映画「天外者」が2020年12月11日に公開されてから半年が経ちました

公開から6か月以上経っていてもいまだに上映され続けている、まさに天外者の快挙ですキラキラ

 

来週には「天外者」のBD&DVDが皆さんのもとに届きますね

 

そんなときに「天外者」の五代さまを支えた重要な人物”はる”について、映画の中での役割はご存知の通りですが、インタビューなどでは”はる”を歴史的な背景から語った記録はありません

今回は、幕末から江戸にかけての当時に実際にあった一人の女性の回顧録から”はる”の人生について想いを馳せたいと思います

 

 

~天外者のパンフレットより~

”はる”は、長崎の丸山遊郭に売られて遊女として働きます

文学を学び、本を読み、外の世界を知りたいと夢見ます

森川葵さんが演じました

 

※ネットよりお借りしました

 

パンフレットのストーリーのはるに関する部分のみ引用します

「江戸末期、日本唯一の貿易の窓口・出島で栄える長崎の町を二人の青年武士が全速力で駆け抜けるー五代才助(後の友厚)と坂本龍馬。才助は町で2度も遊女のはるを助け、『字を覚えて本を読みたい、夢を見たい』というはるの叫びを真剣に受け止める。上海に行く直前、才助ははるにかんざしをプレゼントする。誰でも夢を見ることができる国を俺が作る、という才助に、いつか自由になったら二人で夢が見たい、と夢見るはる。しかし遊郭の女将の計らいで、はるは裕福なイギリス人の元へ身請けに出されることにー。」

 

 

 
 
 
※パンフレットより画像お借りしました

 

 

2020.12.29付けの毎日新聞の記事です

記事の内容的に、ご気分悪くなられる方もいらっしゃるかもしれません

お読みになる方はご注意いただければと思います

※毎日新聞の記事より一部引用させていただきます

 

幕末から明治、大正にかけ、貧しさから海外に渡り、娼婦(しょうふ)として働いた女性「からゆきさん」。その一人が約60年前、その過酷な体験を赤裸々に語った約12時間分の肉声がテープに残されていた。からゆきさんが自らについて語ったり書き残したりした史料はほとんど残っていない。この女性はシンガポールで裕福なイギリス人に身請けされ、たくさんの宝飾品を贈られて「ダイヤモンドおなご」と日本人の間で呼ばれた。30歳半ばでホテル経営に乗り出すほど成功したが、帰国後、だまされてほぼ無一文になるなど、波乱に富んだ生涯だった。しかし、海外に渡った女性の存在は地元でも秘されてきたという。なぜ女性は肉声を残したのか。古いテープを再生してみたい。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

 

テープは約12時間分。女性はインタビュー当時、73歳だった。シンガポールへ行くまでの経緯や、密航した船の中の様子、娼館での労働環境、娼館を出た後の生活などが島原の方言で詳細に語られている。

 

極度の貧しさから渡航 「船底は地獄」

 貧しかった。家族は父、母、妹2人、弟1人の6人。父は神経症のため働けず、女性は10代前半から奉公に出され、島原の揚屋(遊女を呼んで遊興する店)で下働きをしていた。16歳の時に母親が死亡すると、家計を支えるのは女性ただ一人に。揚屋の給料では到底足りない。そんな時、銭湯で見知らぬ高齢女性から「高い給金が出る。遠いところに行かないか」と誘われ、外国行きを決意する。

 

英国人に身請け、中絶と不妊手術迫られる

 1年半、娼館で働いた後、18歳になった女性はイギリス人のフォックスという男性(当時27歳)に身請けされる。身請けとは、娼館への借金を肩代わりして精算し、娼婦をやめさせることだ。シンガポールでは、イギリス人が現地で娼婦を愛人にすることは珍しくなかった。

 当時女性には他に好きなイギリス人がいたが、強引に身請けしたフォックスと8年間暮らすことに。フォックスは宝飾品をたくさん買い与え、島原の実家にも送金してくれた。身請けされた後、女性は日本人の間で「ダイヤモンドおなご」と呼ばれ、経済的には不自由のない生活を送ることができた。

 

 

 

