倉ー美の日常は恥辱にまみれている。 -19ページ目



ここ最近は日勤帯が続く

時間的に電車超満員
だから遅れが出る
すると満員度も上がる

もうね、これを「負の連鎖」の適切事例として岩波書店へ直談判しに行きたいくらい。広辞苑に是が非でも載せていただきたい。
縁故採用とは、例:岩波書店
とかを載せろとは言わないから、二度と。

乗車率200%って、もうひと一人のスペースが通常の半分てこと。
いつ乗っても運賃一緒なのに、人としてあるためのスペースすらないなんて。
半額じゃなくてもいい、せめて3割引きくらいは。


次の国会の議題は決まったね
TPPや増税や福祉や、いろいろ話題は尽きないんだろーけど、もっと市民にとっては身近な問題がありますよ、と。市民の目線になって下さいよ、と。
余裕があれば、行き遅れ該当年齢の都会と田舎での格差、とかも話し合っていただきたい。


そんなことばっか考えながら満員電車に押し込まれてます
だからかなーあの日。電車とあたしの間にちょっとした歪み、みたいなものが生まれちゃったのかなー

あの日もね超満員だった
次の電車にしよかなぁって思ってたけど、後ろがグイグイくる。
もう行くしかないと思った
みんな!引き潮だよ!干潮だよ!って勢いで乗り込んだ。
てか、あたしは後ろの成すがままだけど。
後ろがお尻でくるから、あたしもお尻から乗り込んだ。

ドアが閉まりまーす

って時。

あんなグイグイきてた後ろの人があっさり諦めてホームへ。
ニンニク弱めのペペロンチーノか!って思ったけど、あたしはもう後に引けない状況。
だって引き潮だから。干潮だから。

ドアが閉まる瞬間
急に潮が満ちてきた。満を持して満ちてきた。
電車内後方からの押し返しが半端ない
ドアに挟まれないよう満ち潮に抵抗した


あたしね、30年間のっぺりしたこの顔で生きてきたの
凸凹のなさでいったら負けない
ハンペンかあたしか。
こののっぺりさなら、電車内に収まってるって確信した。
してた。

メガネかけてんの忘れてたーーー

電車からメガネがはみ出してたーーー

物の見事に挟まった
メガネだけ
バィンってなった

すげー綺麗な放物線
小便小僧にも引けを取らない

メガネが舞うとこ初めて見ました
初見

今生の別れ

あたしのメガネは今ホームにある
そこにあるべきではないもの
あたしとメガネの間には通り抜けられない壁がある

みんながホームに鎮座するメガネを凝視



あたしの幼少期
両親と公園に行った

そこには知らない老夫婦がベンチに座りパン屑をハトにあげているという微笑ましい光景
あたしはよちよち歩きでハトに寄っていく
しゃがみ込みパン屑を拾い上げる
公園にいる誰もが、幼子がハトに餌をあげるという素敵な公園風景を想像していた

まさかのお召し上がり。

一同唖然

ハトと競うようにパン屑食べてる2歳児

両親は、あれは我が子ではないと思いたかったと。
思わずそしらぬ顔をしたそうな。


生まれてこの方30年、日陰の人生を歩んできた
そりゃ、注目を浴びたいと思った思春期もあった
でも自分の技量は見極めてる
村人Bか草

そんなあたしが、正確にはあたしのメガネが…大注目。

主より先に日の目を見やがった
物事には順序ってものがあるでしょーよ

あたし、ついでだったとしても注目されたことないから、メガネの持ち主としてついででも見られるのが辛い

思わずそしらぬ顔をした

確実にあたしの中には両親の血が流れてるね



電車が走り出しメガネとの距離が遠くなっていく


遠ざかるメガネを見つめて
ポケットの定期券を握りしめて
メガネのところまで行こうかと心がつぶやく
見える路線図を見上げて
人混みに流されて歩いていくのさ



そんな暗雲のような毎日を送っています。