まだ”人”だった頃に
ここではフェルナンドが百年前から生き続けていることを知らないリューゲンたちと、まだデーモンと接触していない彼らがパーティーについて話してみましょう。
リューゲンとターシルは旅仲間だったし、マリアはいわゆる破戒僧で、正確には寺院の追っ手から逃げている状態だったわ。
ハ・ティムとリヒターは、後に彼らの通信手段となる”光る石”を探して城を後ににしたところだった。
リヒターは三男だったから、領主の息子といってもさほど心配されることもなく、「武者修行」という名目でいったん勘当されたようなもの。
なかなかいい父親だとわたしなら思う。まあ欲しい物を探してきてくれれば、というのもあるにせよ、このままじゃ貴族のおぼっちゃんになってしまうと考えたのでしょう。
偶然出会った彼らは当然ひとり、ふたりの旅では心もとないから手を組んだわけだけど・・・。
フェルナンドは自分のような人間を増やさないことと、デーモン属を追い詰めることを考えていた。
その前に、ひとりひとりの過去を知るのも面白いでしょう。
そうそう、”瓦礫の王”と呼ばれることになるサムソンの師匠ウィルソンも。
「最強なりウィルソン小隊だよなあ?」
そんな風に、あとあとリューゲンに虐められることになるのだけど、もう少し先のことね。