コトバンクHPより引用させていただきます

からゆきさん

家が貧困のため海外出稼ぎに出た多くの女性たちのこと。アメリカ大陸への出稼ぎは「あめゆきさん」ともよばれた。『天草子守唄(あまくさこもりうた)』の歌詞にある「から(唐=外国)行き」が語源で、女性哀史的存在の「天草女」や「島原女」に代表される。すでに江戸時代から長崎の外国人貿易業者により天草女は妻妾(さいしょう)や売春婦として東南アジアなどに行ったが、明治維新以降アジア太平洋戦争の敗戦までの日本の大陸進出・南洋開発活動に伴い、シベリア、満州(中国東北)、朝鮮から台湾、東南アジア、太平洋の各地に至る外地のあちこちに日本人業者による組織的売春業が展開された。「醜業婦」として蔑視(べっし)されつつも家計への仕送りのため密航する者もおり、総計万単位の数のからゆきさんがいた。

 

 

「天外者」では、おそらく10代のうちから長崎の遊郭で遊女として家計を助けるために働きだしたはるが、絶望的・悲観的になりそうなその運命を受け入れながらも、心の中では自由な夢を見たいという強い希望を捨てずに、その希望があるからこそ遊女として覚悟を決めて生きることができたことが端々から伝わってきました

 

なぜこんなにも強くいられるのか

 

はるに会いに戻ってきた才助に対し、遊郭の女将が厳しい顔つきで迫ったシーンが蘇ります

 

「貴方様は、生きていくために一体何を売れますか?」

 

はるは、その過酷な運命から、才助に会う前までは一時身を投げる覚悟までしていました

しかし、才助に会って才助が遊女としてではなく、一人の人として対等に向き合って、諦めかけていた夢見ることを今度は一緒にもう一度夢見ていいのだと思わせてくれる体験をしたことから、家族や才助を守るため、そして自らも生きていくために、遊郭への借金返済を肩代わりして身請けされることを決めました

 

 

才助のはるを見つめる心の底からの愛情に満ちた眼差し

 

かんざしを探しに行くとき、そしてお目当てのはるに似合うかんざしを見つけたときの穏やかな満足そうな表情

 

私はかんざしを見つめるその慈愛に満ちた光を放つような柔らかい表情が大好きですキラキラ

遊郭で、はると才助が和ろうそくの元で静かに夢を語り合うあのシーンも、和ろうそくが燃え尽きるまでの時間を、もしかしたら自分たちの運命になぞらえながら最後まで夢見続けることを誓ったのではないでしょうか

 

はるの運命を理解しながらも、いつか自由に海が見たいというはるの夢を一緒に叶えてあげたいという気持ちが、その後の才助の行動の軸になっています

はるが遠いイギリスに身請けされてからも、そして才助がイギリスに渡ってからも、ずっとはるを想い続けていた

 

はると才助が帰国し、運命の再開をした直後の夢を叶えた岸壁でのシーン

 

撮影でははるの気持ちを感じていたいからと、春馬くんは関係ない時間でもずっとはるを演じた森川さんをおぶっていましたね

 

ずっと会いたいと想い続けていた才助の気持ち、才助を待ち続けていたはるの気持ち、会えなかった時間を取り戻そうしているかのようです

 

ようやく叶った夢なのにその終わりがすぐ目の前にあることを否が応でも突き付けられ、ずっと背中にはるをおぶっていることで必死に受け止めようとしているようにも思えました

 

その溢れ出す感情を背中で感じながら春馬くんが演じたからこそ、一連のはると才助の想いがあの海でのシーンにつながり、観ている私もあの海に一緒にいるような錯覚に陥ったような気持ちになりました

 

※cinra.netより画像お借りしました

 

 

関係あるときだけはるを背中におぶっていたら、もしかしたらここまで感情が揺れなかったのかもしれません

 

映画全体を通して場面は変わっても、ストーリーや人物の気持ちが途切れることなくつながっていることを春馬くんは演技の上でもできる限り実践して私たちにみせてくれたのではないかと思いました

 

春馬くんの心ある姿勢はしっかりと観る側に届いていますよハート

 

 

遊女の存在や身請けという仕組みを春馬くんはどのような気持ちで受け止めていたのでしょうか

女性の私からしたら本当に生き地獄のような運命

優しい春馬くんは一人の人間としてつらくて仕方なかったでしょうね

天外者ではるの存在がとても印象的なのは、こうした運命の中でも生きて夢見ることを決して諦めなかった姿に希望を見出し、心打たれるからなのだと思いました

 

 

 

 

「天外者」公式サイトより6月14日現在の全国公開状況ですルンルン

 

