合体怪獣。
それはかつて戦った怪獣や宇宙人などが何らかの力で合体し現世へ生まれ変わった姿です。
当然合体怪獣ですのでそれそのものは種族としては存在せず、イレギュラーな存在とも言えます。
合体させられたもの一体一体に意思らしいものがあるかどうかは明確には描写されない場合が多いです。
これまで戦った敵が合体して再戦してくるというパターンは昭和の作品にも見られましたが何でもくっつければいいわけではありません。
デザインにおいてはある程度統合が取れないとそれは不格好でゴテゴテとして存在になります。
既存のデザインを継ぎ接ぎとアレンジで生まれた合体怪獣。
ここでは合体怪獣の代表とも呼べる怪獣を紹介します。
●暴君怪獣 タイラント
合体超獣を除けばウルトラシリーズで初めて登場した怪獣・超獣・宇宙人の合体怪獣です。
誕生経緯もこれまで倒された怪獣達の怨念が融合して生まれたものであり、まさに怨念の塊とも呼べる怪獣です。
合体した怪獣や宇宙人は以下の通りになります。
頭部:竜巻怪獣 シーゴラス
タイラントの頭となった怪獣。
そしてタイラントの顔ともなりました。
オリジナルが使用した角を発光させて津波や雷を自在に操る力は未使用。
耳:異次元宇宙人 イカルス星人
タイラントの耳となった唯一の宇宙人。
後にオリジナルも使用していたアロー光線が使えることが判明。
腹部:宇宙大怪獣 ベムスター
タイラントの腹部となった怪獣。
腹部からは冷凍ガスを出し寒さが弱点のウルトラセブンをダウンさせました。
後の作品で腹部の五角形の口による吸収を使用しています。
初代の個体はそれを用いずウルトラマンジャックのスペシウム光線二発、ウルトラマンエースのメタリウム光線一発を食らっても平気というタフネスっぷりを見せつけました。
両腕;殺し屋超獣 バラバ
タイラントの両腕となった超獣。
タイラントのパーツではなぜか鎌と鞭が逆になっています。
鎌や鉄球での打撃やバラバ鞭による遠距離攻撃はウルトラ戦士を痛めつけました。
さらに鞭の先端からウルトラサインを消す光線も発射可能でこれでウルトラマンの放ったサインを削除しています。ウルトラマンジャックにはバラバ鞭による首締め攻撃を行い苦しめました。
地球での戦いでウルトラマンタロウにもジャックと同じく首締め攻撃を使いますが逆にその鞭を利用されて…。
背中:液汁超獣 ハンザキラン
タイラントの背中となった超獣。
そもそもハンザキランの背中の部位は特にこれといった特殊能力はないためどちらかというと飾りに近いです。オリジナルの持っていた溶解液や再生能力は恐らく引き継いでいないと思われます。
両足:どくろ怪獣 レッドキング
タイラントの足となった怪獣。
恐らくオリジナルの脚力も引き継いでいると思われ、実際海王星での戦いでは倒れたゾフィーに対し強力な踏みつけで腕を痛めつけてダメージを与えました。
尻尾:大蟹超獣 キングクラブ
タイラントの尻尾と火炎攻撃の元となった超獣。
オリジナルが使っていた尻尾締め付けは未使用。
火炎攻撃はエースをダウンさせました。
ただシーゴラスやハンザキランはウルトラ戦士に倒された怪獣ではありません。
シーゴラスの場合は劇中からそれほど長く時間は経っていないためオリジナルが寿命などで死亡は少し考えにくいです、恐らく再生シーゴラスのパーツの可能性があります。
※再生シーゴラスはウルトラマンジャックに角をスペシウム光線で破壊された後の生死は描写されていませんが死亡したと思われます。
ハンザキランはオオサンショウウオが超獣化した姿で不死身の超獣です。こちらもウルトラマンエースは倒していません(再生能力と強い生命力があるため倒せません)。ハンザキランはエースの活躍で元のオオサンショウウオに戻されています。
なぜハンザキランのパーツがあるのか、恐らくオリジナルのオオサンショウウオの寿命説もあります。ですがオオサンショウウオ自体の寿命も野生の個体で80年、飼育下で55年ほどの長い部類であるため寿命は…そこは分かりかねます。ですがオオサンショウウオにも病気にかかることがあるためタイラント誕生時には既に死亡している可能性があります。
もし寿命で死亡したと仮定するのならある意味一番怨念に関わりのある怪獣のパーツになりますね。
タイラントはその後も何らかの作品に登場しては活躍しています。未だテレビシリーズで再登場していない怪獣もパーツとはいえ間接的に再登場していることになりますね。
近年バラバの再登場もありましたし、もしかしたら今後の作品でシーゴラス・ハンザキラン・キングクラブも再登場するのかもしれませんね。









