もうひとつの道
そう忘れてはいけない。
あの少女、アークエンジェルとして生まれ変わったケイティを。
この時代ではケイティはジャッジメントの役目から解放され、日々を19歳の女性、女剣士として生き延びている。
黄泉へと続く橋を渡らせながらも彼にもう一度生きる機会を与えたケイティは、その少年、少し年下の17歳のエヴァンと共にフェルナンドやリューゲンたちを追う。
彼らを倒すことで、魔属を異次元へと飛ばすことができるのだ。
なぜなら、フェルナンドたちは戦闘においてデーモンと接触したことによって、無限の寿命を得たから。つまり、彼らはすでに見た目が人であるだけのれっきとしたデーモンなのだ。
リューゲンたちは必ずしも英雄ではない。もはや人間でもなくなっているのだ。
エンジェルとしてケイティはその事実を知っている。彼女は魔属を完全に排斥する手段を選んだ。
ケイティはアークエンジェルだった誇りをもって、あえてリューゲンたちを倒すために剣を抜く。
