おじぃちゃんの事件簿 -777ページ目

第四話『誘導雷の謎を追え!!』後編

我々、取材班は驚くべき情報を入手した--。


『直撃ではない落雷で、屋内の電化製品が故障する被害が増えている!!』



電線や通信線などを伝わって屋内に入る

『誘導雷』

が原因だが、背景には異常電圧に弱いパソコンやインターネット、半導体で制御されている精密な電化製品の家庭への普及があると言うが…。


『これは、フリーメーソンの仕業なのか!!』




今年の雷の観測日数は都心では過去最多になりそうで、被害防止のための製品の需要が急伸中だ。



『誘導雷』は、雷の周囲に発生した強力な電磁界の変化に影響され、電線や通信線、ケーブル、アンテナ、アースなどに異常に高い電圧・電流(雷サージ)が発生する現象。


落雷の直撃を受けなくても、住宅の電化製品を壊したり誤作動させたりするという。


『しかし…なぜ、今年に限りこのような現象が多く発生するのか…やはりフリーメーソンの仕業なのか…それとも…』



我々、取材班は「NTT東日本」に勤務するA氏のインタビューに成功した。

匿名希望を条件に彼は重たい口を開いた。


『実は…今年は雷が多くて、誘導雷による電化製品の被害が特に増えたんですよ…』



彼は、それ以上、語ることはなかった…。

(彼は、何を隠しているんだ…)


『我々は、真実が知りたい!!』





我々、取材班は、裏ルートから『財団法人電力中央研究所・電力技術研究所の研究員B氏との接触に成功したのだった!!!!



我々、取材班は、N県に到着した、空はドンヨリと曇り、今にも雨が降り出しそうだ。



我々は、指定された喫茶店の中に入りB氏を待つ…。


『隊長…さっきから、あそこの男がチラチラ見てるんですよ…』


天然パーマの通称『テンパ』が言った。



『ああ…気付いてるよ、あの黒服の男…間違いなく…MiBだ!!』



ブッ~!


と、若干太めの通称『メタボ』がスパゲティーをを口から噴き出し言った。



『ちょ~隊長、MiBてマジすか~マジハンパないすよ』



と、その時、入口から男が入って来た。

彼は名刺を取り出し

『お待たせしました』

と、言うと深々と頭を下げた。

彼はコーヒーを注文すると話し始めた。


『まあ、パソコンとインターネット利用が普及しましてですね、各戸に通信線が引かれてネットワーク化されるようになったのが原因なんですよ。

まあ、今までは、被害を受けにくかった電話や、洗濯機、冷蔵庫などの家電に、異常電圧に弱い集積回路(IC)で制御される精密なものが増えたことも被害を受けやすくしているんですよね』


お待たせしました…。

マスターはコーヒーをテーブルに置くとペコリと頭を下げた。


メタボはデザートのパフェをおいしそうに食べながらもMiBに注意を払っている。

テンパは、携帯をいじっている。


隊長は、頭をポリポリすると話し始めた。


『では…なぜ、異常電圧に弱い集積回路(IC)で制御される精密なものが増えたのでしょうか?』



ピシャ!!



ゴロゴロゴロゴロ~




閃光と共に雨が降り出したようだ…。


B氏は
『いや…なぜ、異常電圧に弱い集積回路(IC)を使っているのか私にはわかりかねますがね…ええ』



『我々は、真実が知りたいんです!!異常電圧に弱い集積回路(IC)これを仕組んでいるのはフリーメーソンじゃないんですか!!』



ピシャ!!


B氏の顔が一瞬、閃光で怪しく浮かび上がる。



ゴロゴロゴロゴロ~



『では、質問を変えます…誘導雷の被害を確実に防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?』


B氏はコーヒーを一口すすると話し始めた。


『ええ…雷鳴を聞いたら、電化製品と外部をつなぐ電源や通信線などをすべて抜くしかないですねぇ。

まあ、外出時の対策や不便さを考えると、異常電圧・電流が電化製品に届く前に別の回線へ逃がすなどする「保護装置」を取り付けるのが現実的ですね』



B氏は、これ以上の取材はNGと言うと立ち去ってしまった。



チッ、隊長は舌打ちをした。
『テンパはB氏の後を尾行しとけ、メタボ、お前は、MiBの正体を暴くんだ、俺は「保護装置のメーカー」に突撃取材だ!!』


隊長は、兵庫県尼崎市、音羽電機工業に飛んだ。


音羽電機工業の話しによると、電源の分電盤に取り付ける保護装置の出荷台数が昨年の2倍、保護装置付きコンセントの出荷台数が3倍に増えようだ。

さらに昭電(東京都墨田区)も

『一般オフィスや工場向けの保護装置の売り上げはここ数年、倍増の勢いですよ。最近は監視カメラやセキュリティー設備でも対策のニーズが高まっているんですよ』

と、話している。




とその時、夜はキャバ嬢、助手のアゲハからメールが届いた。

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件名:RE.おっつ~☆

本文

気象庁によると、今年の東京都心の雷観測日数は7月が7日(平年値2.3日)、8月が8日(同2.5日)で過去50年間で最も多い。

通年でもこれまでに21日にのぼり、同一の観測基準で過去最多だった1920年の23日に迫っている。

この夏は日本を覆う太平洋高気圧の張り出しが弱かったためという。

-END-
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隊長はアゲハからのメールを確認すると言った。



『なるほど…点と線が結び付いたよ…』



しかし、メタボとテンパからの報告が遅い。






と、その時、携帯が鳴った、知らない番号だ、電話に出た。


『もしもし…?』





















『ふふ…隊長さん、忘れものがあるんじゃないのかな?』









B氏からの電話だ!!









第四話『誘導雷の謎を追え!!』後編 終わり



次週、第5話『さらば友よ…』前編 お楽しみに。

信号無視から暴行死!! 犯人逮捕!!

岐阜県各務原市で13日、市道交差点で、横断歩道を渡っていた同市鵜沼三ツ池町、運転手●●さん(48)が、2人乗りのオートバイの男の一人と口論になった末、殴られて死亡した事件で、各務原署は15日

東京都中野区弥生町

派遣社員

青●●将容疑者(21)



を傷害致死の疑いで逮捕した。


青●容疑者は容疑を認めている。


発表によると、青木容疑者は13日午後11時50分ごろ、同市那加桜町の市道交差点で、バイクを運転中、信号無視をとがめられたことに腹を立て、山●さんの顔を3回殴り、路上に押し倒して死亡させた疑い。


山本さんは14日朝、急性硬膜下血腫(けっしゅ)、脳挫傷で亡くなった。


青●容疑者は逃走していたが、目撃情報やバイクの特徴などから青●容疑者が浮上した。


後部座席の男性(21)については共犯性が認められなかった。



青●容疑者は各務原市の出身で、帰省中だった。

林真理子/RURIKO

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本の内容

映画スターとの恋、純愛ロマンの傑作!!

きれいな女はこう生きろ!
昭和の銀幕、恋に生きた女優ルリ子がいた。

昭和30年代。

石原裕次郎、小林旭、美空ひばり。

銀幕の内側には、恋と冒険が渦巻いていた!


映画スターとの初めての恋、しかしルリ子は嵐の中でも自分を貫き、純愛に生きた。

銀幕に咲いた男と女の交流を描いた一大ロマン。






著者:林真理子/角川書店
価格:\1,575(税込)