「まだ見ぬ書き手へ」の文中の中の丸山先生の序文と結びを紹介させていただきます。


[ この本を、自分の才能に気づいていない「まだ見ぬ書き手」であるあなたと、在職中に癌で亡くなられた、朝日新聞学芸部の黛哲郎氏に捧げます。

 そして、「まだ見ぬ書き手」であるあなたを振り向かせるために、黛氏がいつになく真剣な口調で「思い切って書いてください」と私に頼んできた一文を初めに載せます。このエッセイは黛氏との最後の仕事となっただけではなく、黛氏個人にとっても最後の仕事になってしまったと聞き及んでいます。

 もしこの本がきっかけになって、「まだ見ぬ書き手」であるあなたがペンを握ってくれたなら、黛氏はどれほど喜ぶか知れず、また、これからの日本文学のためにどれほど意義のあることか知れません。」



「文学の、無限の大海原のただ中で、水平線の彼方から突如としてあらわれるあなたを楽しみに待っています。そして、私とは正反対の姿勢で、つまりこの本を一笑に付しながら、私をあっと言わせるような作品をひっさげて登場する書き手をも、それ以上に楽しみに待っています。」



最後の文を次に載せさせていただいて、終わりに結ばせていただきます。