よく「犬は飼い主の機嫌や体調がわかる」とか言う。まぁ、機嫌が悪かったりするのとかは明確にわかるみたいで、なんかやっっちゃったときとか、コソコソと様子見をして寄ってこない。気分が激低で相手をする気力がないときも、顔色を見て「あ~、今日は遊んでくれないのか~」という感じでマイスペースへと引っ込んでいく。

 まぁ、激低の時って言うのは、だいたい自分が調子が悪い時なんで、姫様の常住スペース(リビング)のフローリングの冷たさが気持よくて転がっていたりすると、こそっと近寄ってきては様子見をしつつ、あちこち舐めてみたりして機嫌を伺っているっぽい。

 面白いのは、自分が本当に調子が悪い時は、あちこちを一生懸命に舐めては「だいじょうぶ?」みたいな顔をするのに、それほど調子が悪くなさそうだなと思うと、脚の間にま~るく収まって寝てしまう。その寝姿が、コーギーで胴長短足なだけに、ドーナツっぽというかなんというか。まぁ、おそらくは面白そうな姿なんだろうけど、それを見ようと身体を起こすと姫様も起きてしまう。
 とはいえ、床が冷たいので低体温症になるのを覚悟で(それはそれで気持ちいいけど)寝ていると、人の脚の間で寝るどころか、いびきをかいたり、夢を見ているらしく急にビクッと動いたり、寝言を言って(?)自分自身の声で目が覚めて「なんだなんだ?」とかなったり。まぁ、それはそれで退屈しない。

 よく「犬は飼い主の気持ちや体調がわかる」とは言うけれど、そういう実感はあまりなかった。けれど、彼岸へと渡ってしまったじーさんがいなくなってしまった今、姫様の家族は自分と息子だけになってしまったのだ。そのせいなのだろう、誰かが出かけるとずっと階段の踊り場で誰かが帰って来るのを待っている。

 家族という群れに属していると認識しているのだろうけれど、その姿はとても寂しそうだ。

「ひとりは楽だ」
「ひとりは苦痛だ」

「ひとりは楽しい」
「ひとりでは楽しくない」

「ひとりは自由だ」
「ひとりでは自由さえない」

「ひとりは自分でなんでもできる」
「ひとりではなにもできない」

「ひとりでいたい」
「ひとりではいたくない」

「ひとりも生きていける」
「ひとりでは生きていられない」

ひとりでも…ひとりでは…

「ひとり」ってなんだろうね? 「一人」と「独り」。音は同じだけれど、全然違う。

何が一番怖いのか。それは「独り」になること。
 なんか、いろいろ思うところはあるけど、書くのやめた。

 時間と精神力の無駄遣いだし。

 でも、なんか、もういいや・・・って感じではある。