よしもとばななさんの「健康って」の整体師の片山洋二郎さんによるあとがきです。患者さんに対するガイドですがプラクティショナーやセラピストにとっては、目からウロコ、我が意を得たりな内容なので引用します



「代替療法」のカテゴリーに入る様々な健康法は、本質的な共通項はあっても見かけ上はむしろ多様化しやすいのです。同じメソッドでも術者が熟達するほど、よりカスタマイズされるということです。
そこで利用する側から言うと実際どうやって選べばいいんだという問題がでてきます。
基準を示してみましょう。


①相性(人的相性、メソッドとの相性)

②タイミング(いつ出会うか)(待つことタイミングを測ることあるいは何もしないこともプラクティショナー、セラピストの技量の内ともいえる)

③クオリティー(技術の高さ、経験)

技術よりも相性やタイミングの方が時として重要なファクターになるところがブラックボックスですが、好きな絵や音楽と同じように考えたら分かりやすいかも知れません。
要するに体感してみるのが一番ということですね。


以上
引用終わり




②のタイミングについては、セラピストならどんな種類のメソッドを使っていても経験があるのではないでしょうか



人は誰でも、聞きたいこと、あるいは理解できる腑に落ちなることしか心には残りません。その意味でも、施術や改善の過程に参加する患者さんの意思の有無という意味でもタイミングは非常に重要になると思います。



よくその道の大家(ラーメン屋さんとかも?)が「帰ってくれ」と言って来た人を追い返してしまう、という漫画(マンガかいっ!)がありますが、一般人の我々にはなかなか出来ない技です。トホホ



②が実際に起こると、施術しても結果がでなかった、ということで患者さんは離れていくことになると思います。そうなると患者さん側からは①の相性が悪かった、又は③の技術力が低い、という評価になると思いますが、タイミングが合わなかった、というケースは個人的にも確実にありました。鍼灸を始めた頃は特に。



とは言え、大家ではない私は「けえってくれ!」とも「今は何もすることがない!」と一喝することもなく、全力でぶつかって徒労感を味わうしかありません



確かにタイミングが悪いなんて言うのは言い訳で、どんな患者さんでも等しく同じ高揚感をもって奇跡を起こすのがプロたる者の目指すところであるべきです



それを、片山洋二郎さんが「何もしないのも技量の内」と言いきって下さったことに喝采



クライアントが自分のすることに非常に納得してくれているように見えても結果がでない場合や、素直に頷いてくれているのに二度と来てくれない場合はセラピストとして落ち込むこともあるでしょう?



でも、やはりいいセッションを積み重ねていって自信をつけたり、凹んで勉強しなおしたりして、それからでないとタイミングだな、とは言えないと思うし、例えタイミングが悪いと感じたとしても、それでも驚くような結果が出せるようになりたい。小さく「イエス様じゃないんだから」って一人自分にツッコミを入れながら



施術をする仕事は、人や生命と関わる仕事なだけにつねに自分との闘いだし、緊張も付き物だけれど、仕事としてはサイコーに楽しいし、充実感もありますよね?反応が目に見える時なんかは、ワクワクします。
セラピストって、人の痛みや悩みを取り除きながらも自分自身では悩みの連続だったりします。そんな状態の方が少しでも光を見出だして頂けたら幸です




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