米カリフォルニア州南部の山火事、『囚人消防士』たちが消火活動に加わり奮闘している | おじぃちゃんの事件簿

米カリフォルニア州南部の山火事、『囚人消防士』たちが消火活動に加わり奮闘している

米カリフォルニア州南部で甚大な被害を出した山火事、一般の消防士のほかに、多数の受刑者たちが消火活動に加わり、奮闘している。


米国では特別に選ばれた受刑者が「塀の外」で労働することは珍しくなく、今回のような人手が必要な大災害では特に大きな役割を果たしている。


同州は、25日に消火に従事した人員を1万2270人と発表したが、実はこのうち3割の3570人は


『囚人消防士』


サンディエゴ郡北部の火災現場。

マーク・ミラー隊長(48)のもとで、消火活動を終えたばかりの15人の受刑者たちに出会った。

年齢は20歳から60歳まで。


一般の消防士と区別できるように、囚人服と同じオレンジ色の消防服を着ている。


火が拡大しないよう電動ノコギリを使って樹木を伐採し、下草を除去するのが彼らの任務だ。


1時間1ドルの給料が支給される上に、活動期間に応じて刑期も短くなる


薬物関連の罪で服役したという受刑者(42)は



「消防活動はやりがいがある。出所したら、本物の消防士になることも考えている」


と話した。


囚人消防士は常に隊長の指揮下におかれ、私語も厳禁。


ルールを破ったらすぐに刑務所に逆戻りだ。


「16年間指導しているが、殴り合いのけんかが一度あっただけで、トラブルはほとんどない」


とミラー隊長。


受刑者の屋外労働は多くの州で採用されているが、カリフォルニア州では、各地の刑務所に収容されている約17万人の受刑者のうち、屋外作業が許可されているのは女性約300人を含む約4400人。


薬物関連や飲酒運転などで原則懲役2年以下の刑を受けた人から選抜される。


殺人、傷害、レイプなど暴力犯罪を犯した受刑者は対象外だ。



選ばれた受刑者は別の収容施設に移され、4週間の特別訓練を受ける。


普段は樹木の伐採や清掃活動などに従事しているが、山火事のほか、洪水、地震などの自然災害時にも多数が投入される。


同州の広報担当者は


「我々にとって貴重な労働力だし、受刑者にとっても、社会のためになる仕事をして労働の意義や喜びを味わうことができる」


と制度の意義を強調している。


法務省矯正局によると、日本では受刑者を収容施設外の工場などで作業にあたらせることはあるが、災害時の救援・復旧活動には従事させていない。