『麻生首相では総選挙戦えない!!』政権2カ月、失速状態
麻生首相では総選挙を戦えない――。
政策の迷走
相次ぐ失言
などで内閣支持率が急落し、与党内でこうした見方が急速に広がっている。
『選挙の顔』
から
『解散ができない首相』
へ変わり果て、麻生政権は発足から2カ月余りで早くも失速状態に陥った。
『2次補正を今国会に提出して、もし民主党の抵抗にあえば、解散に打って出ることもできるんじゃないか』
11月19日夜、東京都心の帝国ホテルの一室。
首相は自民党の細田博之幹事長と「腹心」の大島理森国会対策委員長を極秘に呼び、心に秘めてきた
『年末年始解散』
への未練をのぞかせた。
だが、細田、大島両氏は真っ向から反対した。
『総理!!小沢の言うことに乗ってどうするんですか!!!!』
『本気で12月、1月に解散するというのなら、腹を固めて反対しますよ!!』
"今は麻生では戦えない"
という党内の懸念を2人は肌身で感じていた。
無理に解散風を吹かせれば
『自民党下野』
が現実味を帯び、党分裂の引き金を引きかねない。
『解散カード』
をちらつかせて求心力を保ちたい首相の身勝手を許す余裕はもはやなかった。
『本予算が4月1日からスタートできるよう全力を挙げたい』
首相は29日、小沢・民主党代表の地元・岩手県でこう語り、解散を来年度予算の成立後まで封印するしかなかった。
それでも、失速は止まらない。
1日には日本経済新聞などの世論調査で内閣支持率は31%に急落
『麻生では戦えない』
ことがデータで裏付けられた。
動揺が広がる自民党内では分裂・政界再編を見据えた動きが活発化しそうな様相だ。
30日の講演で、党内若手の首相批判を牽制(けんせい)した森元首相でさえ、懸念を隠そうとしなかった。
『こういう状態だと、自民党の方が自壊をして、再編成に乗らないといけないことになりかねない』
■支持率急落 解散封じに自民必死
『あまり露骨に小沢代表の個人攻撃をしないでくださいよ』
麻生首相が小沢民主党代表と初めて向き合った11月28日の党首討論を前に、自民党の
大島理森国対委員長
は首相にこう進言した。
大島氏の狙いは
『解散回避』
に徹するため、対決ムードを無用に高める事態を避けることにあった。
首相は大島氏の
『振り付け』
に従い、ひたすら低姿勢で乗り切った。
来年度予算が成立する来春まで守りに徹し、実績を積み重ねて解散の好機が訪れるのを待つ――。
「忍耐」
に活路を見いだすしかない、というのが党執行部の判断だ。
細田博之幹事長は30日のテレビ番組で
『年末も年始も解散はありません(笑)』
と完全に否定してみせた。
党執行部が、そこまで
『解散封印』
にこだわるのはなぜか?
今の自民党には、ちょっとした動きで結束が崩れかねない
『ミシン目』
が、至る所に走っている。
主張がまちまちな面々がそれでも自民党にとどまっている理由は
『政権与党』
であるからだ。
もし、首相が解散に踏み切る姿勢を見せればどうなるか。
総選挙敗北→自民党下野
のシナリオは現実味を帯びる。
党内の諸勢力は自らの生き残りをかけて独自路線を強め、民主党との連携を探るかもしれない。
『ミシン目』
が
『破れ目』
になる可能性が否定できないのだ。
一部が離反すれば、衆院再可決に必要な
『3分の2』
の議席に届かなくなり、麻生政権はたちまち
『ねじれ国会』
で立ち往生してしまう。
しかし、首相の解散権を縛って
『守り』
のシフトを敷いた反作用も出始めている。
「あぜんとした…」
日経新聞が1日に報じた世論調査に首相周辺は、言葉を失った。
内閣支持率は31%で、10月末の前回調査から17ポイント急落。
不支持率は19ポイント上がり62%。
さらに衝撃だったのは
『次の首相にふさわしい人』
で、麻生氏と小沢氏が17%で並んだことだった。
前回は麻生氏が36%で、小沢氏の16%を引き離していた。
『しゃべるな、しゃべるなと、みんなが首相を抑えるからいけない』
1日の政府・自民協議会。
首相側近の一人がこう訴えた。
奔放な物言いが人気の秘密と考えてきた首相周辺も
『党首討論は遠慮しすぎだ。まわりから萎縮(いしゅく)させられて、よくない』
と党執行部の方針に異を唱える。
首相官邸や党執行部の予想を超えた事態の進行が、政権内部に亀裂を生んでいる。
ただ、首相は1日夜、支持率の急落を記者団に聞かれ、こう語るだけだった。
『国民の批判っていうのは謙虚に受け止めなければいかんもんだと思っております』
■分裂・再編…「ミシン目」走る
「ミシン目」は、中堅・若手から、幹事長経験者らベテランにまで走っている。
『選挙管理内閣として期待された内閣だったのに、選挙も先送り、景気対策も先送りでは、求心力がなくなるに決まっている』
渡辺喜美元行革担当相は1日、記者団の前で、支持率が急落した麻生政権を批判した。
