『0~3歳時の教育・環境の善し悪しが、その後の人間性を左右する』

テレビ番組で取り上げられていた話題に皆が興味を示した。

こちらの国はとても教育に熱心で子育てがしやすい環境も整っているため、日本人のママさんは皆口を揃えて
「日本は好きだけど、子供がいるとこちらの方が住みやすい」と言う。

特に日本と違うところは、皆が子供に優しかったり(電車内やレストランで騒いでも誰も嫌な顔をしない。むしろ頭を撫でてくれたり優しい声をかけてくれる)、基本的に罰則が多いため悪いことも出来ない・厳しい規制がある(人気の邦画『余命一ヶ月の花嫁』が上映される予定だが、こちらは保護者の同意が必要。珍しい規制である)、大多数の大人が教育熱心である(基本こちらの『母親業』とは、『子供の教育』であって家事などは全て家政婦を雇い行ってもらう)

など。
住みやすさで言うと、東京にあるような繁華街や住居地帯、道路があるにもかかわらず、それらの周りには必ず綺麗に整備された緑が保護されており自然環境も良い。
また、以前ブログにも書いたように細かく厳しい法律がある。

交通渋滞を削減するべく、タクシーはタクシー乗り場でしか止まらない(タクシー乗り場から乗車して、目的地にタクシー乗り場がなければ近場のタクシー乗り場で下車しなければならない。という少々無理矢理な法律。)。違反すると結構な罰金が取られる。

また、タバコは必ず喫煙所で吸わなければならない。歩きタバコやポイ捨てなんてもってのほかである。少し喫煙所から場所を移動しただけでもS$700近く取られるそう。

歩き飲食もNG、道路横断もNG、シートベルト着用の義務は日本の何倍も厳しい。あと道路の速度規制も厳しい。トンネルのような場所では速度測定カメラが100mに一台付いていて、日本のようにカメラが付いていない場所では少し速度をあげちゃおう!なんてことも出来ず、する気すら失せる徹底ぶりなのだ。駐車にも日本の数倍うるさく、路上駐車なんてすぐ点数を切られてしまうし、ERPキャッシュカードで支払いが出来ない駐車場は1$・50¢のパーキングクーポンを使って車のフロントガラスに分かりやすく置いておかなければならないのだけれど、そのパーキングクーポンは『日付・使用時間』の場所をくり抜くようになっていて、ビンゴゲームの紙みたいに中途半端なくり抜き方をすると『何度も使われる恐れがある』と見なされ、罰金をくらう羽目になることがそう珍しくない。

また、今現在私が困り中である『日本では薬局で気軽に購入できる医薬品も医師の処方箋なしでは得られない』こと。痛み止めや痒み止め(モスキート用)くらいなら市販で売られているが、ステロイドや抗生物質が入ったアレルギーを抑える私好みの薬は市販では売られていない(泣)

また、性に厳しいこの国(エロ本・エロビは禁止。トップレスも禁止。唯一性に緩い地域は国家で定められており、ゲイラン周辺地のみである)、性犯罪など犯そうものなら死刑である。というか、やたらと刑罰に死刑が多い。日本では考えられないことであるが、これら厳しい法律があるお陰で母国意外では珍しく、日本人でも『安心感』を感じるながら生活のできる国であると思う。

私が知っているものはこれくらいしかないのだが、何かやらかすとこの国はタダじゃおかない。政府が強くて刑罰も凄まじいのである。


…話を戻そう。
海外に出て初めて、今の日本の教育は本当に酷い状態であることを教えられた。
私自身両親には感謝することばかりだけれど、幼少期に感じた『悲しさ・窮屈さ』を未だに見逃さずにはいられない。
中学生くらいから、大人になった時の自分は子供にどのように接すればよいのかということを考えてきた。大人の都合を幼い子供に無理矢理押し付けることだけは避けようと、今も尚思い続けている。

こちらに来て思うことは皆子供に寛大だということ。
私ならこんなことしたら頭ごなしに怒られた!
ということも、ちゃんと子供に話しかけて対話をし、理解が出来るまで気長にいつまでも付き合うのである。
今ではこのようなことが当たり前なのだろうか?

とある子供が自由に伸び伸びと、少々我儘すぎるかと思えるしつけをされていて、私からみると「大分甘やかせすぎだ」と感じたのでそのことをポロリと口にした時のこと、

「それは日本的な考えだよ。海外ではあれくらいが普通の子供だよ」
と逆に批判されてしまった。

日本的な考えなのか、私自身がそうだったからなのか…定かではないが、その親御さんや周りの方々のように長い目で子供と付き合える余裕のあることが素晴らしいと感じた。反面、周りに卑屈な自分を見せてしまったことをとても悔やんだ。
このようなことごときで子供にピリピリするようじや、中学生から考えていた大人像にはまだまだ遠いなぁ…と反省。
自分が育ってきた環境から得た観念を変えることはなかなか難しい。
…というか私には凄く難しい。

こちらに来てからは子供と接する機会も多く、優良な教育・環境で育った大人達が周りに多いため、教えられることがたくさんありすぎて毎日のように自分にガッカリする日々が続いている。
私が変わらない限り私のような人間が後世に続いてしまう恐れがあるため、なんとか私がその流れを食い止めなければ!と物心ついた頃から考えてきた。
それには私が変わるしか方法がないのである。

環境のことで悩むことや辛いことが山ほどあるけれど、どんなカウンセリングを受けるよりもいっそのこと『理想』としていた環境に飛び込んでしまう方が必ずや身になるだろうと思ってこの約半年強を過ごしてきた。

冒頭の『0~3歳までの教育が一番大事』という事柄、周囲の話しを聞けば聞くほど自分が侮辱されているような、批難されているような気持ちになって小さくなってしまう自分だけれど、それはそれ、私はこれから。
と切り替えて前向きに考えていけるようになりたい。いつか、子供に余裕の持てる大人になれたらよいな~と今を頑張るのみなのね。
慣れって難しい。
最近色々考えすぎかな~?私(笑)