大雪山系遭難死者10人 荒天、6人が低体温症
『大雪山系遭難死者10人 荒天、6人が低体温症』
北海道新得町の大雪山系トムラウシ山(2141メートル)に登ったツアー客ら19人が下山できなくなった遭難事故で17日朝、男女8人の死亡が確認された。
トムラウシ山ではほかに、単独登山していた男性が死亡しているのが見つかった。
美瑛(びえい)岳(2052メートル)の女性と合わせ、死者は10人となった。
10人のうち、少なくとも6人の死因は低体温症と判明。
一部の救助者は同症のため入院した。
道警は安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死の疑いで捜査を始めた。
ツアー主催会社や自力下山した登山客らから話を聴き、遭難の原因究明を進める。
『夏山“牙”中高年が次々 大雪山系遭難 救助女性「仲間冷たくなった」』
「駄目だった。(一緒に下山した仲間は)冷たくなった」。
北海道・大雪山系で相次いだ遭難事故。
17日朝、下山した女性はうつむき加減で語った。
中高年の登山ブームが広がるなか、人気スポットの北の夏山で起きた惨事。
引き返すことはできなかったのか。
ガイドの判断は適切だったか。
専門家からは…
『夏山でも低体温症になることがある。きちんとした備えがあったのか』
といった声もあがっている。
トムラウシ山のツアーの19人は、東京都千代田区の旅行会社「アミューズトラベル」が企画し8道県の登山客15人と旅行会社関係者4人が参加しており、大半が50~60代だった。
このうち、トムラウシ山中を歩いているところを救助された女性が早朝、ふもとの山荘で取材に応じた…。
女性は悪天候を物語るように、泥だらけのズボン姿。
『歩ける人だけ歩いて下山してきた。もう1人(行動を共にしていた人が)いたが、歩けなくなったのでビバークした』
と終始うつむきながら、落ち込んだ様子で話した。
16日朝、山頂の手前で休憩を取っていた遭難パーティーを目撃した別のパーティーの男性会社員(66)=静岡県=は…
『体調の悪そうな人はいなかった。装備もしっかりしていて初心者には見えなかった』
と驚きを隠さない。
当時の天候については…
『風は稜線(りようせん)に出るとひどくなった。構えないと歩けないほどだった』
一方、無事が確認された愛知県清須市の戸田さん(65)の姉(75)=岐阜県瑞穂市=は…
「無事でよかった」
と安堵(あんど)する一方
「たくさんの犠牲者にはお気の毒で胸が痛む」
と話した。
また、美瑛岳のツアーを主催した茨城県つくば市の「オフィスコンパス」によると、ツアーの6人は埼玉県や兵庫県から来た50~60代の女性客3人と男性ガイド3人で、16日から3泊4日で十勝岳など大雪山系を縦走する予定だった。
死亡した女性以外の5人は17日未明までに救助された。
美瑛岳から無事下山した兵庫県姫路市の大西さん(55)は…
「とにかく寒かった」
とひと言。
ポーター役だった白石さんは…
『十勝岳を過ぎると、風が強くなり、みんなひどく寒がった。徐々に動きが鈍くなり、動けなくなった』
と話していた。
帯広測候所によると、16日の大雪山系は悪天候で風雨が強く、帯広市の上空2千メートル付近で気温が8~10度、20~25メートルの強風だったという。
コースには山小屋も少なく、中高年者が多いことから体力を消耗したとみられる。
※低体温症とは?
寒さや雨などで体の熱が奪われて起こる全身的な障害。体温が34~33度以下になると、体温を上げるために体が震えるなどの対寒反応が消え、錯乱や意識消失、不整脈などの症状が出る。30度以下になると死亡例が多くなる。低体温症で死亡することを凍死という。
北海道新得町の大雪山系トムラウシ山(2141メートル)に登ったツアー客ら19人が下山できなくなった遭難事故で17日朝、男女8人の死亡が確認された。
トムラウシ山ではほかに、単独登山していた男性が死亡しているのが見つかった。
美瑛(びえい)岳(2052メートル)の女性と合わせ、死者は10人となった。
10人のうち、少なくとも6人の死因は低体温症と判明。
一部の救助者は同症のため入院した。
道警は安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死の疑いで捜査を始めた。
ツアー主催会社や自力下山した登山客らから話を聴き、遭難の原因究明を進める。
『夏山“牙”中高年が次々 大雪山系遭難 救助女性「仲間冷たくなった」』
「駄目だった。(一緒に下山した仲間は)冷たくなった」。
北海道・大雪山系で相次いだ遭難事故。
17日朝、下山した女性はうつむき加減で語った。
中高年の登山ブームが広がるなか、人気スポットの北の夏山で起きた惨事。
引き返すことはできなかったのか。
ガイドの判断は適切だったか。
専門家からは…
『夏山でも低体温症になることがある。きちんとした備えがあったのか』
といった声もあがっている。
トムラウシ山のツアーの19人は、東京都千代田区の旅行会社「アミューズトラベル」が企画し8道県の登山客15人と旅行会社関係者4人が参加しており、大半が50~60代だった。
このうち、トムラウシ山中を歩いているところを救助された女性が早朝、ふもとの山荘で取材に応じた…。
女性は悪天候を物語るように、泥だらけのズボン姿。
『歩ける人だけ歩いて下山してきた。もう1人(行動を共にしていた人が)いたが、歩けなくなったのでビバークした』
と終始うつむきながら、落ち込んだ様子で話した。
16日朝、山頂の手前で休憩を取っていた遭難パーティーを目撃した別のパーティーの男性会社員(66)=静岡県=は…
『体調の悪そうな人はいなかった。装備もしっかりしていて初心者には見えなかった』
と驚きを隠さない。
当時の天候については…
『風は稜線(りようせん)に出るとひどくなった。構えないと歩けないほどだった』
一方、無事が確認された愛知県清須市の戸田さん(65)の姉(75)=岐阜県瑞穂市=は…
「無事でよかった」
と安堵(あんど)する一方
「たくさんの犠牲者にはお気の毒で胸が痛む」
と話した。
また、美瑛岳のツアーを主催した茨城県つくば市の「オフィスコンパス」によると、ツアーの6人は埼玉県や兵庫県から来た50~60代の女性客3人と男性ガイド3人で、16日から3泊4日で十勝岳など大雪山系を縦走する予定だった。
死亡した女性以外の5人は17日未明までに救助された。
美瑛岳から無事下山した兵庫県姫路市の大西さん(55)は…
「とにかく寒かった」
とひと言。
ポーター役だった白石さんは…
『十勝岳を過ぎると、風が強くなり、みんなひどく寒がった。徐々に動きが鈍くなり、動けなくなった』
と話していた。
帯広測候所によると、16日の大雪山系は悪天候で風雨が強く、帯広市の上空2千メートル付近で気温が8~10度、20~25メートルの強風だったという。
コースには山小屋も少なく、中高年者が多いことから体力を消耗したとみられる。
※低体温症とは?
寒さや雨などで体の熱が奪われて起こる全身的な障害。体温が34~33度以下になると、体温を上げるために体が震えるなどの対寒反応が消え、錯乱や意識消失、不整脈などの症状が出る。30度以下になると死亡例が多くなる。低体温症で死亡することを凍死という。