衆院議員の任期満了まで1年を切った。
渡辺氏や塩崎恭久元官房長官ら中堅・若手グループは、2次補正提出を先送りした党の方針を公然と批判している。
『麻生首相では総選挙を戦えない』
という危機感の裏返しだ。
渡辺氏は
『自民も分裂、民主も分裂して政界再編をやるのが理想型』
後藤田正純衆院議員も
『今回選挙が延びたので、再編というのが選挙前にあってもいいんじゃないか』
と踏み込んだ。
若手だけではない。
11月下旬には加藤紘一、山崎拓両元幹事長と小沢氏との密会が報道された。
加藤氏は
『自分はこの国が困難にある時、どの方向に持っていくか、交通整理をやれる人間の一人だ』
と公言し、政界再編への意欲を隠さない。
一方、山崎氏は地元・福岡2区で若い民主党新顔を相手に苦戦が伝えられるだけに、派閥領袖(りょうしゅう)として一定の勢力を持つ同氏に連携をにおわせて揺さぶる小沢氏側の意図も見え隠れする。
「ミシン目」は、政権中枢にも及んでいる。
消費増税による財政再建を重視し、官僚を重用して政策実現を図る与謝野経済財政相。
官主導の政策決定システムを打破し、政治主導で経済活性化を進めようとする中川秀直元幹事長。
「犬猿の仲」
の2人が最近、数年ぶりにマージャン卓を囲み、
『政局近し』
という観測を政界に広めた。
経済政策の対極に位置する両巨頭の
『手打ち』
は倒閣運動への布石ではないか?
と受け止められたのだ。
『政治の話は全然しなかった。でも人間は不思議なもので、やっぱり卓を囲むと少し親近感が増すみたいだ(笑)』
2人と親しい議員は
『マージャン会談』
をこう解説する。
与謝野・中川両氏は小泉政権下で対立したが、ばらまき政策に批判的な面では一致する。
財務省内には
『与謝野氏と中川氏の主張は、景気重視の首相よりも実は近い』
との見方もあるほどだ。
ともに民主党との接点もある。
与謝野氏は小沢氏と囲碁仲間で、中川氏は前原誠司副代表らと親交がある。
『麻生政権が行き詰まった時点で民主党との連携を探るのでは』
との観測も絶えない。
中川氏に近い自民党議員は
『選挙前政局』
の可能性を、こう指摘する。
『解散時期が見えない中で新党結成に動くのはリスクが高い。ただ、選挙間近になれば分からない』
(::´Д`) { うむ
政策の迷走
相次ぐ失言
などで内閣支持率が急落し、与党内でこうした見方が急速に広がっている。
『選挙の顔』
から
『解散ができない首相』
へ変わり果て、麻生政権は発足から2カ月余りで早くも失速状態に陥った。
『2次補正を今国会に提出して、もし民主党の抵抗にあえば、解散に打って出ることもできるんじゃないか』
11月19日夜、東京都心の帝国ホテルの一室。
首相は自民党の細田博之幹事長と「腹心」の大島理森国会対策委員長を極秘に呼び、心に秘めてきた
『年末年始解散』
への未練をのぞかせた。
だが、細田、大島両氏は真っ向から反対した。
『総理!!小沢の言うことに乗ってどうするんですか!!!!』
『本気で12月、1月に解散するというのなら、腹を固めて反対しますよ!!』
"今は麻生では戦えない"
という党内の懸念を2人は肌身で感じていた。
無理に解散風を吹かせれば
『自民党下野』
が現実味を帯び、党分裂の引き金を引きかねない。
『解散カード』
をちらつかせて求心力を保ちたい首相の身勝手を許す余裕はもはやなかった。
『本予算が4月1日からスタートできるよう全力を挙げたい』
首相は29日、小沢・民主党代表の地元・岩手県でこう語り、解散を来年度予算の成立後まで封印するしかなかった。
それでも、失速は止まらない。
1日には日本経済新聞などの世論調査で内閣支持率は31%に急落
『麻生では戦えない』
ことがデータで裏付けられた。
動揺が広がる自民党内では分裂・政界再編を見据えた動きが活発化しそうな様相だ。
30日の講演で、党内若手の首相批判を牽制(けんせい)した森元首相でさえ、懸念を隠そうとしなかった。
『こういう状態だと、自民党の方が自壊をして、再編成に乗らないといけないことになりかねない』
■支持率急落 解散封じに自民必死
『あまり露骨に小沢代表の個人攻撃をしないでくださいよ』
麻生首相が小沢民主党代表と初めて向き合った11月28日の党首討論を前に、自民党の
大島理森国対委員長
は首相にこう進言した。
大島氏の狙いは
『解散回避』
に徹するため、対決ムードを無用に高める事態を避けることにあった。
首相は大島氏の
『振り付け』
に従い、ひたすら低姿勢で乗り切った。
来年度予算が成立する来春まで守りに徹し、実績を積み重ねて解散の好機が訪れるのを待つ――。
「忍耐」
に活路を見いだすしかない、というのが党執行部の判断だ。
細田博之幹事長は30日のテレビ番組で
『年末も年始も解散はありません(笑)』
と完全に否定してみせた。
党執行部が、そこまで
『解散封印』
にこだわるのはなぜか?
