「今日もよろしくお願いします!」

ドスのきいた低い男性達の声が営業所中に響きわたっている。
どうやらドライバーの朝礼が終わったらしい。

ドライバーは紀美子達内勤より出勤が早い。

タイトスカートにブラウス・リボン、ジャケットの制服を着る。

「キミちゃんおはよー!」

いつも笑顔で話しかけてくれるミチルさん。
スタイル抜群で、艶やかな長いストレートの黒髪。
見かけと違い、ハキハキ話す。

「おはようございます」
「なんなん!元気ないやーん。明るくいこうね」

こちらのテンションが下がってる時に、このハイテンションはたまにツラくなる。
でも、この会社の中では少ない大好きな人なのだ。

「先に行くね~」

ミチルさんがロッカーから出ていった。
1人ロッカーに残った紀美子は、さっきよりも気持ちが落ちていた。

今日も地獄の始まりのチャイムが鳴り響く前にデスクに向かわなくては・・・