バランスの良い状態、というものを

体質、気質を通して考えてきました。身体の不調が心に影響を与え、心の不調が身体に影響を与えることは、皆様も体験を通して既にご存知だと思います



つまり、心が変化しないと、身体も変化しない、ということもわかって頂けると思います。逆もまた同じです



そのために、健やかな状態を保つためには心身のバランスが大切だと言われるのだと思います。



心身のバランスを体質と気質をみる中で考えてきましたが、加えてもう一つ、思考の方法というものが大変に重要なのではないかと考えています



社会生活を送る以上は、属しているグループの価値観と自分自身の価値観が一致していないと常にストレスが生まれます



家族間でも、学校でも会社でも、自分が受け入れられない、と感じる事がある度、ストレスを感じるとすれば、当然身体にも影響します



しかし、社会は全て自分の納得できることばかりではありません。生活している場所によっても常識とされている事柄は同じではありません



社会(や他人)と自分との価値観の差異が、大きければ大きいほど生きるのに困難さを覚えます。ところが、差異がある、と感じる度に抵抗感を覚えることは、実は差異をより広げるだけで決して解決にはなりません



例えば
この夏の節電への対応

1.どんなに暑くてもご近所の手前、クーラーをつけずに熱中症にかかったという方

2.節電のために自分はクーラーの使用を我慢しているのに、クーラーをかけている家を見かけると腹がたったという方



1の方は自己犠牲的、2の方は利己的という判断もできると思います
同時に、2の方は自己満足だけで終わらず、批判に発展する方。1の方はそういう目を気にするあまりに判断不足に陥る方、とも言えます


私はこの話しを聞いた時にどちらも不健全だと感じました
そして、どちらにも欠けているのは自分に対する自信なのではないかと思います



自分のしていることが『大丈夫』だと自信を持って言えない。

『クーラーなしでもここまでは大丈夫。』『今日はシンドイので体調を維持するためにはクーラーが必要』

『節電は有事の国からの要請なのだから、国民として協力する』
本来の行動の動機はこれで満たされるはずです



自己判断でしていることは、他人に強要するべきではないし、他人も強要すべきではありません

他人の目が、監視にしか働かなくなってしまうのも非常に憂うべき状況です。節電は『予防措置』です。不安や恐怖が行動の動機になってしまう方は、病気の予防にも同じ動機で臨むでしょう。これでは良い結果は期待できないと感じます




さて、体質編に登場したバスケットボール部の女性は、左右の脚の長さが違っていても自分は『大丈夫』だと思っていました。彼女は自分のバランスを上手に見つけていました。ですから先天的な『異常』があっても健全ですし、健康です




二重飛びができないことが史上最大の落伍者に思えた時期もあるかもしれません。しかし、同じ状況でも、二重飛びができなくても大丈夫だと、気づくことができれば自分を取り巻く状況は何もかも違って見えます



自分に自信がある、自分は大丈夫だと思える、という思いは、本当は全人類が持っているべきですし、宗教も結局はそのことを教えているのでしょう


そこに至る道も数限りなくあります



結局
病気というのは身体や心がバランスを取ろうとしている状態


健康というのは、自分が大丈夫だと思える状態

なのではないかと思います







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