次は10分あります。ソニークリスが吹きまくってくれています。

 

 

ずっと昔、東京の中央線沿線の街に住んでいたころ、阿佐ヶ谷に After Glow というジャズバーがありました。転勤などの都合もあって、何度か覗いたことがあるだけの小さな店でしたが、髭のマスターのこと、店の雰囲気、なぜか印象に残っています。その店の閉店時には、いつもこのアルバムのこの曲が流れていたように記憶しています。

 

これを演歌だというヤツはフリーの聴きすぎだ、それ以前に演歌を馬鹿にしている。そんな風なことを言っていたのを憶えています。私自身、演歌は演歌でいいものだなあと思っていましたし、反対に、フリージャズはまったく騒音にしか聴こえなかったので。

 

時流を追うこともせず、何の衒いもなく堂々と朗朗と、自身のサウンドを歌い上げるソニークリスのアルトが好きでした。

 

 

 

 

 

 

十数年前にいちど訪ねてみましたが、街の様子もすっかり変わってしまい、店がどこにあったのかも、よくわかりませんでした。

 

 

 

 

 

The Isle Of Celia  //  Sonny Criss