また海外出張行ってきた。
台湾→タイ→飛んでスウェーデン→ニューヨーク→ベトナム である。
毎度ながら急に決まった出張なので、知らせる時間もなくバタバタと準備して発ったわけだが。
何故俺がよく海外出張に飛ばされるか。自慢だが、俺はアホに見えるらしいがちゃっかり8ヶ国語取得しているのだ。英語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、それからオランダ語だ。努力の賜物である。どやぁ。
これを言うと女王から
「なんで男って聞いてもいない自慢話を押し付けがましく言ってくんの?世間の女は結構イラッときてるよ。マイナス要素でしかねぇから、やめとけ。俺はバカでヘタレでアンポンタンですくらいが可愛いから」
なんて言われるので(経験済み)あまり言わないほうがいいだろう。イラッとされたくない。
で、ベトナムから帰国二日前。ちょっと視察の為郊外に行ったわけだ。そしたらば、ものっすげぇ雨が。傘なんて持ってない。現地の人達は慌てもせず濡れたまま歩いたり仕事続けていたり。まぁ、あれだ。誰一人として傘なんて差していないのだ。ここで俺が傘なんか買って差せば
「なんだあいつ。上品ぶりやがって。ボンボンか」
「あんたら傘も持ってないんですかーってか?雷落ちて死ね」
なんて思われるかもしれない。そもそも傘売ってない。
ということで、全身ぐしょぐしょになりながら一日仕事をしていたわけだ。
まぁ、案の定熱が出た。しかしもう帰国するってのに仕事を残していくわけにもいかず、死に物狂いでやってきたわけだ。
帰国後会社にて。
俺「ただいま戻りました」
社長「お帰り。報告メール受け取ったよ」
俺「よかったです。明日の分までやっておきましたから」
社長「お」
俺「休ませてください社長。多分俺死にます」
社長「どうしたの」
俺「ベトナムの雨にやられました」
で、会社の体温計で熱を測ると。
39.7℃。
俺「種も仕掛けもございません」
社長「マジか!」
俺「お願いです休ませてください」
社長「お、おう。病院行け」
病院では普通に「風邪ですね」と点滴。
気合いで家に帰れば女王様が…………
いなかった。
高熱のせいもあり、若干イラッとしてしまった俺は女王様に電話。声が酷いことになっていたので、最初「どちらさんですか」みたいな感じになってちょっと泣きそうになった。
俺「どこ」
女王「あれ?8月末までって言ってなかった?」
俺「帰国が早まるってPCにメールしたよね?」
女王「私がPC見ると思ってんのか」
俺「メール送るから見てっつったじゃあん!道理で返信が一切ないわけだ!で、どこ?」
女王「伊豆」
俺「なんだって?」
女王「友達と伊豆。さっき温泉入った。旅館取ってあるから明日帰る」
俺「なんということでしょう…女王様、流石女王様。何様女王様。というか癒しのスナたん(愛犬)いねぇんだけど、ホテル?」
女王「もうそろそろ帰ってくると思うよ」
俺「はい?」
暫くして、鍵が勝手に開けられる音。チェーンのせいでドアが開かずガシャーン!というデカイ音にビビる俺。恐る恐る見に行くと…
親友「あ!おかえり~」
俺「なにしてんすかみぃちゃん」
親友「スナたんの散歩だよ。留守番、引き受けたから」
俺「女王様…」
親友「具合悪そうだね。熱?おかゆ作ろうか」
俺「君は優しいなぁ」
親友「そんなことないよ」
ちゃっかり親友に留守番を任せていた女王様。みぃちゃんすら難なく使うとはなんたることだ。
だが、文句は言えない。籍を入れた直後、俺は約束してしまった。
女王「結婚しても自由に遊ぶ時間はほしい」
俺「まぁねー。じゃあこうしよう。月に一回は好きな所に遠出してもいいよ」
女王「泊まりもいいの?」
俺「二泊三日までなら、まぁ…いっかな。遠出っつっても海外行くのはダメだけど」
女王「おお…っ」
俺「子どもが出来たら遊んでもいられなくなるだろうから、今のうちに遊んじゃいなさい」
女王「遠慮なく遊ばせてもらう」
俺「はいはい。でも馬鹿みたいに買い物とかで金使いまくるのはやめてねマジで」
女王「物欲そんなないからそこら辺は大丈夫」
俺「こずかいの範囲内にしてね」
女王「心得た」
俺「うむ」
話変わって周りから「なんじゃそりゃあ」と言われる俺達の金のやりくりの仕方。やり方は女王に任せると言ったら、こうなった。
俺はこずかい制ではない。あんたが稼いだんだから自由に使えとのこと。ただしギャンブルで使ったら殺すと。元々ギャンブルはしないタイプなので(付き合いで行くことはたまーにあるが興味ないので3000円も使わない)
食品、光熱費、携帯代など毎月必ず使うものは女王が管理。
そしでびっくりしたのが
女王「あたしがこずかい制」
俺「マジで?でも女性って金かかるんじゃないの?美容室だの化粧品だの服だのなんだの」
女王「制限設けられてないとなんか使いづらいし」
俺「そういうもんなの」
