入院中、あまりにも規則正しい生活をしていたためだろうか…


こんな時間に目覚めてしまった。




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真っ暗。。


近所の橋にて。





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ライトアップが素敵。




…って、こちら朝の6時。まだまだ外は真っ暗なのだ。


こころなしか最近、日の出が早くなって朝夕も過ごしやすい気温になったのだが


モンスーンの影響で毎日のように雷雨が続き散歩にすら出かけることができなかったので、


今日のような朝は珍しかった。




『早起きは三文の徳』

とはよく言ったもので、早起きして良くなかったことは、未だかつて経験が
…あ、あった。(汗)


病み上がりの身体?  なんのその。そこまで甘やかしたくなんかないぞ。 




ということでコンドミニアムをこっそりと抜け出して、久しぶりに軽いウォーキングをすることにした。




一番近くにあるセブン・イレブンまで徒歩20分かかるところを、ゆっくり30分もかけてウォーキングした。




まだ外は真っ暗だというのに通学バスへ元気よく駆け込む学生達、目の前の海沿いをランニングしている


人もしばしば。ワンコの散歩に出ている家政婦さんたち…




と、まだ夜も明けないというのに朝からアクティブな方々が多い。



「どれくらいから運動が可能ですか?」

退院前に何か聞きたいことはないかと医師に問われた時、真っ先に聞いたこと(笑)

「もっと他に聞くことはないんかい!」
やれやれ顔のアレックス氏。

「2~3日後からなら大丈夫だよ」


その言葉を鵜呑みにした私、ちゃっかり退院後2日目の今日、早起きをし、心配する周りの目を盗んで散歩に出掛けた次第なのだ。

「人間は急激に体内の血液量の3分の1がなくなると死に至ることもあるんだよ!」

体重の7~8%が血液量らしいのだが、私の場合、単純計算すると身体の血液量は4リットル前後。そこから1リットル以上の血液が排出されたということは…
輸血寸前、危機的状況であったことに間違いがないのだが、自分の事にもかかわらず未だに実感がわかない。
帝王切開で出産が行われる場合も約1リットルの血液が失われるらしい。

「今のあなたの身体は妊婦みたいなもの!妊婦さんくらい食べて、早く元気になりなさい」

いやいや…妊婦さんとは違うでしょ(汗)栄養がどこにいくでもなく、そのまま身体に蓄積するだけよ。。


私は秋痩せ体質だってのに、また夏の時のようなポニョ女になるかと思うとゲンナリ(泣)

「日本はこれから冬でしょ?着痩せできるから大丈夫だよ」

よくわからない励ましを受け、毎食のようにデカい肉とほうれん草数束をたいらげている。

「今のところ、食事は義務だ!」

あ、あれれ?食事は楽しむものと教えてくれたじゃあないですか!

「健康第一!まずはもっと太れ!」

血液が増えても、コレステロール値まで増えたら嫌だなぁ…

毎食の楽しみをそっちのけで、義務食なことにゲンナリする私を励ますべく、皆が私と同じ『義務食』をとってくれた。

「あなたは若いからいいけど、オーバーサーティーのこの体に義務食は正直キツい!」

あ、ハイ…、皆さん迷惑をかけてごめんなさいm(_ _)mこれだけ毎日栄養のあるものや大きな肉を食らっているので、皆そのうち気が強くなって勇ましくなるんじゃないかしら、なんてくだらない会話が飛び交う。

「…女は勇ましさなんていらないよ」
身長171センチの大女、これ以上強そうになったらどうするよ?

日本に帰国すれば実家の質素な食事が待っている。両親共々歳のせいか、年々食事がヘルシーになっている。(本当は)ダイエッターガールな私が「料理少なっ!」と思うほどの量なので、帰国してからその食事に慣れるのも一苦労しそうだ。もしかしたら急激な草食になって気持ちがひ弱になるかもしれない。それはそれでこの大女には好都合なことかもしれないが…

そんなことを考えつつ、目的地のセブンイレブンへたどり着く。お目当てはコーラとオレオ。私はタンパク質より糖分を欲しているようだ(笑)

まだどこの店もシャッターを占める近所のショッピングセンター


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コンビニの雑誌コーナーに『立ち読み禁止』の文字があるのはどの国も共通なのだね。
この国は英語・中国語が主に仕様されているので、最低でも二ヵ国語の雑誌が常時陳列されている。

