Twitterで、不思議な理論を展開している方がいらっしゃったので、疑問を呈してみようかと思います。
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昭和時代、核の黄砂に含まれていたストロンチウムを骨格に取り込みました。結果、日本人は最大7シーベルトの線量を受けています。それでも、世界一の長寿国です。この線量は、福島第一原発からのストロンチウムの1千倍くらい高いのです。ミリシーベルトは、心配なしです。証明されましたよ。
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さて、ここで言う「昭和時代、核の黄砂」というのは、中国が行なっていた核実験のことを指しているのだというのは容易に予想できる。そして「黄砂に含まれていたストロンチウムを骨格に取り込みました」というのは、中国が行なっていた核実験により発生した放射性ストロンチウムを、吸収したという意味なのだろう。
ちなみに、ストロンチウムというのは、科学的性質がカルシウムによく似ているため、いったん吸収されると、カルシウムと置き換わったり、そのまま居座ったりするということになるので、放射性物質としては、セシウムより厄介だったりする物質です。それが放射性ストロンチウムだった場合、長期にわたって内部被曝を引き起こします。
だが、ちょっと待って欲しい。「ストロンチウムを骨格に取り込みました」というが、日本人は黄砂を食って、それをまるまる吸収しているわけではない。黄砂が土壌に落ち、その内のある物は風雨に流され、その内のある物は農作物などの植物に吸収されるだろう。
ここで、ちょっと考えてみてほしいのが「ストロンチウムの科学的性質はカルシウムと近い」という点。そして「一般的な野菜類でカルシウムが豊富な野菜はあるか」という点。
普通に考えれば、中国から飛んできた黄砂に含まれている放射性ストロンチウムの大半は風雨に流され、土壌の養分を取り込んで人間が食べる野菜にはカルシウムが豊富な物は無い。つまり、科学的性質がカルシウムと似ているストロンチウムを高濃度で含んだ野菜なんて無いということ。
じゃあ、人間が昭和時代に核の黄砂に含まれていた放射性ストロンチウムをどのぐらい取り込んでいたのか?それは、どのぐらいの線量になっているのか?この提言には、それが皆無なのですよ。
そして、そうした根拠が無いまま「日本人は最大7シーベルトの線量を受けています」と断言している。素人目にも、それはおかしい。
最後に「ミリシーベルトは、心配なしです。証明されましたよ。」と結んでいるが、何故証明されたと言えるのか?そこに至る帰納法が皆無なのではないか。
なぜなら、核の黄砂をどれだけ日本人が取り込み、内部被曝をしてきたかという証明が無いのだから、この発言自体が全くの無意味なのだ。
少しでも放射線や放射性物質に対する不安を取り除こうと思っての事かもしれないけれど、仮りにも理学博士を名乗るのなら、素人目にもおかしなとんでも理論を書くのは、やめたほうがいいんじゃないかなぁ?と、疑問を持った人は思ったりするのですよ。
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昭和時代、核の黄砂に含まれていたストロンチウムを骨格に取り込みました。結果、日本人は最大7シーベルトの線量を受けています。それでも、世界一の長寿国です。この線量は、福島第一原発からのストロンチウムの1千倍くらい高いのです。ミリシーベルトは、心配なしです。証明されましたよ。
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さて、ここで言う「昭和時代、核の黄砂」というのは、中国が行なっていた核実験のことを指しているのだというのは容易に予想できる。そして「黄砂に含まれていたストロンチウムを骨格に取り込みました」というのは、中国が行なっていた核実験により発生した放射性ストロンチウムを、吸収したという意味なのだろう。
ちなみに、ストロンチウムというのは、科学的性質がカルシウムによく似ているため、いったん吸収されると、カルシウムと置き換わったり、そのまま居座ったりするということになるので、放射性物質としては、セシウムより厄介だったりする物質です。それが放射性ストロンチウムだった場合、長期にわたって内部被曝を引き起こします。
だが、ちょっと待って欲しい。「ストロンチウムを骨格に取り込みました」というが、日本人は黄砂を食って、それをまるまる吸収しているわけではない。黄砂が土壌に落ち、その内のある物は風雨に流され、その内のある物は農作物などの植物に吸収されるだろう。
ここで、ちょっと考えてみてほしいのが「ストロンチウムの科学的性質はカルシウムと近い」という点。そして「一般的な野菜類でカルシウムが豊富な野菜はあるか」という点。
普通に考えれば、中国から飛んできた黄砂に含まれている放射性ストロンチウムの大半は風雨に流され、土壌の養分を取り込んで人間が食べる野菜にはカルシウムが豊富な物は無い。つまり、科学的性質がカルシウムと似ているストロンチウムを高濃度で含んだ野菜なんて無いということ。
じゃあ、人間が昭和時代に核の黄砂に含まれていた放射性ストロンチウムをどのぐらい取り込んでいたのか?それは、どのぐらいの線量になっているのか?この提言には、それが皆無なのですよ。
そして、そうした根拠が無いまま「日本人は最大7シーベルトの線量を受けています」と断言している。素人目にも、それはおかしい。
最後に「ミリシーベルトは、心配なしです。証明されましたよ。」と結んでいるが、何故証明されたと言えるのか?そこに至る帰納法が皆無なのではないか。
なぜなら、核の黄砂をどれだけ日本人が取り込み、内部被曝をしてきたかという証明が無いのだから、この発言自体が全くの無意味なのだ。
少しでも放射線や放射性物質に対する不安を取り除こうと思っての事かもしれないけれど、仮りにも理学博士を名乗るのなら、素人目にもおかしなとんでも理論を書くのは、やめたほうがいいんじゃないかなぁ?と、疑問を持った人は思ったりするのですよ。