脳死状態約2年 母、思い伝えたい「娘は生きる形を変えただけ」 | おじぃちゃんの事件簿

脳死状態約2年 母、思い伝えたい「娘は生きる形を変えただけ」

『脳死状態約2年 母、思い伝えたい「娘は生きる形を変えただけ」 』


『脳死は死ではない。生きる形を変えただけ。正しい判断をしてくれるはず』


参院本会議場傍聴席。


祈るような思いで採決の行方を見守った中村さん(45)は、A案が通過するとかけていたメガネを外し涙をぬぐった。


一方で推進派からは喜びの声も。


この12年、多くの問題点を指摘されながらもようやく改正された臓器移植法は施行に向けて動き出す。

中村さんの心の中には長女、●●ちゃん=当時(4)=が常にいる…。


中村さんは平成17年から2年間、脳死状態となった●●ちゃんの看病をした。


人工呼吸器を付けながらも、身長や体重は増え、涙も流した。


それだけに脳死は人の死とするA案に違和感を覚え…


『一生懸命生きている子供は脳死の子供も同じ』


と訴え続けてきた。


A案に反対していた市民団体代表世話人の川見さんも大きなため息をつき…


『この法案は審議の中で多くの問題点が出てきた。今後もそれらを訴えていきたい』


と話した。


一方、脳死は一般に人の死と位置付けるA案を支持するNPO法人

「日本移植者協議会」

の大久保通方(みちかた)理事長は東京・永田町の参院議員会館で…


『感触は分からないが、議員の先生方を信じている』


と厳しい口調で話し、議場へと足早に向かった。


A案が可決されると、大久保理事長らは

「やったー」

と声を上げ、支援者らと固く握手。


昨年12月、心臓移植の直前に1歳で亡くなった■■ちゃんの母(34)はその場で泣き崩れ、父(37)がそっと肩を叩いた。