最高評価は⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️です。 

 

タイトルにひかれて読んでみました。最初は面白そうと思い、段々なんか変だなあと思い、会社を辞めてスペインかどこかにギター云々のあたりで、もう完全にアホらしくなり、それでも最後まで読み切りましたよ。

一体何なんですか、乳繰り合うって。何でもかんでも適当に思いついた話を、てんこ盛りに盛りに盛って盛りつければそれでよいというものでは有りません。内館さんともあろう人が、こんなやっつけ仕事をしていては駄目でしょう。黄昏流星群の一話か二話で済むような話を、延々と300ページ近くの活字で読まされてしまったという感じです。

主人公は来世も当然人として生まれ変われるものと、そのことに何の疑いも抱いていないようですが、たぶん悪いですけど無理です。いくら何でも表と裏がこうも違っていては、仏様はお喜びになりません。生来しこたま肚にため込んだ毒は、思いのほかの罪業で、成仏転生の裏鬼門にあたる一番の大曲者です。私の見るところ、せいぜい畜生道がいいところでしょう。

主人公にはゲンナリし、ストーリーも適当・安易に過ぎますが、唯一、小野君のキャラだけが一服の清涼剤となったので星一つとはしませんでした。それにしても、薄すぎる。