ドラッグストアのお兄さんのクセがすごい！と思った
中川家礼二の電車の車掌さんみたいな話し方なのだ
よどみなくめちゃめちゃ喋るのだけれど、一切こちらを見ない
元々他人としゃべるのが苦手で
仕事モードを別人格で演じているのだろうと思う
これは良い方法だなと思った
脳科学者の中野信子さんは、テレビに出る時はかつらをかぶっている
趣味もコスプレで、マスコミに出る時は中野信子を演じているのだそうだ
すごい美人なのに、時々かつらがズレている
大好きだなぁ
細かいことはとことん気にしない人なのだろうと思う
引きこもり支援の方法として
外に出られない人に着ぐるみを着せる、という方法があるらしい
着ぐるみで別人格になれば、外に出られる人が多いのだそうだ
車内アナウンスの真似やコスプレでの外出は
敢えて人格を分裂させる手法なので
どこかでアイデンティティーを統合する作業が必要になるのだろうけれど
苦手なことや、明らかに自分の属性にないことをしなくてはならない場面では
初めから演じる、という意識があれば乗り切れる
ユング心理学のペルソナ（社会に適応した態度・仮面）、自己の外的側面ですね
社会に求められる態度が自分を苦しめることもあるので
最近では自己の内的側面と外的側面は区別しない生き方、または、ペルソナを外していくことも推奨されていますが
例えばプライベートと仕事を分けたい人にとっては、かえって生き辛くなるでしょう
人間が社会的動物である限り
そして、他者への思いやりを持つ限り
相手が求めている自分を演じる必要が100％無くなることはないのかもしれません
そうであれば
自分自身を守るためのペルソナを持っている
自分自身を確保した上で別人格を演じるというのは
スーツとネクタイを身に着けることの延長線だったり
場合によっては、スーパーマンのマントくらいの威力があるかもしれず
コミュ障（だと思っている方）でも、対人恐怖症でも講演や接客業が可能になるし
俳優業の疑似体験のようでもあるし
ペルソナの数だけ色々な人生を経験できると割り切って楽しんでしまうのは
かなり効果的な対処法だと思います
