「飛び込み出産」が増えている | おじぃちゃんの事件簿

「飛び込み出産」が増えている

妊婦健診を一度も受けず、生まれそうになってから病院に駆け込む


「飛び込み出産」


が増えている。


今夏、奈良など各地で妊婦の搬送受け入れ拒否が発覚したが、病院側が断った理由の一つは

「未受診」

だった。

医師からは

「妊婦としての自覚をもって」


と悲鳴が上がる。


一方で、未受診には分娩(ぶんべん)できる施設の集約化や格差拡大による経済苦なども背景にある。


「出血が止まらない。たぶん妊娠している」


仙台市立病院(若林区)に9月上旬の日曜日、30代女性が飛び込んできた。


健診を受けたことがなく、妊娠何週目かも分からない。


診察したところ切迫早産で、胎児の体重は2千グラムをわずかに上回る程度と思われた。



「緊急帝王切開が必要。出産後にすぐに新生児集中治療室(NICU)もいる」


と判断されたが、医師がほかの処置中だったため、別の病院に搬送した。


赤ちゃんは無事に生まれたが


「もし受け入れ先がなかったらどうなっていたか・・・」


と同病院の産婦人科部長は振り返る。



神奈川県産科婦人科医会が、周産期救急搬送システムの八つの基幹病院を調べたところ、03年に20件だった飛び込み出産は、07年1~4月に35件。


通年では100件を超える見込みだ。


妊婦の救急搬送の受け入れ拒否の原因として、医師やNICU不足のほかに

「未受診」

があるといわれる。


未受診に特徴的なのは、リスクの高さと出産費用の未払い問題だ。


日本医科大多摩永山病院の中井章人教授が、97年1月~今年5月に同病院で飛び込み出産をした妊婦41人を分析したところ、子が死亡したのは4例。


周産期(妊娠22週~生後1週間)の死亡率は、通常の約15倍だった。


未受診だった理由で最も多かったのは

「経済的な理由」

で12人。


41人のうち11人は出産費用を病院に支払わなかった。



搬送受け入れ拒否問題を受け、奈良県立医大が緊急調査をしたところ、同大学病院への飛び込み出産は98~06年に50件。


妊婦・新生児ともに異常は多く、妊婦の胎盤早期剥離(はくり)は2人で通常の10倍、呼吸障害など治療が必要な新生児は19人と通常の約20倍だった。


小林浩教授(産婦人科)は

「未受診だとリスクが非常に高い。妊婦さんも家族もそのことをよく知って、必ず健診を受けてほしい」

と話す。


ただ、未受診の背景にあるのは経済苦だ。


生活保護の出産扶助を利用した人は、97年は全国で839人だったが、06年は1396人に増えた。


健診費用は1回5千円~1万円程度。


厚生労働省によると、健診は14回程度が望ましく、最低5回は必要とする。


だが自治体の公費助成は平均2.8回にとどまる。


茨城県立医療大学の加納尚美教授(助産学)は


「国は妊娠・出産に関し最低必要な医療内容と費用を算出し、その部分は公費で手当てしてほしい」

と話す。




■経済苦 わかるよ でもさ 一度や 二度は 病院いけると思うよね。


97年1月~今年5月に同病院で飛び込み出産をした妊婦41人を分析したところ、子が死亡したのは4例。


飛び込み出産は リスク 高いから ちゃんと 病院に 行きましょう。