北海道 サツゲキ 011-221-3802 6/24まで
青森県 青森 青森松竹アムゼ(再上映) 017-731-1177 上映中
埼玉県 深谷 深谷シネマ(再上映) 048-551-4592 6/20~
茨城県 土浦 土浦セントラルシネマズ 029-821-1554 上映中
兵庫県 尼崎 MOVIXあまがさき 050-6865-3717 上映中
      宝塚  シネ・ピピア(再上映) 0797-87-2261  7/2〜
広島県 呉 呉ポポロシアター(再々上映) 0823-24-6609 6/22~
福岡県 北九州 小倉昭和館 093-551-4938 7/10〜
 
全国4道県4館にて「天外者」上映中です!
上映終了予定が明記されていない映画館も3つありますキラキラ
これから上映開始される映画館も4館ありますルンルン
 
 
現在、開催中イエローハート

2021.5.18 上海国際映画祭(インターナショナル・パノラマ部門)招待決定
開催期間は6月11日(火)-20日(木)になります。

こちらのサイトの下から2つ目が天外者です

 

天外者

Godai - The Wunderkind

 

-2020-

 

看点:三浦春马的电影“封箱”之作

 

“天外者”是日本鹿儿岛方言,意为“才能出众之人”,本片主人公就是被誉为“天外者”、明治时代著名企业家五代友厚。影片由曾以《寻访千利休》获得蒙特利尔电影节艺术贡献奖的田中光敏执导,已故男星三浦春马领衔主演,讲述五代友厚历任萨摩藩士与明治政府官员成功创业,发挥手腕,为“商都大阪”奠定商业基础的故事。作为三浦春马生前最后一部主演的电影作品,本片上映后受到观众欢迎,至今票房已过8亿日元,更位列《电影旬报》读者票选的2020年度十佳影片榜首。

 

<うまく翻訳できなかったので、あえて日本語訳載せませんでした>

 

 

~天外者公式HPのお知らせより~

 

【Blu-ray&DVD発売記念】映画『天外者』POP UP SHOP 開催決定!!


6月23日(水)映画『天外者』のBlu-ray&DVDの発売を記念して、映画『天外者』POP UP SHOPの開催が決定いたしました。HMV&BOOKS SHIBUYA、HMV&BOOKS SHINSAIBASHI、HMV&BOOKS HAKATAの3店舗にて、劇中写真のパネル、さらに<五代友厚>等身大パネルも展示いたします。Blu-ray&DVDをはじめ、サウンドトラックやノベライズ、グッズなど関連商品もご用意。

【開催概要
◆展開内容
・映画「天外者」場面写真パネル展示
・五代友厚等身大パネル展示
・関連商品販売
 映像商品(6/22入荷)、サウンドトラック・書籍・グッズ(既発)

◆開催店舗・期間
HMV&BOOKS SHIBUYA
期間:2021年6月15日(火) ~ 6月29日(火)
Twitter:@HmvBooksShibuya

HMV&BOOKS SHINSAIBASHI
期間:20201年7月2日(金) ~7月18日(日)
Twitter:@hmvbookssinsaib

HMV&BOOKS HAKATA
期間:2021年7月22日(木) ~ 8月4日(水)
Twitter:@hmvbooks_hakata

詳細につきましては以下URLよりご確認ください。
 

 

 

 

『天外者』のBD&DVDが2021年6月23日(金)に発売になります下矢印

来週はこちらも楽しみですね爆  笑

 

※公式サイトより引用させていただきました

 

天外者 Blu-ray豪華版(特典ディスク付2枚組)

価格:7,480円(税抜:6,800円)

本編ディスク(Blu-ray):本編109分+映像特典
特典ディスク(Blu-ray):特典映像(121分)

 

特典ディスク(Blu-ray豪華版)

●メイキング~制作過程~
五代友厚プロジェクトの想い!映画「天外者」が生まれるまで
●イベント映像集
 完成披露試写
 公開記念舞台挨拶
●五代友厚の妻・豊子の故郷を蓮佛美沙子が巡る、「田原本さんぽ」

 

天外者 DVD通常版
価格:4,180円(税抜:3,800円)
本編ディスク(DVD):本編109分+映像特典

 

 

久しぶりに本予告見ましたが、どのセリフ、シーンも胸に迫りますねキラキラ

春馬くんファン以外のたくさんの方々にぜひ観てほしいと思います!!

 

 

 

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