メラビアンの法則 | 地下の印刷室(サラリーマンの戦い・諦めたらそこで終わり)

地下の印刷室(サラリーマンの戦い・諦めたらそこで終わり)

突然、今までの経験に関係なく、大学の印刷室に異動となった。
通常、人事異動は、4月と10月と決まっている。
なのに、異動が発令されたのは、9月1日の人事異動だった。
これから始まる戦いは、事実に半分基づき、後に引けないサラリーマン人生を語るものである。

朝礼に「集まれ」と言って集まらない人達や、「おはよう」の挨拶に元気がない。これはどういうことだろう。

大谷翔平さん(もう文章の中でも呼び捨てができない人になってしまった)が、45-45を目の前にして、私個人として、「これぞ日本」「これぞ男ぞ!」「サムライだあ」って、精神的に盛り上がっているのに、なんだろう、このどよんだ空気。

 

彼らにとって、私は間違いなくよそ者である。

一人ひとり何らかの生きている理由がある。それは間違いないと思う。しかし、24時間の内、通勤時間を含めると、1日の半分は、仕事にどっぷりつかっているわけである。それなら、もっと楽しい顔をしたらどうなのだろう。

 

しかし、私自身が嫌な顔したり、態度に出したりしてはいけない。何かの本に「人は見た目が9割」というのがあった。彼らにとって、私は初めて会う人である。つまり第一印象が大切なのである。第一印象で、好意を持ってもらわなければいけない。そのためには、見出しなみは重要であるが、会社務めなのでそこは清潔感があればそれで充分である。次に大切なのは、表情であり、気持ちの良い話し方で接することである。

メラビアンの法則である。アメリカの心理学者であるメラビアンは話す側が聞く側にあたえる印象を分析し、最も大きな要素は表情やしぐさで、全体の55%を占め、話し方は38%、話そのものの内容は実に7%しかないという結果がでた。つまり、私がどんだけいいことを話しても、10の内、1つも頭に残らないということなんだ。

 

朝礼も無事終わった時、

「あのー。ちょっとよろしいでしょうか?」

声のする方を向いて、私は満面の笑顔で、少し高めの声で、

「はい。なんでしょうか?」

と、向き合った。