今の自民党には、ちょっとした動きで結束が崩れかねない
『ミシン目』
が、至る所に走っている。
主張がまちまちな面々がそれでも自民党にとどまっている理由は
『政権与党』
であるからだ。
もし、首相が解散に踏み切る姿勢を見せればどうなるか。
総選挙敗北→自民党下野
のシナリオは現実味を帯びる。
党内の諸勢力は自らの生き残りをかけて独自路線を強め、民主党との連携を探るかもしれない。
『ミシン目』
が
『破れ目』
になる可能性が否定できないのだ。
一部が離反すれば、衆院再可決に必要な
『3分の2』
の議席に届かなくなり、麻生政権はたちまち
『ねじれ国会』
で立ち往生してしまう。
しかし、首相の解散権を縛って
『守り』
のシフトを敷いた反作用も出始めている。
「あぜんとした…」
日経新聞が1日に報じた世論調査に首相周辺は、言葉を失った。
内閣支持率は31%で、10月末の前回調査から17ポイント急落。
不支持率は19ポイント上がり62%。
さらに衝撃だったのは
『次の首相にふさわしい人』
で、麻生氏と小沢氏が17%で並んだことだった。
前回は麻生氏が36%で、小沢氏の16%を引き離していた。
『しゃべるな、しゃべるなと、みんなが首相を抑えるからいけない』
1日の政府・自民協議会。
首相側近の一人がこう訴えた。
奔放な物言いが人気の秘密と考えてきた首相周辺も
『党首討論は遠慮しすぎだ。まわりから萎縮(いしゅく)させられて、よくない』
と党執行部の方針に異を唱える。
首相官邸や党執行部の予想を超えた事態の進行が、政権内部に亀裂を生んでいる。
ただ、首相は1日夜、支持率の急落を記者団に聞かれ、こう語るだけだった。
『国民の批判っていうのは謙虚に受け止めなければいかんもんだと思っております』
■分裂・再編…「ミシン目」走る
「ミシン目」は、中堅・若手から、幹事長経験者らベテランにまで走っている。
『選挙管理内閣として期待された内閣だったのに、選挙も先送り、景気対策も先送りでは、求心力がなくなるに決まっている』
渡辺喜美元行革担当相は1日、記者団の前で、支持率が急落した麻生政権を批判した。
衆院議員の任期満了まで1年を切った。
渡辺氏や塩崎恭久元官房長官ら中堅・若手グループは、2次補正提出を先送りした党の方針を公然と批判している。
『麻生首相では総選挙を戦えない』
という危機感の裏返しだ。
渡辺氏は
『自民も分裂、民主も分裂して政界再編をやるのが理想型』
後藤田正純衆院議員も
『今回選挙が延びたので、再編というのが選挙前にあってもいいんじゃないか』
と踏み込んだ。
若手だけではない。
11月下旬には加藤紘一、山崎拓両元幹事長と小沢氏との密会が報道された。
加藤氏は
『自分はこの国が困難にある時、どの方向に持っていくか、交通整理をやれる人間の一人だ』
と公言し、政界再編への意欲を隠さない。
一方、山崎氏は地元・福岡2区で若い民主党新顔を相手に苦戦が伝えられるだけに、派閥領袖(りょうしゅう)として一定の勢力を持つ同氏に連携をにおわせて揺さぶる小沢氏側の意図も見え隠れする。
「ミシン目」は、政権中枢にも及んでいる。
消費増税による財政再建を重視し、官僚を重用して政策実現を図る与謝野経済財政相。
官主導の政策決定システムを打破し、政治主導で経済活性化を進めようとする中川秀直元幹事長。
「犬猿の仲」
の2人が最近、数年ぶりにマージャン卓を囲み、
『政局近し』
という観測を政界に広めた。
経済政策の対極に位置する両巨頭の
『手打ち』
は倒閣運動への布石ではないか?
と受け止められたのだ。
『政治の話は全然しなかった。でも人間は不思議なもので、やっぱり卓を囲むと少し親近感が増すみたいだ(笑)』
2人と親しい議員は
『マージャン会談』
をこう解説する。
与謝野・中川両氏は小泉政権下で対立したが、ばらまき政策に批判的な面では一致する。
財務省内には
『与謝野氏と中川氏の主張は、景気重視の首相よりも実は近い』
との見方もあるほどだ。
ともに民主党との接点もある。
与謝野氏は小沢氏と囲碁仲間で、中川氏は前原誠司副代表らと親交がある。
『麻生政権が行き詰まった時点で民主党との連携を探るのでは』
との観測も絶えない。
中川氏に近い自民党議員は
『選挙前政局』
の可能性を、こう指摘する。
『解散時期が見えない中で新党結成に動くのはリスクが高い。ただ、選挙間近になれば分からない』
(::´Д`) { うむ