空からトランペットのような奇妙な音が聞こえる、という声が世界各地から届いている。この不吉な音の録音に成功した人々は、次々と自らの体験をソーシャルメディアに投稿している。投稿は、カナダ、オーストラリア、ドイツ、アメリカと、まさに世界中で同じような現象が起こっていることが分かる。NASA(米航空宇宙局)の研究者らの報告書によると、その音が地球の背景雑音(Background noise)である可能性があるという。「もしも人間が耳の代わりにラジオアンテナを持っていたら、私たちは地球それ自体から生じている奇妙な音のオーケストラをはっきりと認識することができるでしょう」と、NASAの広報担当官は説明している。(引用:Tech Times)
アポカリプティックサウンドのことを「世界の終焉を告げる音だ」とするオカルト的な発想もあったりする。ただ、今回は科学的な観点から、可能な限り噛み砕いて考察してみる。そもそも地球上の物質は全て音(波動)を出している。微生物も音を出し、人も音を出し、地球も音を出している(量子力学的発想)。音はそれぞれ伝わりかたは違えど、空気中(気体)も液体中も、固体中も伝わる。大気、海、大地が安定した状況下でも音を出してはいるが、人間の持つ聴覚範囲では聴き取るとこは出来ない。大気、海、大地に何かしらの”ズレ”が生じた時、音と音がぶつかり合い増幅し、通常では人が聞き取れない音が生じる。それがアポカリプティックサウンドの正体ではないだろうか。また、”空から聞こえてくる”ということに関して述べる。音の観測者は平地の地面の上に立っていると仮定する。音は球状に広がって行くため、音の発生源が大気の乱れの場合は、空から聞こえるように感知する。海の乱れが発生源の場合は、陸に届くまでに大気中と地面を伝わって観測者に届くことになる。気体よりも固体の方が音を伝える強さも距離も勝るため、地面から聞こえるように感知する。大地の乱れが発生源の場合は、地面から聞こえるように感知する。仮に観測者よりも高い位置の大地(山など)が発生源だったとしても、気体よりも固体の方が速く音を伝えるので、観測者には地面から聞こえるように感知する。以上に基づくと、アポカリプティックサウンドの正体は、大気の音(波動)の乱れによるものである。