
大好きなんだ
優しいメロディと歌詞が胸に沁みるキューン
間奏で流れてくるリズムがどことなく鼓動に聞こえる


晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

         藤井風「満ちてゆく」より引用




何もないけれど全て差し出すよって
自分を着飾るような目に見えるものじゃない
ありのままの自分そのものとして向き合うことのように思える

手を放すことで何も無くなるのではなく、逆に満ちてゆく…
真逆と思えることは
実は表と裏でつながっている
深いよね…


繰り返し曲を流しながら
YouTubeのコメント欄読んでたら泣けて泣けてえーん
いまだかつて、こんなにコメント欄に泣かされたことないよ

この曲聴くと、自分の生い立ちや家族とのことを
自然と吐き出さずにはいられなくなるのかな

そんなふうに思うくらい
本当にたくさんの方が
曲に導かれたかのように
一人また一人と
胸に秘めてきた苦しみ、悲しみを語られている
そしてその感情に押し潰されそうになる自分を
客観的に語ることでなんとか受け入れ
一歩ずつ前を向こうとしている

きっと誰にでもある
見たくない自分の姿
受け入れたくない現実
変わりたいと思う気持ち

それらを手放すことは
決して簡単なことではないけど
全て受け止めるから
そのままの自分で大丈夫なんだよと

無理やり変わろうとしなくてもいいんだと
自分で思えることが大切だから…


すべてを受け入れる懐の深さ
相手を選ばない優しさ
自我とは対極な強ささえ感じる歌
この曲の持つ力なんだろうな




もちろん、主題歌になった映画
「四月になれば彼女は」も観てます
謎めいた展開で進むラブストーリー
健くんもまさみちゃんも見事にその役を生きている
森七菜ちゃんと竹野内豊さんも本当素晴らしかった

「満ちてゆく」を聴くと
MVより映画のシーンがまず浮かんでくる


一部で泣けないとか
共感しづらいという意見もあるけれど
私はそういうのにとらわれないで観れた

現実的じゃないとか…
そんなのはすごく些細なことで
もっと大事なメッセージが映画には込められていたから


この言葉が胸にいつまでも残る
家族だからと面倒くさがって
恥ずかしさもあるから
なんとなく伝わったと思い上がって
大事なことをちゃんと伝えないことがあるから…


先に映画で良かった
ドラマでは表現できない編集をされていて
映画らしい作品だなぁと思う

そこに風くんの主題歌が添えられて
ものすごく良い仕上がりになったよ

たぶん

YouTubeのコメント欄のように

人の数だけ、My storyがあって
それぞれに「満ちてゆく」が主題歌の
映画が成り立つのではないかなぁと思える

記憶のひだに刻まれた過去の自分に語りかける映画
そしてこれから先の記憶に残る映画


川村元気さんの原作には
どんなストーリーが描かれているのかな
いつか読んでみたい

原作が映画と異なる理由がわかりやすく書かれています
https://note.com/genkikawamura/n/nd0610145c062



https://note.com/genkikawamura/n/nb84b2d3b581c