★まとめ記事は → 誰もが少しは【愛着障害】へ。
★シリーズ記事を最初から読みたい方は 生まれる前から【愛着障害】は始まる へ。
★本記事の前に 【あなたの愛着は、絶対に他者と切り離せない】 をお読みください。
今回のテーマは 【世界との基本的な愛着】です。
生まれる前から【個性的な受け取り機能】と【愛着の土台】が形成され、生まれてからは【愛着の仕方】もどんどんできあがっていきます。
もちろんこれらは生涯、良くも悪くも変化し続けていきます。より複雑に、より奇っ怪に成長していく様子は、まるで植物のようです。
今回は特に、生まれる前~生後3年間までに形成される【世界との基本的な愛着】についてお伝えしたいと思います。
【世界との基本的な愛着】は、生まれる前~生後3年間までに80%以上できあがりまして、基本的に死ぬまでほとんど変わらない。という、ゲロオエ劇場この上ないテーマなのでございます。
【世界との基本的な愛着】については、自己理解やネガティブ緩和をしていこうという気そして行動を続けていける精神力ができていくまでは、適度な愛着関係による他力本願で心身をケアし続けていくことが大切です。よい影響を少しでも与える可能性のあるHT方式も、後々ご紹介させていただきます。
自己理解やネガティブ緩和をしていく気があっても、精神力や行動力が育っていなかったり、ゲロオエし過ぎたりする人は、まだその時期ではない場合もあります。自己理解やネガティブ緩和は、自力と他力をバランス良く使って、その人の現状に合わせて進めていくほうが懸命です。
自力を使いすぎるとドツボにハマったりゲロ吐くだけだったり、疲弊するだけでネガティブな流転がさらに深まったりするかもしれません。
ネガティブな愛着関係による他力本願も困難が深まることがあります。物事の道理に反した過剰な成果を期待しすぎる、他者に期待しすぎる、他者に粘着しすぎる、トラウマに触れられて怒りが暴発する、自分と他者のエネルギー交換のバランスが悪くなるなどなど、問題を挙げるとキリがありません。
自分と他者のエネルギー交換のバランスがよく、宇宙や物事の道理に従いなから、継続的に進めていくことが大切です。
死ぬまでほとんど変わらない自分の本質のひとつをどのように受け入れ、認め、対策や対応をしていくのかについては一概にルール化することができないので、実際は十人十色の方策となるでしょう。
なぜ【世界との基本的な愛着】は、生まれる前~生後3年間までに80%以上できあがって、ほとんど変わらないのか。詳しくは割愛しますが、極端にいえば発達が目覚ましい時期だからです。各種器官も感覚も神経も、その時期にほとんどできちゃうからです。
【愛着の仕方】には
◼どんな愛着をしたいか
・どの感覚器官が、または顕在意識が(使う感覚)
・どんな人、モノ、存在に対して(対象)
・どんな状況、環境、状態の時に(環境条件)
・どんなアクションを起こして(主体的な行動)
・どんな強度、程度、頻度で
・どんな感覚、刺激、情報、意味を得たいのか。
◼どんな愛着をされたいか
・どの感覚器官が、または顕在意識が
・どんな人、モノ、存在から
・どんな状況、環境、状態で
・どんな強度、程度、頻度で
・どんな感覚、刺激、情報、意味を受けとりたいのか。
といったことがあるとご紹介してきました。もっと適切な表現はあると思いますがとりあえずそんな感じです。
これ、数限りないデータベースになると思いませんか?対象や条件を変えるだけで山のようになります。
生まれる前~生後3年間までにできあがっていくそれらの膨大な情報は、【世界との基本的な愛着】として固定化されていきます。
なぜかって?
小さければ小さいときほど、世界や他人を個々に区別して認識したり判断したり、していないからです。世界がどんなもんなのか、世界からどう扱われているのか、世界に対してアクションしたら世界からどんな反応がかえって来たのかといったように、全世界との愛着関係としてインプットされていくからです。
あなたの【世界との基本的な愛着】は、人生において、すべての他者との愛着関係の奥底に、良くも悪くも存在している基本みたいなものです。
※ もちろんそれらのツブには、ロウアーセルフやバックセルフも深く関わっています。
【世界との基本的な愛着】を愛着の土台と愛着の仕方としたとき、上図のようなイメージが浮かんできます。まるで、盆栽ですね!
同じ3才でも【世界との基本的な愛着】がまるで異なります。
例示した二人のお子さんは、↑は【世界との基本的な愛着】を元にしなが、人生経験を重ねていくことになります。そして、愛着の土台と愛着の仕方に、良くも悪くも肉付けがなされていくのです。
次の記事 【3才のお子さん2名の世界との基本的な愛着】では、絵に書かせてもらったお子さんについて少し解説してみたいと思います。