私はまず、県隣の病院へ両親とその紹介してくれた方と行きました。

父や母が交互に、主治医となった先生に、寝ないことや、衝動的なお金の使い方など普段の私とは違う様子を話す中、話がひと段落付くと、私達にこう、話してくれました。


「自分の持つお金の範囲内で使っているのだから、いいじゃないですか。

私の知っている方では、2億という収入では払えそうもないマンションを契約したり、2千万単位の高級車を買う契約を結んだかたを知っていますよ。」


父と母はきょとんとした表情でそれを聞いていました。


診察室をでた私に父は言いました。

「そうだよな。絵里香は貯金の範囲内でお金を遣っていたよな。」

私は初めて、一条の光を見出したのでした。


そして、カウンセリングへもまず母が第一号として行きました。

あとから聞いたのですが、母は先生に会った最初に、私のことではなく、

「夫との関係が辛いんです。」

そう、泣いて言ったそうです。


当時完全な欝状態に入っていた私は「死にたい」と言っていました。

しかし、お前、何を言っているんだ。本当に死ぬつもりなのかという、受け入れられない家族の目つきに、私は悲しみを覚えていました。


私はなにもすぐにでも自殺したいわけでも何でもない。

死にたい衝動と死へたいする憧れと奇妙な陶酔感に本能が警鐘をならし、非常に恐れていたのです。

私はむしろ、自分を殺したい衝動を抑えるために、「死にたい」

ただ、「生きたい」と魂が叫んでいたからそう言ったに過ぎないのです。

そう、慢性的な気分の激しい落ち込みと、満足に歩けず寝てばかりいる自分から、

逃れたかったのです。

その手段としての「死」だったのです。



母はカウンセリングから帰ってくると、私に言いました。

「えりちゃん、先生から伝言。

死にたいといっぱい、思う存分に言っていいよ」


ああ、この人だったら、私のことを分かってくれるかもしれない、

人間で初めての、同じ星にすむ同種族の人が見つかった、

私は本能で潜在的にそれを感じていました。