旅の道標

語っていけるのはボクの生前の記憶だけ。

仲間たちが生まれてくる前から、ボクは百年以上生きてきた。

そのときの記憶。

最期の言葉と最期の戦い。

人は本当に終わるとき、何を思うのかってそれはシンプルさ。

みんないつかわかるんだ。ここでそれをボクが語る必要はないね。

それぞれに想いがあった。

それはボクには語れない。

ゆっくりゆっくり、ひとりひとりが語ってくれる。