今はまだ中国語はノータッチなので、勉強にもなる英語の雑誌をちょくちょく購入していたのだが、この日初めて『シンガポール版のファッション雑誌』があることを知った。

ファッションに疎いイメージがあったシンガポール、ファッション誌はどのような特集を組んでページを埋めているのか興味があったので、人気そうな雑誌を二冊購入してみた。
日本版もある女性誌『BAZZAR』、女性用シンガポール情報誌の『ウーマンズ・ウイークリー』。

人酔いするのが嫌、時間がない、を理由に主要な繁華街へ出掛けたことがあまりないので、情報誌とインターネットがこちらを知るツールとなっている私。そんな私にはローカル女性誌が街の貴重な情報源であるのだ。
驚いたのはそれらの価格が日本の雑誌の半値~4分の3の値なこと。
ウーマンズ・ウイークリーは日本円で約250円、バザーも破格の約330円なのだ。
確かに雑誌の内容量からして、日本の雑誌には引け目をとるがそれなりの値段なので納得もいく。日本の雑誌をこちらで購入する際は値段が日本の倍になるため、馬鹿馬鹿しくて安易に購入することができない。その点、ローカル雑誌などは安い上に英語の読解の勉強になるので私にとっては一石二鳥、偉い教材なのだ。

ちなみにこちらの国はエロ本禁止なので、肌を露にできる雑誌の大概は『ボディービル』雑誌なのだ。よって、どこのコンビニにも決まってボディービル雑誌が陳列されており、なぜか目のやり場に困る時がある(汗)

ま、それを立ち読みしたか否かはさておき、30分近く長居をしてしまったセブンイレブンを出ると、外は明るくなりかけていた。日の出時間の空はモンスーン時期には珍しいくらい清々しく、日本のように視界を遮る建築物が少ないため、自分の視野が広くなったような錯覚に陥るほど、その表情はなんとも心地よいものだった。


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真っ青にはまだ早い、幻想的な群青がかった空の色。私は立ち止まった少しの間それを眺めていた。

晴れか雨か、まだどちらに転ぶかわからない怪しいげな表情をする空、闇の中から段々と姿を現す周りの景色はいつも見慣れているはずなのにまたそれとは違う、不思議な雰囲気をかもし出していた。

うろこ雲をまとい、今にも吸い込まれてしまいそうな怪しい色をした夜明けの空を見上げ、いつもよりややスローペースで帰路につく。


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オーチャードにあるIONにしかり、なぜかこちらで『お洒落』と思われるオブジェは、『細長い人間・カラフル』という共通点を持ち合わせているらしい。
やはりシンガポール人のセンスには理解に苦しむところがある。


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人通りもなく静かで、ライトアップが綺麗だった先ほどの橋もこのとおり。30分しか経っていないというのに、バス停へ急ぐサラリーマンや学生達、ランナー達の行き交う通行手段としての橋へと早変わりしていた。

時計の時間を見るとそろそろ家の皆が起きる時間だった。
「書き置きもしていないし、急がなくちゃ」

行きよりも少しペースをあげて歩く。一年中暑い国とはいえ朝方ともなれば25度前後、ウォーキングだと少し汗ばむくらいのちょうどよい気温だ。

ウォーキング15分、体内の脂肪が燃えるのはエクササイズ20分後からだというのに、既に家へたどり着いてしまった。
栄養を吸収してばかりいる身体は今日も脂肪を蓄積するばかりか…
まだまだ体重は戻りそうにもないなぁ


「どこいってたの~!」

玄関越しに知人の姿が見えた。やはり早めに起床していたらしい。

「貧血で倒れたんじゃないかって心配で、全部の部屋を覗いたんだから。」
そう朝からプリプリしなさんなって。

「安静だっていうのに!それに、一言書き置きくらいしてよね」

すいません…
もう少し早く帰宅できていれば私のお忍び作戦も成功したのになぁ…

あまり反省の色を見せない私に「全く!変な子!もう心配なんかしないよ!」と、癇癪をおこし、プリプリしながら自分の部屋へ戻っていった。

あのときに立ち止まらなければ、心配もかけず気付かれずに済んだのに。

あの空の色に、あの幻想的な表情に、一瞬でも惚れてしまった私の負けである。

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