ストレッチャーに載せられ、運ばれたのは奥の別室らしき部屋。

この時はすでに鎮静剤の影響で意識が薄くなっていたので記憶が定かではない。

眠い。


が眠りにつけるほどではない。
微妙に頭が痛い気がする。

連れて来られた部屋には、予想していたのと少し違うが、確かに大きな照明がある。
テレビのドラマでは天井にいくつかのライトが集積したやつがついており、手術台に載せられた患者を眩しく照らしつけていた。
両側にゴム手袋をしたドクターがぬっと影になって現れる――――。


「やめろお、ショ@カー・・・」


冗談はさておき、スタンド式ではあるが照明はあるし、心電図らしき機械もそれらしいのがおいてある。


ストレッチャーを止められ、ガチャンと固定される。

頭がぼんやりとしついたので、その後ははっきりと覚えていない。


心電図を付けますといわれて足と胸に何か付けられた。パチパチと静電気のようなものが起こった気もする。


左手だけ別のストレッチャーに乗せられ、布のようなものを被せられる。肩の所が盛り上がり、手術の部位が見えなくなっている。


なんだ見えないのか。



ちょっと残念な気もする。自分の体の中がどうなっているのか見てみたかったのだ。

執刀医の先生がなにやら手にマジックで書いている。どこを切るかマーキングしているようだ。


「うーん、この辺だったんだけど」


押さえながら確かめている感じ。




この頃からどうも血管が細くてやりずらそうであることに気が付く。