今日、つくばエキスポセンターへ行ってきました
ここは、子どもから大人まで科学技術を見て、触れて、楽しめる科学館です
世界最大級のプラネタリウムがあり、1985年に開催されたつくば科学万博の貴重な展示もたくさんあります
実物大H-Ⅱロケット
プラネタリウム
ここのプラネタリウムで今ちょっとした話題になっているのが、「ハナビリウム」という実際の打ち上げ花火を真下から見上げることができるプラネタリウムの上映です
保安上、花火師さんしか見ることができない真下から見上げる花火が、360度視界が可能なプラネタリウムで見ることが叶う!
あらすじは、花火の素の火薬の子どものヒバナが自分は何てダメな花火の子なんだろうと悩んでいる時に出逢ったけむりのおじいさんとの交流を通して、花火の歴史、価値、受け継がれてきた大切な人々の想いを知ることで、次第に自信を持てるようになるお話が、実際の花火映像とともに語られます
花火の歴史、きちんと知りませんでした
過去に聞いていた話も恐らく抜けていますね
花火の素は火薬
火薬は、江戸時代に世界で一番日本で鉄砲の弾の材料として長く使用されていた
戦いの場で人を殺すためにのみ使われてきた火薬を、人々を癒やし楽しませるために使うようになったこと
一番最初に花火を見たのは、なんと徳川家康であったこと!
花火といえば、日本製茨城県の回で花火師さんのもとを訪れた春馬くん
火薬の製造過程が流れてきたら春馬くんが真っ先に思い起こされます
そこに来て、花火を愛でた最初の人物が、徳川家康だなんて、胸が一杯、ロマンチック過ぎる…
何の因果なの?
時代は1932年
日本の原料で作られた花火を和火といいました
この前の年に飢饉や疫病でたくさんの方々が亡くなられるということがありました
亡くなられた方々に想いを馳せる鎮魂のために花火が両国で打ち上げられたのです
そう、日本で初めての花火大会、隅田川花火大会です
花火を見ることで、大切な方を偲ぶことができ、生きている人々の気持ちが癒やされ、救われたのだそうです
時代は進み、海外からの多様な原料が輸入された1938年には洋火と言われるようになりました
そんな人々の心を癒やした花火でしたが、長くは続かなかったのです
そう、戦争が始まったのです…
プラネタリウムで美しい花火が観れたこと
花火の歴史や花火師さんの想いを知ることができたこと
春馬くんと花火の繋がりを感じることができたこと
けむりのおじいさんがヒバナに語った言葉があります
「君の命は、色、形、皆違う。他と比べることなんてないんだ。花火には一つ一つ、大切な想いや命が込められているんだよ。」
もう、涙なくしては見れませんでした…
製作を請け負ったのは日本橋丸玉屋さんです
数々の賞を受賞されている歴史ある花火屋さんです
https://www.marutamaya.jp/
お近くで上映されているでしょうか?
見る機会がありましたら、ぜひ一度ご覧下さい
花火の種類も原料も勉強になり、私はまた見たいなと思いました
今日という日に、ハナビリウムを鑑賞できたこと、花火にかける花火師さんの想いを受け止めることができたことに、たくさんの想いが溢れてきました
平和な時代だからこそ観れる花火をこれからも大切にしていきたいと改めて思います
春馬くんを想う人々があげる花火があります
花火についての想いは様々ですね…
花火の歴史を振り返ると、鎮魂のために打ち上げる花火というのは、花火の発祥につながります
ワイワイとイベントとして楽しむというよりは、生きている私達の春馬くんへの想いを皆で共有して気持ちを落ち着かせるため、そして傷ついた心を少しでも癒やすために、花火師さんの力をお借りするという捉え方がふさわしいのかなと私は感じました
※ハナビリウムの公式サイトより画像お借りしました
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