『LA LA LAND』 | LOST&FOUND blog

『LA LA LAND』

 

今日はアカデミー賞の発表と聞いて、

仕事を無理やり終わらせて昨日、封切ったばかりの『LA LA LAND』へ。

田舎の映画館だというのに混んでる。

次の回までも結構な人が予約している。

そんな感じで観ました、いや好きな監督の作品だし、

主演のライアン・ゴスリングは昔から個性的な好きだし、

エマ・ストーンは『ヘルプ 心をつなぐストーリー』を観てからのファンだし。

よかった、特に音楽が、もう帰りにCDを買って、帰りのクルマで聞いてしまいました。

ピアノ曲もいいですが、ジョン・レジェンド、最高です。

 

でも今日のアカデミーでは、撮影賞、音楽賞、主演女優賞など6部門は

取ったものの作品賞が逃してしまいました。

まぁ、いいね。若い監督だからいつか取るでしょう!

才能あるし。

 

タイトルの『LA LA LAND』はロサンゼルスの意味です。

昔はよく行ったものでした。

アメリカというと、ニューヨークなんてまだまだはるかに遠く、

西海岸のロサンゼルスとかサンフランシスコに行くのがせいぜい。

39年前に初めてロスに。その翌年にも行きました。

 

それから数年して家内と2人でロスへ。

 

お金がないので、アジアの航空会社を利用すると、

なんとホノルルでトランジット。入国審査の後、

自分でラゲージをピックアップして

すぐに乗り換えないとロスには着きません。

 

ロスだって、その頃はとてもとても危なかったダウンタウンに宿泊。

いまではあの場所も新しくなったけれど。

クルマを借りるなんて勇気もお金もなかったから、

いつもバスに乗って望みの街へ。

家内など、子供料金しか受け取ってもらえない。

(そういえば、機内でもお子様セットをもらいました)

目的地に着くか心配で途中でぶら下がっている紐を引き、下車。

そうしたら、まだまだ目的地は先。

平地で、目印がないから自分がいる場所がわからないんです。

近くのホテルに駆け込んで、タクシーで「ウエストウッドへGO!」と。

本当にロサンゼルスって広いんです。

 

紹介されたロスの知り合いに連れて行ってもらったのが

フリーマーケット。いまならば、一日中いるでしょうが

そのころはフリマの面白さを全く理解していなかったので

「早くファッションアイランドとか、マリナデルレイに

連れて行ってくれないか」なぁと。

あのころは、「アット・イーズ」とか「ゲーリーズ」とかに行って

新品を買うことしか頭にありませんでした。

 

でも知り合いが取ってくれたモーテルは映画みたいだったし、

夜には脱皮したカニの「ソフトシェルクラブ」もたくさんご馳走に。

あの後はロスへは仕事でばかりで。

高速道路が落ちる地震にも遭ったし、

詐欺師みたいなイタリア人カメラマンにも会ったし、

天使がいない街だから、いろいろあったけれど、

あの時のロサンゼルスが

いちばん楽しい珍道中でした。

 

まぁ、これが僕の「LA LA LAND」ストーリーです。

 

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