女王「三万もらっていい?」
俺「あ、はい」
女王「では貰う」
三万で旅行はきついでしょってことで旅行の宿泊費と交通費は出すことにしたらその日の晩はステーキが出てきたんで嬉しかったんだと思う。
ここでまさかの思出話。
女王様は岩手の陸前高田出身者であり、大震災の津波被害で両親や兄弟を全員亡くしている。
岩手出身とは知っていたがまさか陸前高田だとは思わず、俺もその時期に友人と恩師を亡くしておりかなり塞ぎ込んでいたわけだ。そんな時女王から「いつまでも凹んでたって仕方がない。ちゃんと受け入れて前見ろ」と叱られ、カッとなって「気持ちも分からないお前にそんなこと言われる筋合いはない」と怒鳴りつけてしまったわけで。弱音も吐かずに俺とは違いしっかりしている彼女がまさか家族を亡くしているとは知らず。怒鳴りつけるわ家には入れずに追い返すわな俺に懲りず毎日ご飯作って持ってくるという。
ある日親友に女王に対してしつこいだのお気楽だの人の気なんて考えもしないだのイライラをぶちまけていたところ(最低野郎)、親友が厳しい顔をして
「違うんだよ。そうじゃないんだよ。何も分かってないのはたっくんの方だよ。たっくんが守ってやらなくてどうするの。傷つけてどうするの」
と言われ、女王様の現状を親友から聞いて、情けなくて泣いてしまった。
物凄く反省した俺に対する親友の一言が破壊力凄かった。
「今のたっくんはダメ男だから、このままだと多分俺が彼女奪います」
「はぁああ?」
「そうならないよう気を付けましょう」
「なぜ敬語」
「男でしょう?頑張ってください」
親友はマジな時敬語になる。
とまぁ、こういうこともあり、女王様には頭が上がらない&弱い&つい甘やかしたくなってしまう。
よく予想の斜め上を行ってしまう女王なのだが、まぁ、女王が楽しけりゃいっかと思ってしまう。
まぁ、あれだ。俺と結婚して良かったとちょっとでも思ってもらえるなら旦那としてまぁまぁ合格かなと思うことにしている。
結婚式は来年の春の予定だ。まだまだ先だが、結構あっと言う間なのだろうか。分からん。だって初体験。俺は神社の息子なので、式は和装である。女王も了解していた。
が……。
兄嫁と女王様、それから我が母と末っ子弟の彼女の四人が女子デートをした次の日。(仲良しである。因みに双子兄は別れたばかりで現在フリー)
母から呼び出されたかと思えばそこには兄嫁と末っ子弟の彼女。
母「女王ちゃん(実際は名前で呼んでいる)なんだけどさ」
俺「な、何か問題が?本性バレました?」
兄嫁「なによ本性って。そうじゃなくて、結婚式のこと。ウェディングドレス着せてあげなよ」
俺「一応披露宴ではその予定なんだけど…」
弟彼女「違います!式で、です!」
俺「え。神社でウェディングドレス?斬新すぎて八百万の神様ぶったまげるでしょ」
母「違う!両方やったらいいでしょって!」
俺「なんですと?」
母「ほら、町でディスプレイしてあるじゃない?ウェディングドレスとかさ。あれ、昨日女王ちゃんじっと見てたから、教会で挙げたい?って聞いたんだけど、無理していいえ!って。可哀想だろが」
兄嫁「女にとっては憧れだからね」
俺「そうなの?」
弟彼女「当たり前じゃないですか!ヴァージンロード、夢ですよ!」
俺「ヴァージンじゃないのにヴァージンロードねぇ」
母「殺すぞ!!」
兄嫁「死んでこい!」
弟彼女「クッソ今のはセクハラ!」
で、帰って女王様に「両方やる?」と聞いたら「別に、どっちでも」と言われたんで、やっぱそんなに拘ってねぇんじゃんと思いきやその日の晩ステーキだったので、あ、やっぱやりたかったんだと。
結婚式はフリーダムだ。決定したことは、うちの神社で和装婚してから、みぃちゃんの教会でウェディングドレスのヴァージンロード。ヴァージンロードを共に歩くのは嘆かわしくも楳図かずお(我が親父)である。そして女王の希望により
親友「え!俺が神父やるの?父さんは神父だけど、俺は神父じゃないよ?まだ勉強中っていうか、まだまだ先の予定っていうか(継ぐ気である)」
俺「そこをなんとか」
親友「参ったなぁ」
俺「ほら、結婚式って案外自由だし、こういうのもありでしょ」
親友「嫌だよ俺女王ちゃんがヴァージンロード歩いてくるの見たら泣く自信あるもん」
俺「それもありだって。神父が泣くとか斬新だろが」
親友「んーまぁ…じゃあ、はい…頑張る」
俺「友人代表スピーチもお願いします」
親友「それは受ける気満々だったよ。もう原稿書いてある」
俺「早い」
みぃちゃんが神父をしたら、間違いなく女王の友人らが
「なにあの神父イケメン」
「ちょっとぉ、フリーかなぁ?」
「リアルユウ兄ちゃん」
「紹介してもらおうよぉ」
と、なる予感。女性達よ、うちのみぃちゃんは高いぞ。変な女がたかってきたら女王と俺で殺虫剤攻撃を食らわす。
てなわけで、執事イベをやってこよう。
なにやら俺がいない間楽しそうなイベが…。ぐぅ悔しいルイス。