脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 

 脳AI融合の最前線  ( 著者  紺野大地   池谷裕二 )

 

        ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️は最高評価です。

 

二人とも研究者です。ワクワクする未来ととらえられていますが、凡人からすれば、危なすぎる未来としか思えません。脳とAIの研究の最前線が凄いことになっているのが一般読者にもよく分かるように書かれています。まるでSFの世界のようです。まったく知りませんでした。

 

脳の活動は全て電気信号に還元できるものなのでしょうか。何の本だったか、立花隆は脳は電気というよりも巨大なケミカルマシーンだというようなことを書いていたのを思い出しました。ケミカルにしろ電気にしろ還元主義が突き進んでいる感があります。

 

人間をどうとらえるのか、倫理や哲学の問題として一定のラインを示さないと、何かとんでもないことになりそうな予感がします。